長唄三味線のお稽古 「秋の色種」22

 本調子、二上がりと順調に来ていたんですが、三下がりで一と糸巻きをクッと上げて、ドン、ドン~、ドン、ドン~、なかなか良い感じ。で、いざ弾こうと思ったら頭真っ白に(汗)。ドツトンドンが頭の中から瞬間消えてました。たまにあるんですよね、いままで引っかかったことがないところでの頭真っ白が。

 ただ、三下がりのところが一番練習量が少ないのも事実です。どうしても最初から弾いて練習することが多いので。今度三下がりから練習してみよう。

 課題の二上がりのところ、・ドンドンドンドンドンドン・トテテレテレテレテントン、師匠からも間が詰まらなくなってきたと…(^_^)v。

 後は、全般的には勘所の甘さ、調子変えした後の調子の加減、が今後の課題です。二上がりにした後、曲がゆっくりの間にできるだけ二の糸を安定させたい。琴の合方に入ったら自分の腕だとほとんどもう調子を合わせる機会はないんです。唯一一ヶ所あるんだけど、そこは保険的な位置づけです。

 あと二回練習して下浚い、最後に一回練習して本番です。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」21

 この日師匠は、なんと!18人にお稽古付けるそうで、私はたぶん16番目くらいだと思います。

 今回初めて、初めから終わりまで止まることなく弾くことができました!いや、当たり前でしょ、と言われればその通りなんですが(汗)。暗譜もほぼ大丈夫。1ヶ月前でこの仕上がりはまずまず良い方だと思います。

 課題のドンドンドンドンドンドン・トテテレテレテレテントンですが、なんかちょっと上調子と合わない感じです。録音聞いてもなんか変で最後帳尻を合わせている感じもあります。そういえば師匠が上調子の音を聞いて合わせられると良いです、と言っていたのを思い出し、さて上調子はどう弾いてるのかを確認してみました。

 ちょっと補足すると譜面には、上調子書いてないので、本手とどうからんでるのかはわからないんです。で聞いてみて、上調子は一定のリズムを刻んでいることが今さらながらわかりました。

 つまり正確には
・ドンドンドンドンドンドン・トテテレテレテレテントン

最初の・のところに上調子がチンとかテンとか来るのでそれを聞いて入る。つまり裏から入る。トテテレ以下は上調子と同じ、表から入る。これは自分的には目から鱗の発見でした。これを意識して弾くとかなり良い感じです。師匠の言っていたことはそういうことだったんですね。

 あと1ヶ月です。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」20

#19は日記なし

 今回初めて手応えを少し感じることができた。師匠もだいぶ良い感じになってきたとのこと。やはり練習音源作って、それに合わせて練習している成果が少し出てきているのだと思う。琴の合方、ドンドンドンドンドンドン・トテテレテレテレテントンのところは休符の・のところでモーションを入れるようにした。とはいっても不自然に見えたら格好悪いのであくまで自然に。それによって間と次のトテテレテレテレテントンが弾きやすくなった。

 これは徳島で師匠が演奏したときの浅吉さんの手の動きを少しヒントにしました。実はあの時そこのところガン見してました(笑)。それとジャンルは違うんですが江戸囃子の太鼓で休符で完全に動きを止めると次の動き出しに時間がかかるので、予備動作的な動きが大事なことをよく言われていたのがヒントになってます。

 とはいってもまだようやくスタートラインに立てたくらい。まだまだ全然弾けていない。まだ手を付けてない気になるところもあるし。

 でも先に少し明りが見えてきて嬉しい!

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」18

*17回の日記はないので番号跳んでます。

 2月は4回お稽古入れました。とにかく師匠と合わせて弾く回数を少しでも多くしないとやばいです。暗譜度合いは9割くらい。一応予定通りかな。今、欲しいのは家でまともに使えるお稽古の録音です。1回ノンストップで通したいんですが今までできていません。ちなみにもちろん抜き差しあります。本調子は変態~、以降カットなので大薩摩ありません。二上がりは唄の聞かせどころバッサリカットです。

 今のところ難関は琴の合方、ドンドンドンドンドンドン・トテテレテレテレテントンのところが、間が詰まりがちなのと、上調子が先に入るところ、最後の速いところ。とにかく部分練習でやっても引っかかるのと、自分の中でこうだ、というつかみが全くないのが嫌な感じです。今回、最後に琴の合方だけもう一回弾いたんですが、何となくですが、こう弾けば、主に間とかテンポなんですがつかめた感じです。師匠も、そうそうそんな感じとおっしゃっていました。

 これで継ぎ接ぎだけど、自宅練習用の音源ができます。なんで今回音源にこだわるかというと、師匠が上調子なので違うこと弾いるからなんです。まだ相手の音を聞く余裕がないんですが、この音源で練習すればそういうこともクリアできるんじゃないかと考えています。

来月21日がひきだるま本番です。
 

長唄三味線の師匠が徳島行くので付いていった

 土日で徳島行ってきました。メンバーは長唄三味線のお師匠さんと、弟子有志5名。師匠は徳島県文化振興財団主催の「徳島邦楽ルネッサンス」に出演のため、弟子達はほとんど観光のためです(笑)。

 まずは飛行機で徳島入り。

徳島空港
徳島空港

 師匠はお迎えの車でリハのためあわぎんホールへ。弟子達はレンタカーを借り観光です。なんてお気楽な弟子達&それをお許しくださる寛大なお師匠さまです。まずはお腹がすいたので昼ご飯。今回、名ガイドしてくれたのは弟子Uさん。美味しい魚食べましょう、ということでおすすめのお店へ。
びんび家
びんび家
 この店はUさんの連、彼は高円寺の有名連で三味線弾いてます、がよく行くところだそうです。生け簀に魚がたくさん泳いでます。ハマチ定食1000円がもっともコスパが良いですよ、とのことで、これを3つとせっかくだから他も食べたいという声もあり刺身定食2つ。他に単品いくつか頼んで昼食。美味しかった~。

 さて、初めて徳島来た人もいるので、鳴門の渦潮を見に行こうということになり、一路鳴門へ。大きな渦は見られませんでしたが、小さな渦は次から次へ現れては消え、たくさん見ることができました。外国の方も多く来ていて、床がガラスになっているところなんかで「ワオ!」なんて声上げていました(笑)。

 夕方、空港へ戻り、遅れて到着される三味線の方をピックアップし徳島市内へ。三味線の方をリハ中のあわぎんホールで降ろして、我々もホテルへチェックイン。師匠はリハ後は主催者からご接待を受けるということになっていたので、夜も弟子のみで行動。徳島初めての人もいるしここまで来て阿波おどりを見ない手はないので、夜は阿波おどり会館へ。出演は蜂須賀連さんでした。

 ここから少しまじめレポモードです。蜂須賀さんここ何年かで随分変わりました。女法被が定着して人数も多い。最初出てきたときあれ娯茶平さんの法被かなと錯覚してしまうくらいでした。衣装の感じが似てるせいかな。男踊りベテラン連中4名ほど踊っていて、衣装も色がちがっているのと、この人達はそれぞれ踊りの個性が際立っていて、見ていて楽しかった。何ともいえな味わいがあるんですよね。オーラが凄い。飽きずに見てられます。

 女踊りも15年くらい前は、足を蹴り上げるなんてことはしてなかったのが、いわゆる今風の女踊りになってます。それにしても若くて美人度が高い。男踊りは衣装が浴衣になって、提灯も振る場面はあったのですが、それほど提灯を前面に出す構成ではなくなった感じです。

 鳴り物は、ん~、ここもいろんなの入れ込みすぎ、自分的には。そんなに長い構成じゃないのにいろいろ入れるから、ぞめきは半分もなかったですね。県協会さんはチャレンジャーの連が多くて、かなり責めてくるので聞く方も大変です(汗)。マジレポモード終了。

表彰式
表彰式
 なんと、同行の姉弟子さんがレイを!!

 トリが食べたいという姉弟子さんのリクエストがあり、「とりぼん」さんへ。ここ安くて美味しかったです。

 翌日は演奏までフリーというここになっていましたが、姉弟子さんにつきあって、眉山ロープウェイ、昼食はラーメン食べたいということで、オーソドックスに「いのたに」へ。開演まで時間が少しあったので阿波おどり会館へ戻りお土産見て、奧の滝の焼き餅でお茶。

 今回のメインイベントです。長唄・端唄・義太夫・津軽の三味線弾きが集まっておのおの三味線の魅力を伝えるという演奏会。師匠は一人勧進帳のさわりと二挺一枚で秋の色種を演奏されました。秋の色種に虫の合方という超かっこいい合方があるんですが、佐門では四世佐吉がこの合方に長い入れ事をしていて、激ムズらしいんですが、今回現家元七世佐吉のご子息浅吉さんが立、わたしの師匠が上調子で、この入れ事あり虫の合方をやりました。今自分が色種稽古していているんですが、まあその演奏の凄いこと。感動でした。

 他の端唄・義太夫・津軽のみなさんもいい演奏されていて、唯一残念なのが客の入りが良くなかったこと。これ本当にいい演奏会でした。

 最後に徳島佐苗会・青の会と出演者全員でぞめきのコラボやったんですが、これも凄く面白かった。ぞめきの中に、それぞれが手を入れていくんですが、他ジャンルからの入ってくる音は発想が新鮮でそうくるか~、みたいなのがたくさん。うちの師匠はタマ入れてました。これはある意味徳島でも定番ですが、一流の長唄三味線が入れるのはレベルが違います。唄の方は越後獅子の浜唄を入れてました。師匠の発案らしいです(^o^)。

徳島の友人と
徳島の友人と
 終演後、楽屋口にて、徳島の長唄三味線、ぞめき三味線のお友達と再会

 終演後師匠は電車で博多へ移動。少し時間があったので、駅ビル5Fの中華料理屋へ。初めて師匠と合流(汗)。師匠と弟子連中でご飯食べ、師匠を駅でお見送りして,弟子一同は空港、そして東京へ。

 今度はみんなと夏行ってみたいな~。姉弟子さんからは徳島詳しい人がいて凄く楽しかったと言っていただきました。ひとえにUさんのおかげ。わたしもちょいお手伝いできたかな。凄く楽しい旅でした(^o^)。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」16

 もちろん、師匠は上調子。前回つまずいた前弾きはOK。虫の合方も取りあえず止まることなく弾けました。問題は二上がりの琴の合方。前回4~5ヶ所くらい引っかかったところがあり、そのうち2つくらいはまあOKだったんですが、まだ3ヶ所くらいダメ。特にドンドンドンドンドンドン・トテテレテレテレテントン、フヨイ、繰り返し、この間が取れない。休符の間が取れず先走ってると何回も言われます。

 調子変えは、本調子→二上がり、二上がり→三下がり、まあなんとなくできたかな。これも回数こなして精度を上げていかないと。

 目標は今月中に暗譜。1ヶ月半かけて仕上げ。こう書くと余裕ありそうですが、ギリギリな感じです。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」15

 今回は初めから師匠は上調子。いきなり前弾きでつまずきます。2拍間を空けるところに上調子が入ると、えっ、と慌ててしまう自分です。これはもう慣れるのと、自分の間をしっかり保つことが大事。

 で、虫の合方。少し練習していたのでここは何とかなりそうな目処が立ってきた感じです。二上がりにして、琴の合方。ん~、ここはまだまだ。手が回らないところがあって、要練習です。まず自分が間を崩さず弾けるようにならないとダメ。

 さて、今回師匠が初めから上調子を弾いてくださっておおきな問題が発覚しました。それは、調子変えです。二上がりに変えるときは、割と一発で上手くできたのでわからなかったんですが、二上がり→三下がりにするので一の糸巻きを上げるんですが、全然上手くできず、師匠の音を待っていたら、師匠弾いてくれません。あっ、この瞬間気がつきました。師匠は調弦違うから、師匠の音に合わせれば、ということはできないということに(汗)。

 今までの曲、調子変えがあっても、師匠も同時にやっていたので師匠の音に合わせれば良かったんですが、今回は自分一人で合わせないといけません。ん~、これ難しいです。本調子→二上がりはサワリもよくつくのでわかりやすいんですが、二上がり→三下がりはわかりにくい。ここ要チェックポイントです。

 師匠もできるだろうと思っているからやっていることだと思うので頑張らないと。

 ところで上調子ってどう調弦しているの?

芸大に初侵入

 長唄とか邦楽の世界には芸大関係者がたくさんいます。わたしの長唄笛の師匠もそうです。その師匠から現役芸大大学院博士課程の小川実加子さんのリサイタルがあるというので、初めて芸大の中に入りました。

芸大第六ホール
芸大第六ホール

 これはリサイタルが行われた第六ホール。露出補正しているので床が白く飛んでます。割と新しいのかな。芸大の入口の案内図を見てホールの場所を探していると、親切な女性な方が「小川さんのリサイタルに行かれるんですか?第六ホールはこちらです」と教えてくださいました。新しいのでまだ案内図に載ってないそうです(笑)。

 リサイタルは福原徹師作曲の曲と「二人椀久」、後半は研究発表という芸大生らしい内容でした。言い忘れてましたが、小川さんは鳴り物で今回は小鼓を打たれていました。マイ先生は笛で賛助出演。二人椀久は長い曲なんですが、唄、三味線、鳴り物素晴らしく、飽きずに聞くことができました。歌詞とか全部わかるわけじゃないんですが、唄の声がすばらしいので聞き惚れてしまいました。

 客席はほぼいっぱい。芸大関係者が多いのと、どうも、芸大夏期講座の受講生の方々も大勢いらしていたようです。私も知っている顔がチラホラ。長唄三味線の妹弟子さんも遭遇。聞いたらやはり夏期講座つながりだったようです。

 それにしても行く途中は雨も降って寒かった。駅から芸大までの公園の中昼間歩きたかった。でも良い演奏を聞けて幸せ。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」14

 抜き差しバージョンで1回弾いたら、師匠が「できるかな?」と言いつつ、なにやら三味線にギターでいうカポタスト、枷(かせ)っていうんでしっけ、それを棹に装着しています。お~、上調子入りの始まりました。

 上調子が入ると華やかになります。虫の合方はまあ何とかなりましたが、琴の合方で撃沈…。フヨイでチンチチンチンと入るところなんですが、イと同時に上調子が先に始まるところで嵌まってしまいました。ん~、相手を音を聞こうとし過ぎて出遅れる&その後のテンポがグチャグチャです(笑)。これは相当練習しないと。

 練習、そして暗譜しないと。でも、楽しかった。