東音会の会友、師範会友って何?

 昨日、女子東音会の演奏会第一部を聞きに行きました。みどケロさんの師匠がご出演とのことです。そういえば最近女子東音の演奏会によく行ってる気がする。

 演奏的に一番心に残ったのは「筑摩川」でした。ん~、格好良かったです。あんな風に弾けたらすごくかっこいい。いつか自分が弾いてみたいという意味ですごく心に残りました。家に帰ってうちの師匠の過去のお浚い会の番組表を見たらあったので、解説を読んでみると。

 明治12年に、河竹黙阿弥の書き下ろした「加賀騒動」の「筑摩川出水の場」の背景として作曲されたのが本曲である。大薩摩の豪快な手が「忍びの合方」「千鳥の合方」「幕三重」など、芝居の下座で使用される長唄の合方と融合している。とありました。

 あとは、鏡獅子の竹笛はきれいで良い曲だなあ。ここだけでいいから吹きたい曲です。乱序は参考になりました。自分であれだけやると聞いていてもすごく良くわかるようになりました。

 さて、本題について。番組表に長唄東音会「会友」「師範会友」の認定制度について、という案内が載っていました。読むと東音風の長唄を正しく伝承し広く普及するために「会友」「師範会友」という資格認定制度を設ける、とありました。

 この東音風というのがよくわからないところです。流派によって歌い方、弾き方が違うというのがありますが、もともと東音というのは流派じゃないんですよね。この辺私勉強足りてなくてすいません。東音風に唄う、弾くというのはどういうことなんでしょうか?イメージ的は最大公約数的な芸風ということになりそうなんですが。

 ちょっと気になったので書きました。

フラットな日々

 先日、長唄三味線のお浚い会が終わりました。今は風のない凪のような状態、気持ちもフラットな感じです。阿波おどりで野外出演が今週末馬込であるので、そっちの方を練習しとかないといけないなあくらいです。

 あれだけ弾いていた「秋の色種」もお浚い会が終わった後は嘘のように弾いてません(汗)。次何をやりたいか考えたり、候補曲を聴いたりもしているんですが、こう何かビーンと来る曲がまだ見つかっていません。強いていえば曲じゃないけど、以前団体で出たときの「まつり」という組曲に入っていた椀久の玉を一回やっておきたい。二年前の時はひたすら地を弾いていたところです。

 長唄笛の方は娘道成寺を秋に吹くのですが、笛的にすごくやっかいとかいうことはないので、焦らずやっていこうかな、と。強いていえば鞨鼓の能管が難しいかな。

 今、ちょろちょろやっているのは、江戸囃子。三社祭なんですが、あと一ヶ月半なんです!笛は持久力も必要になってくるので、今からひとっ囃子吹いたり、鎌倉を長く吹いたりして鍛えています。師匠の音を徹底的に真似ようというのが最近の練習のテーマです。

 今だから言えるんですが、附け通りに吹いてもそれだけだと更なる上達はないんです。師匠のような笛を吹くには、色んな工夫が必要なんです。師匠はヒントくれます。くれる方だと思います。後は、自分でそれを消化して自分なりの工夫に結びつけないといけません。

 ここからがほんとの修行かもしれません。それができる基礎がようやくできた気がします。笛に関しては長唄の笛も同じよう立ち位置だと思います。これからが本格的鍛錬。一方三味線線は、まだまだ小学生なんだろうと思います。これから何年かして、そういうことが見える、感じることができればなあ、と。

 阿波おどりのぞめき三味線もまだまだ子供。いつも自分だけで目一杯になってしまう。もっと三味線というものを自在に操れるようになりたい。長唄三味線もそうですが、もう経験値が少ないことが一番弱点かなと。自信を持って弾けるようになりたいです。

浜松ひきだるまに行ってきました

東京のひきだるま先駆けて、京阪、浜松でひきだるまがありました。そのうち浜松のひきだるまに日帰りで行ってきました。ひきだるまってわたしの長唄三味線師匠のお浚い会の名称です。念のため。

なかなかハプニングの多い旅でした(^_^;)。まずは品川駅の新幹線改札口前のカフェでコーヒーの飲もうと席に着こうとしたら、テーブルの下になにやら落とし物。なんとぶ厚いお財布!カフェの方に話して、JRの窓口のところに届けてもらいました。

すると5分もせずに、20代の背広を着た男性が走ってきます。わたしのテーブルではなく空いているテーブル下を覗きながら「サイフ…。サイフ」と言ってます。駅に届けてありますよと話しかけ、無事手許に戻ったようです。帰り際、お礼を言われましたが、それだけでした(笑)。

このカフェで横のテーブルに一人の女性が座られたのですが、この方女流の長唄笛の方でした。お顔と笛の入るバッグをお持ちだったので間違いありません。さすがに声をかける勇気はありませんでした。確かこの方浜松にもお稽古場をお持ちですから同じ新幹線だったかもしれません。

何か朝から良いことしたし、良いことあったので気分は上々です。お昼過ぎに浜松到着しました。駅でお昼ご飯を調達。浜松といったらやっぱりウナギ。

自笑亭「うなぎ弁当(赤ワイン仕込)」
自笑亭「うなぎ弁当(赤ワイン仕込)」

会場は浜松福祉交流センター。開演10分前くらいに到着。幕開きの「ねずみぐるま」から最後の「紀州道成寺」、師匠のおまけ演奏までたっぷり楽しみました。自分が以前お浚い会にかけた「五條橋」「松の翁」なんかはやっぱり気になります。両曲とも見事に演奏されていました。

このお弟子さん達、基本月一のお稽古でここまで仕上げてくるんですから凄いです。打ち上げでお弟子さんに言われたんですが、東京はたくさんお稽古日があってうらやましい、と。確かに逆の立場だったらそう思うでしょうね。それだけ浜松のお弟子さん達はお稽古熱心なんだと感じました。

それから何人かにブログを拝読しています、と言われました。なんかみょうな感じです。お一人いるのは知っていて、今回浜松来たのもその方にお目にかかりたかった、のが理由の一つだったんですが、他にも3~4人くらい言われびっくりしました。たぶん、師匠の情報とかも知りたい、というのがあるんだと思います。

プラス、観客の中に笛の知り合いもいらしていて、思いがけず再会です。私の笛の師匠の師匠のお弟子さんです。

今回の助演の唄の師匠は、杵屋五功次先生でした。わたしの色種も先生が唄ってくださいます。なのでご挨拶。先日の美紀会の下浚いで奥様の鳳聲千晴先生にご挨拶したことを奥様から聞いていたらしく、お笛と三味線で大変ですね、とにっこり。優しい先生です。この日は10番お一人で唄ってくださいました。東京でもよろしくお願いいたします。

で打ち上げです。美味しいコース料理いただき、浜松のみなさまと楽しく交流。帰りは最終の新幹線です。当然のごとく新幹線の中でも宴会(笑)。

そしてこの日最大のハプニング。なんと新幹線のチケットを紛失(涙)。検札は済ませたので、そのとき切符をしまい損ねて、宴会でいろいろものを広げていたところに置いて、落っこちて、どこかいっっちゃたのかなあ。師匠とか回りの方が一生懸命掛け合ってくれたのですが、もう一回払いました(涙)。あとみな様にお時間取らせて申し訳なかった。

ちょっと高い交通費になりましたが、それ以上の価値のある楽しい旅でした。

さあ、ひきだるままで2週間切りました!

「若獅子会」江戸囃子も阿波おどりもあったよ

 長唄の笛の師匠が出演されていて、今年が9回目になるそうです。実は今の師匠に習う前にこの演奏会でどんな笛を吹かれるか聞きに行ったのがもう5年前のこと。師匠もあの頃は更に若かった(笑)。

 今回の若獅子会は自分的には凄く面白かった。シシ16というお囃子だけの曲があったんですが、これが江戸囃子の寿獅子・祭囃子と長唄の獅子のコラボ。寿獅子の屋台は別名で「狂い」ともいうそうです。これって獅子の囃子の狂いからきてるのかな。ともかく同時に演奏したり、別々に演奏したり、寿獅子の鳴り物で能管の狂い吹いたり、その逆をやったりと、すごくハイレベルで楽しかったです。鳳聲晴久さんは若山社中の方でもありますから、祭囃子も本職です。

 それから、アンコールで四国でやってきた出し物のさわりをやったんですが、この中に阿波おどりのお囃子も入ってました。いわゆる本物の阿波おどりのお囃子と比べるとリズムの面で少し違うんですが、曲として一流の邦楽演奏家がリミックスした、上質な阿波おどりのお囃子になっていたと思います。

 そうなんです。長唄に江戸囃子に阿波おどりって、まさに自分がやってることが今回の若獅子会だったんです!

 他にもジャズっぽい後のりの曲をやったり、お囃子の可能性を感じさせる内容でした。

 今年は秋に国立で10回の記念会をやるそうですよ。こうご期待です!

邦友会のち乱序練習

 長唄界の唄や三味線や囃子の凄い先生方の合同お浚い会です。助演の先生方がそうそうたる顔ぶれです。よくお世話になっている方が出演されると言うことで応援に行ってきました。それとお浚い会ですが、超一流の先生方の演奏が聞けるのですごく勉強になります。ここ2年ほど行けなかったので楽しかったです。

 以前は土日2日間やっていたのが今年は日曜日のみ。お稽古している方が少なくなってる?こういう遊び・道楽にお金と時間をかけられる人が少なくなっている?のかな。お三味線を楽しむ人がもっと増えるといいんだけど。

 観客席では何人か見知った顔をお見かけしました。4時間ほど聞いて退散。その後出演された方も含めて、秋の川崎邦楽祭の出し物の候補曲の検討会。唄方、三味線、囃子でそれぞれ好みが違うのが面白いところです。2番出す予定なので、1番は大曲、もう一つは軽めのものにします。それぞれ3~4曲候補を決め、後は幹事の方にお任せです。

 その後、3月に知人の紹介である長唄の会で「勝三郎 連獅子」の笛を勉強させていただくことになり、それの囃子チームの練習があるので、都内某所へ向かいました。

 ここで、あれ?つい最近連獅子吹かなかったけ?と、お思いの方、その通りです。昨年11月に吹きました。なら、今度は簡単でしょ?とはならないのです。それは、乱序・露の段がフルで入るからなんです。

http://youtu.be/5-Nb538fDoc?t=36m10s

 ↑演奏のみの動画みつからなかったので踊りのバージョンですがほぼ同じです。この乱序・露の段って、三味線や唄の演奏会やお浚い会ではカットされることが多いんです。なので私みたいな素人がこれを吹く機会はなかなかないので貴重な機会です。それと、この乱序、素人だけでやるのは非常に危ない。何故かというと鼓・大皮・太鼓・笛が阿吽の呼吸で合わせていかないといけません。なので囃子チームで事前に練習しましょうということになったわけです。しかも、今回鼓で参加される方のお師匠さんが心配されたのか、その練習に参加して見ていただくことに。凄い!緊張します。

乱序練習中
乱序練習中
 3回いろいろとご指導いただきながら吹きました。前乱序で笛を余らせてしまう失敗を2回。吹きすぎです。イヤー天で終わらないと。でも、合わせるポイントみたいなのはおぼろげながら見えてきました。来週、もう一度囃子チームで練習します。なんと、今度は太鼓の方のお師匠さんが来られるとか。お師匠さん方、素人の乱序はよほど危険とわかっているんですね(汗)。

 唄・地方でご協力いただいた、みな様。ありがとうございました。練習のヒッティングパートナーの役割を快く引き受けていただき感謝です。生の音で練習できるなんて最高でした。

週末バタバタ

 月末月初は仕事チョイ忙しいです。この日曜日はみどケロさんが終日出かけてました。なので仕事だったんですが、徳島のお土産もあるので、それを渡さないといけないので仕事を中抜けして阿波おどり連の練習へ(^_^;)

 課題の構成の三味線、チョイ練習不足でした。テンポ、入り損ねる、手を間違える。基本のぞめきで指摘をいただく。これは自分でも自覚があるところなんですが、難しいのよね、と言い訳(^_^;)
 留守番のパートのおばさんは5時上がりなのでそれまでに戻る予定が道が混んでて、15分オーバー。すまんです。

 で、7時過ぎまで仕事して、猫にご飯上げたりして、また出かける準備。どこに行くかっていうと、某施設の場所取り。長唄三味線のお浚い会の会場を某区の区民館でやる予定なんですが、この区翌月分の予約を前月に早いもの順で受けるんです。3月分は2日受付なので弟子有志でリレーで徹夜で前日から並ぶというお役目があったわけです。

 前は師匠が一人で徹夜して並んでくれたことあったんですよ。そんなことしてくれる師匠なんです。さすがに師匠に徹夜させるわけにいかない、ということで姉弟子さんの呼びかけで7人ほどでリレー徹夜です。

 私は10時から2時。いったん用意してもらったホテルで仮眠して6~7時並んでお役御免。またホテル戻って少し寝て、ホテルの朝食食べて帰宅。風呂入って、現在仕事ナウです。

長唄三味線の師匠が徳島行くので付いていった

 土日で徳島行ってきました。メンバーは長唄三味線のお師匠さんと、弟子有志5名。師匠は徳島県文化振興財団主催の「徳島邦楽ルネッサンス」に出演のため、弟子達はほとんど観光のためです(笑)。

 まずは飛行機で徳島入り。

徳島空港
徳島空港

 師匠はお迎えの車でリハのためあわぎんホールへ。弟子達はレンタカーを借り観光です。なんてお気楽な弟子達&それをお許しくださる寛大なお師匠さまです。まずはお腹がすいたので昼ご飯。今回、名ガイドしてくれたのは弟子Uさん。美味しい魚食べましょう、ということでおすすめのお店へ。
びんび家
びんび家
 この店はUさんの連、彼は高円寺の有名連で三味線弾いてます、がよく行くところだそうです。生け簀に魚がたくさん泳いでます。ハマチ定食1000円がもっともコスパが良いですよ、とのことで、これを3つとせっかくだから他も食べたいという声もあり刺身定食2つ。他に単品いくつか頼んで昼食。美味しかった~。

 さて、初めて徳島来た人もいるので、鳴門の渦潮を見に行こうということになり、一路鳴門へ。大きな渦は見られませんでしたが、小さな渦は次から次へ現れては消え、たくさん見ることができました。外国の方も多く来ていて、床がガラスになっているところなんかで「ワオ!」なんて声上げていました(笑)。

 夕方、空港へ戻り、遅れて到着される三味線の方をピックアップし徳島市内へ。三味線の方をリハ中のあわぎんホールで降ろして、我々もホテルへチェックイン。師匠はリハ後は主催者からご接待を受けるということになっていたので、夜も弟子のみで行動。徳島初めての人もいるしここまで来て阿波おどりを見ない手はないので、夜は阿波おどり会館へ。出演は蜂須賀連さんでした。

 ここから少しまじめレポモードです。蜂須賀さんここ何年かで随分変わりました。女法被が定着して人数も多い。最初出てきたときあれ娯茶平さんの法被かなと錯覚してしまうくらいでした。衣装の感じが似てるせいかな。男踊りベテラン連中4名ほど踊っていて、衣装も色がちがっているのと、この人達はそれぞれ踊りの個性が際立っていて、見ていて楽しかった。何ともいえな味わいがあるんですよね。オーラが凄い。飽きずに見てられます。

 女踊りも15年くらい前は、足を蹴り上げるなんてことはしてなかったのが、いわゆる今風の女踊りになってます。それにしても若くて美人度が高い。男踊りは衣装が浴衣になって、提灯も振る場面はあったのですが、それほど提灯を前面に出す構成ではなくなった感じです。

 鳴り物は、ん~、ここもいろんなの入れ込みすぎ、自分的には。そんなに長い構成じゃないのにいろいろ入れるから、ぞめきは半分もなかったですね。県協会さんはチャレンジャーの連が多くて、かなり責めてくるので聞く方も大変です(汗)。マジレポモード終了。

表彰式
表彰式
 なんと、同行の姉弟子さんがレイを!!

 トリが食べたいという姉弟子さんのリクエストがあり、「とりぼん」さんへ。ここ安くて美味しかったです。

 翌日は演奏までフリーというここになっていましたが、姉弟子さんにつきあって、眉山ロープウェイ、昼食はラーメン食べたいということで、オーソドックスに「いのたに」へ。開演まで時間が少しあったので阿波おどり会館へ戻りお土産見て、奧の滝の焼き餅でお茶。

 今回のメインイベントです。長唄・端唄・義太夫・津軽の三味線弾きが集まっておのおの三味線の魅力を伝えるという演奏会。師匠は一人勧進帳のさわりと二挺一枚で秋の色種を演奏されました。秋の色種に虫の合方という超かっこいい合方があるんですが、佐門では四世佐吉がこの合方に長い入れ事をしていて、激ムズらしいんですが、今回現家元七世佐吉のご子息浅吉さんが立、わたしの師匠が上調子で、この入れ事あり虫の合方をやりました。今自分が色種稽古していているんですが、まあその演奏の凄いこと。感動でした。

 他の端唄・義太夫・津軽のみなさんもいい演奏されていて、唯一残念なのが客の入りが良くなかったこと。これ本当にいい演奏会でした。

 最後に徳島佐苗会・青の会と出演者全員でぞめきのコラボやったんですが、これも凄く面白かった。ぞめきの中に、それぞれが手を入れていくんですが、他ジャンルからの入ってくる音は発想が新鮮でそうくるか~、みたいなのがたくさん。うちの師匠はタマ入れてました。これはある意味徳島でも定番ですが、一流の長唄三味線が入れるのはレベルが違います。唄の方は越後獅子の浜唄を入れてました。師匠の発案らしいです(^o^)。

徳島の友人と
徳島の友人と
 終演後、楽屋口にて、徳島の長唄三味線、ぞめき三味線のお友達と再会

 終演後師匠は電車で博多へ移動。少し時間があったので、駅ビル5Fの中華料理屋へ。初めて師匠と合流(汗)。師匠と弟子連中でご飯食べ、師匠を駅でお見送りして,弟子一同は空港、そして東京へ。

 今度はみんなと夏行ってみたいな~。姉弟子さんからは徳島詳しい人がいて凄く楽しかったと言っていただきました。ひとえにUさんのおかげ。わたしもちょいお手伝いできたかな。凄く楽しい旅でした(^o^)。

芸大に初侵入

 長唄とか邦楽の世界には芸大関係者がたくさんいます。わたしの長唄笛の師匠もそうです。その師匠から現役芸大大学院博士課程の小川実加子さんのリサイタルがあるというので、初めて芸大の中に入りました。

芸大第六ホール
芸大第六ホール

 これはリサイタルが行われた第六ホール。露出補正しているので床が白く飛んでます。割と新しいのかな。芸大の入口の案内図を見てホールの場所を探していると、親切な女性な方が「小川さんのリサイタルに行かれるんですか?第六ホールはこちらです」と教えてくださいました。新しいのでまだ案内図に載ってないそうです(笑)。

 リサイタルは福原徹師作曲の曲と「二人椀久」、後半は研究発表という芸大生らしい内容でした。言い忘れてましたが、小川さんは鳴り物で今回は小鼓を打たれていました。マイ先生は笛で賛助出演。二人椀久は長い曲なんですが、唄、三味線、鳴り物素晴らしく、飽きずに聞くことができました。歌詞とか全部わかるわけじゃないんですが、唄の声がすばらしいので聞き惚れてしまいました。

 客席はほぼいっぱい。芸大関係者が多いのと、どうも、芸大夏期講座の受講生の方々も大勢いらしていたようです。私も知っている顔がチラホラ。長唄三味線の妹弟子さんも遭遇。聞いたらやはり夏期講座つながりだったようです。

 それにしても行く途中は雨も降って寒かった。駅から芸大までの公園の中昼間歩きたかった。でも良い演奏を聞けて幸せ。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」13

 色種のお稽古再開です。ここのところ鶴亀とかチンチリレンものばかり弾いていましたので久しぶりです。自分的に今のところの課題は休符の間をキチンと正確に取ることかな。ここをキチンとしないと間抜けになっちゃいます。そう言えば、師匠「会では上調子入れるからね」と。ということは独り弾きがたくさんあるってことで頑張らないと!

 間って無意識で取れるのが一番良いんだけど、ふと迷うときがあって、そいうとき、フヨイとかヤとヨーイとかわかってると助かります。

 越後獅子の晒しの合方で、棹の下の方の音の練習したんでこの辺はちょっと進歩したかな。前は音が出ていても正解かどうかわからなかったのが、正解の音というのわかってきた感じ。そこを正確に押さえられるかどうかは別です(汗)。