長唄三味線のお稽古 「鶴亀」1

 稽古が押していて、前の方が稽古中に私の次の方がいらしてました。まずは、懸案だった「鶴亀」出演の件をご報告して、「鶴亀」の稽古をお願いいたしました。師匠はあっさりと「いいよ」と。師匠ならば大丈夫とは思っていましたが、もし、「ふくふくさんにはまだ早いよ」なんて言われた日には、いったん引き受けたのをキャンセルしなきゃいけなくなりますから、ホッとしました。

 これは反省なのですが、鶴亀の話があった時点ですぐに師匠に聞くべきでした。自分も少し迷っていたのもあって後手を踏んでしまったのは大失敗でした。

 時間が限られているので、抜くところははしょって、あと独り弾きのところはざーっと、という感じで教えていただきました。一応家で、赤譜とCDで自主練習していたので割とスムースに進み最後まで行きました。やっぱり師匠の歌を聴きながらのお稽古はわかりやすいし楽しいです。

 家に帰って録音を聞き、佐門譜と赤譜の違いをチェックしました。ほとんど同じ感じ。伊十郎のCDの手はけっこう違うなあと感じたのは替え手が入っているせい?最後の段切れなんかはどこの流派も同じかと思ったら違ってました。

 最近いつも稽古帰りに行くお蕎麦屋さん、もうすぐ閉店の張り紙があってプチショック!昨日はみどケロさんが相撲観戦だったので、お土産いっぱい持って帰るだろうから、それをあてにビールでも飲もうかなと思ったのでまっすぐ帰宅。そしたら、お土産はほとんど母親にあげたのこと…。大ショック!!!

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」12 といろいろ思ったこと

 ちょっととりとめなのない内容+ネガティブな内容も少々。まあ、いつでも前向きな訳じゃないし。この時はこう思ったんだよな、という記録的な意味でも記しておきます。一部ネタバレ的な部分もあります。同門の方で日記を読んでいる方もいるかもしれませんが、その辺はスルーなりしていただけると助かります。

 色種は上がりました。と、思う。というのは、来年の「ひきだるま」おさらい会の曲を決めないといけない時期です。今回のお稽古で、通しで弾いたあと、師匠が「では、抜き差しを決めましょうか」と。はい、私の曲は「秋の色種」に決定しました。おさらい会がなければ、次の曲にいけたかな、ということで上がり。これからはおさらい会に向けての煮詰めていく稽古になります。

 とても難しいです色種。2年前の熊本八千代座でのおさらい会で、浜松の男性がとても上手に弾いていたのを思い出しましたが、とてもあのレベルにいけるか自信がありません。二上がりの最後にテンポが速くなるところ、左手ばかりに気にしていたら、右手の撥を一つ一つきちんを弾くようダメ出ししただきました。それと、本手を弾くんですが、かけ声を、ふくふくさん言ってね、と。これは初めてのことなのでちょい嬉しいです。タテ三味線ですからね(笑)。

 これから、ネガティブモードの話です。2010年6月からお稽古に通い始めて5年目になります。人それぞれのパターンというのがあると思うのですが、どうやら自分の場合、1年に1曲、その曲をおさらい会にかける、というのがパターンのようです。ということは、70才まで元気で弾いていたとして、あと18曲しかさらえないのか~、なんてふと考えてしまいます。もうちょっとやりたいよなあ、とかも。若い頃から稽古していれば、1年に何曲も稽古するだろうし、その積み重ねで50曲くらいは弾いたことある、なんて経験を積み重ねられるっていいよなあ~、とか。

 祭囃子の笛で、神楽囃子にいくかどうか迷っているが、今の祭囃子の方をじっくり熟成させたいみたいなことを言っていたことがあります。こちらの方は曲数よりじっくりやりたいっていう意識になっているんですが、長唄三味線の方はまだそこまでは思えない感じです。
江戸囃子(篠笛・太鼓)のお稽古でした

 ないものねだりなのはわかってはいます。現実的に1年かけて、下手なりにようやくおさらい会にかけられるわけですからね。なんだろう考え方を変えるっていうか、ゆっくり一つの曲との出会いを楽しむ味わうべきなんでしょうね。

 とまあ、ちょっと変なこと考えちゃったりしたわけです。

 またまた、話変わって、実は色種が上がったら、いったん「鶴亀」をお願いするつもりでした。話の流れで、その件は話そびれたんですが、これはやはり1回ご報告かねてお話ししないといけません。あ~、こんな自分が鶴亀の三味線で出ていいのだろうか?ここでもネガティブ思考が…。

 まあ、こんな気分もたまにはある。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」11 と今後の予定

 1ヶ月半ぶりのお稽古でした。前回の日記で8月にしっかり稽古して、次は上がれるよう頑張ろう、と書いたのですが…。結果から言うと未だ上がれませんでした。虫の合方で勘違いして弾いていたところ、琴の合方、二上がり最後の速いところ、三下がりの棹の下の方を使うところ、つっかえて止まってしまいました。

 言い訳をすると(汗)、8月は徳島行ったり阿波おどり出演したり、体調崩したりでほとんど練習していませんでした。9月に入ってから練習再開ではそりゃあだめですよね。今月は後2回お稽古あるので何とかしたいです。

 ほんで、11月に川崎の方の邦楽祭と千代田区の邦楽祭にそれぞれ出ます。川崎は長唄「鶴亀」の三味線、勝三郎「連獅子」の笛、千代田区は替衣(チンチリレン他)の三味線です。覚えものが3つも!勝連と替衣はまあ過去やったこともあるので、まあ、何とかなりそうなんですが、問題は「鶴亀」。一人都合で出られなくなり急遽出ることになったんですが、果たして3ヶ月で覚えられるか不安です。

 そういえば替衣の最初に「越後獅子」のサラシの合方も入れるとかで、師匠にお手本弾いていただきました。これも覚えないと…。

 今月は週末に女子東音会の演奏会と赤坂氷川神社の祭礼、その次の週が初台の阿波おどり、月末に小金井神社での阿波おどりがあったりします。

 ん~、大丈夫か自分(笑)

杵屋五章 浴衣会

 自分の浴衣会ではないので書くこともあまりないのですが(笑)。写真だけでもあげておきたかったので。
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長唄三味線のお稽古 「秋の色種」10

 上がれませんでした~。師匠から、だいぶスムースに弾けるようになってきましたね、と、更に、もう少しですね、と。自分でもだいぶ弾ける感じにはなっていたんですが、何ヶ所か引っかかってしまいました。やはり、最初から最後まで、引っかからずに弾くのは最低条件ですね。

 特に三下がりの、棹を下の方を使うところが難しい。上の方から、急に下の方に来るので激ムズです。これはもう回数こなすしかないですね。

 8月は師匠は大阪の方で舞台に出るので稽古はお休みです。その間しっかり練習して、次こそ上がれるにしないと。でも、8月は阿波で忙しいのよね(笑)。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」9

 日記1回飛ばしたようですm(_ _)m

 最後の三下がりが全然ダメでした(涙)。あまり練習していなかったので当たり前なんですが…。本調子の虫の合方、とか二上がりの琴の合方とかは練習していたんですが、どうも三下がりの部分が後回しになって、時間切れで練習してなかったってパターンです。

 ん~、今度三下がり→二上がり→本調子の順番で練習しよう。そうしないと三下がりまで行くとヘロヘロになっているし(汗)。この曲通しで練習すると長いんですよ。

 今月あと1回稽古で8月は師匠が南座でお仕事があり、稽古はありません。次回で上がれるかなあ?

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」7

 難儀している「琴の合方」です。先日の稽古で勘所を押さえながら行ったり来たりするところをどうも間違えて理解していたようです。今回もどうも師匠と同じ音じゃないなあ、と気になり、珍しく帰ってからすぐ録音を聞いて何度も試してみてようやくわかりました。現場ではわかったつもりだったんですけど、間違ってました(汗)。

 譜面てそれだけでは役に立たない部分もたくさんあって、師匠というある意味では通訳してくれる人が必要なんですね。昔は譜面なんてものはなかったそうで、その時代のお稽古は大変だったろうな、と。今は録音もできるし、習う側にとっては便利な時代です。

 最後の三下がり、予習してない自分は白旗。師匠にお手本弾いていただき終了です。けっこうテンポ速くてここも難しそうです。

傘寿を祝う会

 長唄三味線の社中に傘寿を迎えられる先輩がいらして、その傘寿を祝う会で箱根に行ってきました。

 こんなバスで一路箱根へ。宿へ14時頃到着。すぐさまお祝いの会の支度です。ご当人の長唄演奏や、ご祝いの舞踊「鶴亀」や「伊勢音頭」、弟子一同の「白浪五人男」「三人吉三」の芝居が演目です。

 この日のためにお唄のプロの方がお二方、師匠が呼んでくれています。長唄や舞踊、師匠達の唄・下座音楽付きの芝居とある意味贅沢な遊びですね~。なんか幸せな気持ちになります。私も精一杯、「お尚吉三」を務めさせていただきました(笑)。いや、芝居って難しい!素人丸出し、当たり前か(笑)。

 夜は宴会。これがまたまた面白い。お唄の方は端唄のお家元でもあるので、もうお座敷芸は得意中の得意。サービス精神旺盛で、祇園小唄から奴さん、阿波踊りまで、皆で唄って踊って楽しみました。

 獅子舞の舞を勉強してこういうときにできたらなあ~、と…。あらたな野望が。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」6

 このお稽古が終わるとちょっと一休み。今日の目標は琴の合方の最後まで行くことでしがた、何とか最後まで行けました。超スローなテンポでしたが(汗)。ここは色んな三味線の技法がてんこ盛りで、本来のスピードで弾くのは至難です。ここをすらっと弾けたら超クールです。

 この琴の合方が終わると、三下がりにして最後まで行きます。全体的には、本調子→二上がり→三下がり、となる訳です。ゴールが見えてきた。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」5 と 「春宵の響」

 三社祭でほとんど稽古できないまま稽古日が来てしまいました(汗)。しかも疲れで体も心もボロボロです。当然、お稽古もボロボロでした(涙)。琴の合方に苦労しています。

 「春宵の響」私は、はるよい、ってつい読んでしまいますが、しゅんしょうのひびき、と読みます。洗足池で行われる野外の笛を中心とした演奏会です。今年20回目を迎えますが、今回でひと区切りとのこと。残念。

 私の長唄笛師匠もご出演。更に囃子で参加の3名の方とは、なんといずれも共演したことがあるじゃありませんか。うむ、私も顔が広くなったなあ。もともと顔はでかいけどね(笑)。

 師匠の音が好きだなあ、やっぱり!能管はけっこう吹き手の個性が出るので、私でも、あっ!これは師匠の音だ!ってわかります。

 演奏会後は地元に戻ってちょっと飲んで帰りました。