【江戸囃子】基本でも上手い人は聞かせる

 笛は、昇殿吹いたり、鎌倉吹いたり、屋台吹いたり。前回教わったトヒヤオーの応用を実際に曲の中で使ってお稽古しました。師匠のレベルは凄すぎですが、少しは感じができてきたかな。

 稽古の中で、鎌倉を吹いたんですが、この時は、附けにあるの基本の手を吹きました。師匠が、基本の手だけど、だいぶレベルが上がってきた、味が良くなった、と言われたことが一番嬉しかった。師匠曰く、基本の手でも、上手い人が吹けば、凄く味がある曲になる。これは、まさに私が師匠が鎌倉の基本曲を吹かれているときに思っていたことです。

 さて、また稽古の区切りが来ているような気がします。ひとっ囃子→秘曲→寿獅子→秘曲→主に鎌倉→昇殿その他と来て、その間に玉の笛とか、中の切替え手、つめ打ち、蛇の目返しとか、もやってます。

 寿獅子もブラッシュアップしたい気もするし、神楽囃子も気になるし、難しいところです。

 ところで、去年入ったお稽古仲間の方が転勤で4月から稽古にこられなくなるということで師匠に挨拶されていました。ものすごく熱心な方であっという間にひとっ囃子の最後まで来ていた方です。ご本人が一番悔しがっていました。また、何かの機会に勉強できる機会があるといいなあと思います。

 太鼓の方は、締太鼓、大太鼓でひとっ囃子。屋台頭や地頭で少し早めにバチを上げるよう意識したが、なんかまだシックリ来ない感じです。大太鼓は構えが小さくなりすぎているとのダメだしをいただきました。今回、お稽古が終わってからですが、次は鉦をやってみましょう、と言われました。\(^O^)/

【長唄三味線】外記猿は調子変えが難関である

 暗譜はほぼ100%なんですが、時々頭が白くなるのが困りものです(^0^;)。

 本調子→二上がり→本調子→二上がり→本調子、という流れなので、調子変えがなんと4回もあります。これはちと辛いです。調子変えをするということは、特に素人はうまく変えられなくて、結果変な調弦で弾いてしまうリスクがある訳です。

 うちの師匠の方針として、後見さんは付きません。よほどひどければ隣の師匠が手を伸ばして直します。これは賛否両論あるかと思いますが、自分的にはそこもちゃんとできて三味線弾きだと思うのです。

 で、今回の外記猿ですが、二回目の二上がりに変えるときが一番難しい。普通は複数回トントンとか弾いて変えるのに、ここはトン一発です。その後三ツ間あるのでスクイがあるんですが、スクイは音が取りにくい。なので、なかなか上手くできません。しかもその後のメロディが調弦がおかしいともろに変な音になるメロディなんです。

 手首をクイッとやって、一発で極めたいなあ。

【篠笛】どうしたらもっと上手くなるのか?

 ここ数年で、江戸囃子の笛と長唄の能管はけっこう進歩が見られたように思います。それぞれの師匠からもそのようなことを言われるようになりました。あくまでレベルはまだまだ低いですよ。ただ、長~い停滞期を脱出して次の段階に行けたと思います。

 やっぱり師匠みたいな音を出したい、そのためにはどう吹いたらいいのか、自分で試行錯誤したからだと思います。

 で、前から感じていたのが長唄で吹く篠笛の下手さです。なんか垢抜けない。ただ譜面通りに吹いているだけで、曲になってない。ある意味、笛の中で一番練習してなかった部分なんで当たり前のことなんですが。

 先日、長唄師匠の笛お稽古で長唄から離れて笛の曲のお稽古をお願いしました。そこで三本調子の笛を吹きながら、自分はもっと篠笛の練習をしないといけないなあ、と改めて思いました。

 今更なんですが、笛を習い始めた頃の練習曲や童謡を練習し始めました。始めてみると、やはり下手でした。曲になってない。やっぱり音程が甘いのが一番かな。篠笛って吹き方ですぐピッチがかわる楽器なので、そこをもっともっとシビアに吹く意識を持たないといけないと感じてます。

 久しぶりにチューナーも時折活用しながら、きれいな曲になるよう意識して。

 頑張ろう、自分。

【長唄三味線】どうしたら上手くなるのか?

 まあ、はっきりいうと、初中級者の壁に見事にぶち当たっています。とりあえず、何となくは弾けますけど、お世辞にも上手いとは言えない。師匠に基本的なことは教わって、曲を浚って、それは見事なお手本を目の前にしています。ですが、お稽古を漠然と受けているだけの私は当然ながら進歩がありません。

 私のいいところでもあり悪いところでもあるんですが、お浚い会に前になると、俄然練習するんですが、終わるとサラッと忘れちゃいます。

 最近、これではいけないと思い、どうしたらいいかちょっと真剣に考えてみました。そこで一番良くないのは積み重ねがないことではないかという結論に至りました。せっかくお浚い会で勉強した曲も、終わってしばらくすると弾けなくなっている現実。

 というわけで、お稽古曲の他に自主練を少しばかりするようになりました。椀久の玉だったり、替衣だったり、色種の合方だったりを、特に勘所に気をつけて練習することにしました。まだ、始めたばかりですが、ようやくこんなことに気がついたという、ある意味お馬鹿な自分の発見でもありました。

 やっぱり三味線も好きだから、もう少し上手くなりたいんです。

【長唄三味線】外記猿の練習音源作り

 お浚い会を約1ヶ月後に控えた時期に必要なもの、それは練習用音源です。うちの師匠は録音OKなんですが、練習用音源としては、本番用抜き差しの通しで演奏したものが理想です。できれば途中で突っかかったりしないもの。

 これ実はなかなか難しくて、途中で引っかかったりせず最後までっていうのがなかなか練習でもできません。今回途中2カ所引っかかったとこがあったんですが、今まで一番まともだったのでこれを音源にします。

 幸い今はPCで音源を編集できるので、引っかかったところをカットして上手くつなげて音源完成です。

 それにしても録音聞くと自分の下手さがよくわかります。勘所がダメダメです。師匠との差が目立ってます。これをできるだけ少なくしないと。弾いているときより、こうやって録音聞くとダメさよくわかりますね。

 師匠の歌が入った音源で練習して、歌とのタイミングも体に入れていかないといけません。

 頑張らないと!

【長唄三味線】暗譜は90%くらいかな

 先日の稽古から、譜面は一応出すけどそれを見ないで弾くよう心がけました。心がけたということがミソで、時々見ました。大まかに暗譜度合いは90%。でも暗譜って100%じゃないと意味ないんですよね。ただ100%に近づいているということには意味があります。

 課題は調子変えです。本調子→二上がり→本調子→二上がり→本調子と4回もあります。ここをスムーズにしたいところです。

 あと、約1ヶ月と三週間。まずは暗譜を100%にしないと。

 それから、稽古場の三味線がいつものと違っていて、棹に何の印もないやつでした。とりあえず弾きましたが、勘所はかなり怪しかったです。とんでもない音を弾くことはなくなりましたけど、やっぱり印が全然ないと厳しいですね。

 話戻って暗譜のこと。どうやって暗譜するか、今回目をつむって弾くようにしてみました。これ勘所の訓練にもなるし、一石二鳥かも。

【長唄・笛】「樹々の密」は上がり、そして「土蜘・切禿」

 何となく「樹々の蜜」ってイメージがあります。蜜じゃなくて密。樹木が空も見えないくらい鬱蒼としている感じ。そこに鳥や虫の声が聞こえる。陽光は遮られている。そんな感じかなと思いながら吹いています。

 鳴りづらい筒音も2回目は何とか鳴りました。ただ、師匠的には音が出るとか、指を間違えるとか、それは練習で直ってくること。それよりも曲のイメージをしっかり持って吹かないとダメですよ、ということを強調しておられました。ん~、何となくだけどわかる気がします。

 この曲演奏会でたま~に出ることがあって、かみさんなんかも聞いて事があるんですが、家で練習していて、ふくふくさん、上手くなったね、と言われました。へぇ~、なんで?と聞き返すと、こういう曲は絶対に吹けないと思っていたそうです。この曲、イメージを表現する曲というか、能管と篠笛による表現なんです。だから凄く難しい。メロディがかっちり決まっているわけじゃない。吹く人の感性が出る曲です。

 実はこの曲は自分にとってもひとつのチャレンジでした。以前は、かみさんと同じく自分には絶対吹けない曲と思っていたからです。今ならもしかしたらなんとかかんとかできるじゃないかと。実際、大変でしたが、ある意味今の自分なりの樹々の密は吹けたような気がします。師匠から福原っぽい感じが少し出ていたとも。

 という訳でもないんですが、上がりになったので次何にしますか?となったんですが、「猿舞」もあるし、「常磐の庭」もあるし、これらの練習に当てたいと思っていたんですが、レパートリー増やしましょうということで、「土蜘・切禿」になりました。珍しく?師匠がこれやりましょうと来ました。

 お能から来た曲です。難しい手はないような感じです。竹笛の宮神楽は採譜しないと。

【江戸囃子】トヒヤオーは奥が深いのだ

 前回、篠笛の方で昇殿を吹いたのでそれのお浚いから。注意点は2~4の音程。音程というときっちりBとかDとかに合わせなきゃいけないと思われるかもしれませんが、それとはまたちょっと違って節回しの中でそこが高いとか低いという方が合っているかなと思います。

 2度ほど吹いてマルをいただいたんですが、吹き出しについて、こう吹けませんか?と師匠がやおらお手本を吹いてくださりました。吹き出しは「トヒヤオーイトロ ヒオヒャートヒャーヒーオヒャ」なんですが、出だしのトヒヤオーのところです。指附けだと「27メ65」なんですが、師匠のはちょっと違います。

 目が鱗というか、実は曖昧ながらそれに近いところまでは何となくは感じていたことでした。師匠の音やいろんな音源を聞くと、附けプラスアルファで吹いていらっしゃることがほとんどです。この音の前にこの音がチラッと入っているんじゃない、みたいなことです。師匠曰く、神楽囃子から来ているテクニックだそうです。ただし、いつもそうやるんではなくて、普通にトヒヤオー吹いたり、少し洒落たりを混ぜることが大切とのこと。

 このトヒヤオーなんですが、色んなところで使われています。屋台、鎌倉、四丁目の中でも使われています。能管のオヒャーみたいな感じを受けてます。能管のオヒャーも実は色んな吹き方をしないといけないんですよね。

 師匠は、これはお年玉ですね、と笑いながらおっしゃってくださいました。こいつにはこれを教えてもいいだろうと思ったからのことだと思います。それがわかったので凄く嬉しかったです。

 ただ、ひじょうに難しいです。塩梅が難しい。

 太鼓の方は動きについて。プレ動作とか合間の動作みたいな感じ。打っていないときの姿が死んでいるみたいなダメ出しをいただきました。

 天天天ではなく、ゥ天天天、みたいな感じ。

 大太鼓は、ドドドン、ドンドド、ツドドンの使いどころ。

【能管・篠笛】半歩前進で良いのだ

 二とか一の音は少し安定感が出てきたかなあ。三本で吹いてますが、これくらいの笛になると、笛が長くなって指穴を押さえるのがけっこう難しくなります。一とか0とかが特に。最初のお稽古の時は指穴か、息の当て方のせいで一とか0が不発が多かったに比べるとそこは進歩したかな。

 最難関の筒音は今回も失敗。曲の中でこれを吹くのは難しいです。これだけを吹けと言われれば吹けますが、音程も気にしながら出すのがホントに難しい。これは今後の課題ですね。

 メロディのやりとりをスムースに。篠笛はもっと歌うこと。

長唄三味線の難しいところ

 曲は外記猿を浚っていますが、そろそろ暗譜もしないといけない時期です。自分的には一ヶ月前に暗譜をほぼ100%に持って行って、その状態で一ヶ月ブラッシュアップに努める、というのが理想です。

 前半に唄に合わせて弾くところがあります。そこは独り弾きのようなんですが、師匠が三味線の手を止めて唄だけになると、ただそれだけで不安になります。そう普段いかにいい加減に弾いているかがもろに出ちゃいます。師匠といっしょに弾くときは、目の前の師匠の手の動きを見てタイミングを合わせていて、唄を良く聞いてないですね。

 指揮者がいない長唄では、時に唄がリードを取ったり、三味線が取ったり、お囃子が取ったりします。いわゆる、皆がそのときに息を合わせるわけです。この息を合わせるのがやはり初級者には難しい部分です。

 別な師匠にこう言われたことがあります。「ふくふくさん、息を合わせるんじゃないのよ。気を合わせるの」これはさらに上の状態なんでしょうね。そういう演奏を目指して!できるかどうかは別ですよ。でも目指して頑張らないと。