長唄三味線のお稽古 「秋の色種」5 と 「春宵の響」

 三社祭でほとんど稽古できないまま稽古日が来てしまいました(汗)。しかも疲れで体も心もボロボロです。当然、お稽古もボロボロでした(涙)。琴の合方に苦労しています。

 「春宵の響」私は、はるよい、ってつい読んでしまいますが、しゅんしょうのひびき、と読みます。洗足池で行われる野外の笛を中心とした演奏会です。今年20回目を迎えますが、今回でひと区切りとのこと。残念。

 私の長唄笛師匠もご出演。更に囃子で参加の3名の方とは、なんといずれも共演したことがあるじゃありませんか。うむ、私も顔が広くなったなあ。もともと顔はでかいけどね(笑)。

 師匠の音が好きだなあ、やっぱり!能管はけっこう吹き手の個性が出るので、私でも、あっ!これは師匠の音だ!ってわかります。

 演奏会後は地元に戻ってちょっと飲んで帰りました。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」4

 最初の前弾きのところで苦手なヶ所があって、はずむ感じの間が悪い。師匠が見かねたのか、はずまない感じの弾き方も教えていただきました。やはりできないのは悔しいので、家では両方練習します。

 虫の合方は中盤まではまずまずなんだけど、最後へばって息切れ気味です。こういうのをさらりと弾けるとかっこいいだろうなあ、と妄想w。

 琴の合方に入りましたが、今まで使ったことのない棹の下の方の勘所がたくさんでてきて撃沈。これは録音聞いて勘所確認しないとダメです。

 今日は珍しく稽古場に瞬間4名の弟子が集結。ふだんは前後の方と会うくらいだから非常に珍しい光景でした。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」3

 色種は、本調子→二上がり→三下がりと調子が変わります。本調子から二上がりに行くところは、お決まりのなのかな?テン・トン・トン~、トン・トン~、とあるのでこのトンのところで音が合ってるか確認できます。師匠とやっているときは、師匠の音に合わせれば良いので比較的楽です。自分一人だと音の関係性を掴んでないとできません。二上がりは触りが本調子より強く出るのでその点はやりやすい部類だと思います。

 最近小型のチューナーが安価で手に入るので調子をこれで合わせることもありますが、三味線弾きとしてはやはり音の関係性をつかんでおかないといけないと思います。

 今回、久しぶりに大薩摩を弾きましたが、全然ダメ。あれ、やっていることは難しくなく見えるんですが、全然らしく聞こえません。理想のイメージと現実のギャップに涙…。いわゆるアーティキュレーション(articulationとは、音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律など … アーティキュレーションの付けかたによって音のつながりに異なる意味を与え、異なる表現をすることができる Wikipediaより)が全然できてない。

 琴の合方の手前までやって終了。帰りは気になっていた石臼挽きのそば屋でもりを注文。美味しかった~。ツユは辛め。美味しい日本酒もいっぱい置いてあった。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」2

 ん~、色種は楽しいですね。今日は「虫の合方」の最後まで。この色種けっこう複雑なリズムがちょこちょこ出てきます。リズム感の良くない自分にはいい練習になります。

 ちょっとした宿題をいただきました。姉弟子さんの傘寿のパーティーみたいのがあるんですが、有志で三人吉三の一場面をやることになっていて、稽古の最後に先生から台本とテープをいただきました!自分はお尚吉三のセリフを少しやることに…。劇というものは小学校のとき以来かも(笑)。

 それにしてもテープ…。ラジカセ側イヤホン端子→PC側マイク端子につないで再生音を取り込むソフトを使って落とし込みました。この業界テープまだまだ現役バリバリです!

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」

 おさらい会が終わって初めてのお稽古&新しいお稽古場に初めて伺いました。

 まずは新しいお稽古場ですが、文京区本郷のマンションの一室です。最寄りはお茶の水駅。大江戸線の本郷三丁目駅からも近いのでそちらから行きましたが、いやあ、けっこう時間がかかりました。お稽古場の部屋はは広くゆったりしています。まだ物も少ない感じ。

 で、曲ですが、いつもシェフのお任せでいただいていたんですが、先日のおさらい会打ち上げで師匠がおさらい会が終わると、大勢のお弟子さんの新しい曲を決めるのが大変なんです、みたいな話があって希望があれば申し出てくださいとなりました。その後の飲み会で「梅の栄」「新曲浦島」「秋の色種」の三曲を挙げたら、色種やりましょう、となりました。

 初めて弾くのでぎこちないんですが、きれいなメロディです。こういう曲をキレイに弾くには当たり前ですが勘所が正確でないとダメですね。わりとさらさら進んで虫の合方の最初のところまでやりました。虫の合方、うれしい~。

 新たな気持ちでまたがんばります!

長唄三味線 おさらい会 終わりました

1780747_610546375691609_2060447733_n 聞いてくださるという奇特な方は↓
長唄「松の翁」 2014-03-02 都内某所 三味線

今回「松の翁」を弾きました。まあ甘めに採点して75点にしときます。スカバチをいつくかしでかしたのと、師匠との掛け合いで自分が半拍早く入ってしまったところが1ヶ所。あと、一人で弾くところ普段間違えないところなんですが、格好良くひいてやろうなんて思っていたら、みごとにツボを間違えました(汗)。すかさず師匠のヘルプの音が入ってきました(汗汗)。あと、全体的に固かったです。力みすぎでした。師匠の三味線の音が響くので負けないで大きな音を出さないといけないと思ったせいでしょうか。

まあ、でも、最後までわりといい感じで演奏できたと思います。特に緊張したのは出だし。ト~ン、と二の糸の開放弦を弾くんですが、普段なら何気なくできるんですが、緊張していると間違って一の音弾いたり、三の糸まで弾いちゃってシャ~ンってなっちゃいます。ここが上手くいけば流れに乗れると思い、幕が開く前にしっかりとバチで二の糸の場所を確認しました。おかげでここは無事上手くできました。裏バチや、裏ハジキとか出来映えはともかく何とかこなせたのも良かった。

それにしても出だしの前弾きは自分でも凄く固いなあと自覚してました。唄が始まってようやく少し落ち着けた感じです。合方が4ヶ所出てきますが、自分的には最後の合方は練習含めて一番上手く弾けました。特に後半部分のノリは今までで最速だと思います。お稽古しているときに、師匠がここはこれくらいノリ良く弾きたいんですよね、と模範演奏されたたときは「無理」って思いましたが、それに少しちかづけたかな。

自分の出番が終わるまでは落ち着かず、先輩方の演奏もろくに聞けませんでしたが、出番終了後は控え室や観客席で聞くことができ楽しかったです。いつか弾きたいな~、と思ったのは、「梅の栄」「新曲浦島」かなあ。今回の番組には無かったけど「秋の色種」とかもいいなあ。

おさらい会の後は打ち上げです。おさらい会楽しみは演奏もさることながらいろんな先輩方とお話しできること。邦寿組は割と弟子で集まることも多いのですが、これだけ集まることはそうありませんので。今回は長野から稽古に通ってこられる方もいらっしゃいました。

今回打ち上げで良く出た言葉は「トリプルアクセル」。人それぞれ演奏に臨んだときに、トリプルアクセルに相当するヶ所があったんですね。キレイに跳んだ人、回転不足になった人、転んじゃった人、いろいろいましたね(笑)。

聞きににいらしてくださったみな様、師匠、賛助の先生方、同門の皆さま、ありがとうございました。

長唄三味線 下浚い終了 寺内タケシの話

 昨日、午後から仕事を抜けて下浚いに行ってきました。出来は、スカバチとか間を崩したところがいくつかありましたが、大過なく弾き終えたので、まあまあといったところでしょうか。やばかったのは緊張で手に汗をかいたこと。調子変えが少しやばかったです。自分汗かくタイプなので、この調子変えは一つの鬼門なんです。昨年も本番前に石けんで入念に手の油分を落として演奏に臨んでいます。今年もそれはやらないと。

 他のお弟子さん達の演奏も一通り聞くことができました。こういうときに密かにいつか弾きたい曲をチェックしています(笑)。

 下浚い終了後、ミニ打ち上げがあり、一番先輩のお名取の方と席が隣になりいろいろお話させていただきました。この方いつもおさらい会で大トリで昨年は「娘道成寺」を弾かれたんですが、もの凄くハイレベルな演奏で感動したのをハッキリと覚えています。

 この方昨年還暦を迎えられ方で、若い頃はエレキギターが趣味だったそうです。ローリング・ストーンズとかレッドツェッペリンですか?と伺ったら寺内タケシがお好きだとか。その話を受けて、いや私阿波おどりやっていて、阿波おどりで「吉野川」という曲は寺内タケシさんが東京で阿波おどりとコラボしたときに即興で作られたんですよ、とお話しして、冒頭のメロディを口ずさんだら、なんとメロディを返してくるじゃないですか!そしてそれ日劇でやったやつでしょ、と。その場にいらしたらしいです!

 世界はどこかでつながっているんだなあと強く思いました(^^)。

あとは下浚いと本番を迎えるのみ

 「松の翁」は難しい。前弾きと「およそ千年の~」の前に入る合方が特に難しい。知り合いに聞きに来てくださいと言ったものの、とても他人様にお聞かせできる演奏ではありません。でも、おさらい会はその時の自分を発表する会。聞きに来てくださるみな様、その辺をご承知おきください(汗)。

 先日、たまたま3年前のおさらい会で弾いた「花見踊」を聞き直したんですが、まあ、その、恥ずかしいくらいの出来でした(笑)。あれから少しは上達したんでしょうか。曲は違いますが、昨年の「雨の四季」はまあまあ弾けたと思います。聞き直してもまあまあ、がんばっているじゃん。それを思うとやはり今回の曲の難しさを感じます。

 この曲を弾いていてよくあるのが、続けて弾くと明らかに2回目の方が出来がグンと良くなること。言い換えると1回目の出来が特に良くない。前の曲の時はこんなに極端では無かったんです。本番は一発勝負。そこが特に心配です。

 あと、幕開きで合奏で「ねづみ車」を弾きます。去年の秋弾いた曲です。あんときは暗譜していたんですが、けっこう忘れています。プログラムをいただき、へぇ~、幕開きでねづみ弾くんだと知りました(笑)。これもまた練習しています。2曲の暗譜はきついです~。

 明日は午後から下浚い。昨日の夜全部の糸を張り替えました。三の糸は前の晩にも張り替える予定です。不安もありますが、楽しみでもあります。がんばろう!

三味線サイレンサー

三味線サイレンサー
三味線サイレンサー

 先日「花見踊」の合わせ練習があったんですが、勉強になりました。何か勉強になったかと言うと三味線の減音です(笑)。練習会場で大きな音がNGとダメ出しをいただき、三味線の方が音が小さくなるよう色々と工夫されていました。そのなかで自分でもやってみようと思ったのが写真の方法です。

 ちなみに家ではコマの代わりに消しゴム使っています。忍びゴマは右手小指が当たるのがイヤで使っていません。

 写真の方法だと普段のコマを使えるし、ゴムのハサミ方で減音の度合いを変えられなかなか良いです。ゴムは100均の滑り止めゴムを切ったものです。

 笛で参加していたんですが、笛は能管は唱歌、竹笛は小さく吹いて対応しました。それはそれで難しい。鼓の方は手を打って、太鼓の方は座布団被せて打っていました。

 なかなか面白い体験でした。

仕事のち長唄三味線お稽古のち阿波おどり練習

 この時期は仕事も忙しい時期なので昼間はお仕事です。夜、長唄三味線のお稽古があり行ってきました。課題は師匠の前で暗譜で弾くこと。ときどき白くなっちゃいました。反省。前弾きはそこそこいい感じです。いかに師匠の替え手に惑わされず自分の間でしっかり弾けるか。そこにかかっています。考えたらお浚い会まで稽古3回、下浚いしかありません。頑張らねば。昨年の雨の四季より手強いです「松の翁」。

 この日夜、阿波おどりの練習もあったんですが長唄三味線のお稽古が終わってから行くと正味1時間くらいしかないんでお休みする予定でした。ですが、同じ方面だしちょっと足を伸ばして行ってきました。

 ちょうど到着した頃面白い練習やってました。家に帰って、みどケロさんが寝静まってからリビングで練習しちゃいました。間とかリズムとかの話で、頭ではわかっているけど身体がうまく動かせない、ってのがよくわかりました(笑)。これは練習メソッドとしてすごくよくできています。連の許可もらってないのでこれ以上は秘密です(笑)。

 三味線的には、連の手に直すことがテーマのひとつ。例えばどんとつなんかも、自分が覚えたのとちょっと違うところがあるんですが、阿波おどりの場合これが絶対正解ということはないので、その連に合わせることが大切になります。年長の自分に言いにくいと思いますが、全然気にしてませんのでドンドン指導してください。

 ものごとの本質を見つける能力が凄い人って、そぎ落とす力があるのかな。自分も今回やったことを何となくわかってはいたけど、コメで言うと普通の精米歩合。大吟醸くらすのそぎ落としてそぎ落として余計なものを取り除くとこまではできてない。ん~、うまく例えられない。自分のタイプは真似して真似して、そのうち何となく本質がボンヤリ見えてくるタイプ。そうじゃなくてズバッとものごとの本質に切り込める力がある。そういう人に知り合えたというのは僥倖に恵まれたと思ってます。