長唄 能管・篠笛お稽古 「汐汲」1

 笛が全然鳴っていないとダメ出し。ふくふくさんはただ吹くだけではダメです。ひとつ言い訳するならば、今回はCDをバックに吹いたんですが、8本調子をかなりメらないと音程が合わないので、そのせいもあったかなと。あと、変に三味線に合わせようとしている。角角で合わせようとしているのが変に耳に付くとも。

 普段家でどう練習しいますか?と聞かれCDや録音に合わせて吹いていると応えると、新しい練習方法を勧められました。それは素で吹く練習。多少間がずれても構わないから、とにかく音色と気持ちを込めて吹くといいですよ。いまのふくふくさんだと合わせることに気持ちが取られて、笛の一番大事な音色が雑になっているとも。

 確かに言われるとおり。長唄の笛ばかり練習していると、自分の場合合わせることに精一杯で、笛本来の音色とかがおろそかになっているのは否めません。笛本来の魅力はやはり音色そのものですからそちらを伸ばしいかないと。

 というわけで、「山ざくらの歌」を練習してくるよう宿題をいただきました。こういったの習い始めの頃たくさん吹いたんですが最近はすっかりご無沙汰でした。寶山左衛門先生の作品には笛本来の魅力をたっぷり聞かせる作品が多いのですから、またこういったのを練習しよう。

 能管、竹笛の持ち替え時間が短いので、能管はやや早めに吹き終えて持ち替える。

長唄 能管・篠笛お稽古 「浦島」3

 師匠から「かなり浚ってきましたね」と言われました。師匠のお手本を参考に、時には譜から離れたりして練習してました。そういうのって師匠はすぐわかるんですね(汗)。普段いかに練習しないでお稽古に行ってるかと思うと汗が出ます(笑)。

 譜から離れて吹くときの注意をいただきました。あくまで唄や三味線の邪魔にならないように吹くことが大事。三味線と音がぶつかるわけだから、そこでやかましくならないようにしないといけないとのこと。

 浦島の稽古日記に竹笛が曲にならない、と書いたのですが、少しですが曲、音楽になってきたように思います。でも、まだまだ。師匠の音に比べて明らかな自分の弱点を痛感してます。それは自分の3メ、1の音程と音色がショボすぎ。師匠の音のレベルは凄い!地味な音なんですが、ここがしっかり吹けると一段上に行けるんですが。

 というわけで無事「浦島」は上がりました。次は「汐汲」になりました。竹笛はやりましたが能管はまだ。竹笛は3メがたくさん出てくる。師匠はわたしの弱点お見通しですね(笑)。

長唄 能管・篠笛お稽古 「浦島」2

 この曲の肝は、竹笛のところだと思う。師匠から、「だいたい、そんな感じなんですが、もうひと息ですね」と。それは自分もわかっていて、今さらながら竹笛の難しさを感じています。能管の最後のところの三段目だけど、浦島なりの三段目を意識してください、と。と言われてもノー感な私です。

 吹き終わって、正直にノー感でしたと言うと、いろいろと教えていただきました。歌詞だったり、踊りだったらそのシーンをイメージするとか、ただ笛で音を出しているだけではダメですよとのこと。

 今の笛の師匠は、よく教えてくださるタイプの師匠だと思います。教わる人によっても違うんでしょうが、私に対しては、素人だけど一生懸命やってくるんで、ちょっと濃いめに、というのが指導方針?のように感じます。よく言われるのは、楽しくやりましょう、楽しんでください。ある意味、プロ志望の方には絶対言わない言葉でしょうが、この言葉は素人だけど一生懸命上達を目指す自分には、忘れてはいけない言葉だと、ありがたく受け止めています。まずは続けること、続けるには楽しくないとね。

 というわけで、もう少し浦島です。頑張らないと。

笛の浴衣会に行ってきました

 場所が神楽坂なので、行く前にランチでもと思いふらっと何気なく見つけた蕎麦屋に入りました。お二人さまですね、どうぞこちらへ、と案内される。ここまでは普通ですが、次に、こんにちは、お久しぶりです、と…。と、お顔をよく見れば、元東京えびす連のWさんでした。以前、かせい阿波おどりで、うちの事務所で一緒に飲んだ方でした。恐るべし、阿波おどりのメッカ、神楽坂。今月いっぱい店にいるそうですよ。

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 で、おさらい会です。会場は神楽坂のうなぎ屋「志満金」さんの大広間。福原清彦師のお弟子さん方の浴衣会です。私の知り合いが出るので応援です。

 番組は、笛のおさらい会らしく、例えば「安宅の松」は、冒頭に勧進帳の「名乗り」と「次第」を入れて、最後に同じく勧進帳の「舞三段目」を入れたり、長唄「神田祭」は冒頭に江戸囃子の「鎌倉」、最後に「投げ合い」を入れたりして、笛の場面を増やしたりする工夫が随所に見られました。普段なかなかない、お琴との合奏を聞いたり、黒髪を吹かれた女性の落ち着いた演奏に感心したり、楽しい浴衣会でした。最後に「白波五人男」をお弟子さん方が演じるという余興まで楽しませていただきました。

 ちょっと補足すると、笛の場面がメインになるので、お三味線とかを聞きたいという方は笛のおさらい会はけっこう辛いかもです(笑)。「秋の色種」だと、虫の合方、琴の合方が、ばっさり抜かれていました。基本三味線の合方はないです。ちょっとは聞きたいなあと思うんですけど、あくまで笛のおさらい会ですから。

 知人は「操三番叟」を吹いていましたが、とても上手でした。あの能管と竹笛の持ち替えはお見事のひと言。聞くところによると、下浚いは日吉が鳴らず苦労したそうですが、本番は日吉も良く鳴っていました。そうそう、今回知人の能管の構え方が、師匠の清彦師の能管を拝見してそっくりなことを発見しました。やはり弟子は師匠に似るのですね。

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長唄 能管・篠笛お稽古 「浦島」1

 ちょっと日記間が抜けました。とはいってもバタバタしていてそれほどお稽古いけていません。実は勝三郎「連獅子」は上がりました。えっ、2回で終わりですか?とびっくり。正治郎「連獅子」のときに個別の手はけっこうやっていたのと、まあ、やることがわかっていてある程度できていたので、「あとはよく練習しといてください」みたいな感じです。で、次何やりましょうかということで「浦島」になりました。

中ノ舞
 オヒャーオヒヤリ ヒウイヤラリ
 中・呂・中・干・中
 オヒャーオヒヤリ
 ヒィー

竹笛(三下がり)
竹笛(二上がり)
 龍神の手を打っているそうです

三段目
 オヒャーオヒヤリ ヒウイヤラリ
 ヤーリーヤーリー ヒウイヤラリ
 中・呂・中
 モリ込み 段切

 呂・中・干だけど、何か使われる曲や手によって微妙に変わる。序の舞のときとか、三段目のときとか。いつか系統立てて覚えたいんだけどなあ…。

 三下がりの笛で、チヒーイを吹くが別に太鼓がその系統ってことではなく、場面的に遠くで祭をやっているという解釈があるかららしい。

 まあ、この三下がりと二上がりの笛は、素人の私が吹くと何か曲にならない。師匠はまず譜面の手を深く考えずにキッチリ吹くといいですよと。確かに、曲にならないって言う前にキチンと吹けてない自分です。音程、拍、間をきっちり吹くのって難しいって今さらながら痛感しています。こういうところにまだまだ上達の余地があるのかな、とも。

 笛的には短いので、一応最後までいったが竹笛の内容がひどいのでもう1回やることにしました。

長唄 能管・篠笛お稽古 「勝三郎 連獅子」1

 今年の秋に舞台で吹く曲です。吹く手は基本全部さらったことがあるんですが、そこは素人忘れているところも多いので稽古を付けていただきます。

一声
クリ
中ノ高音
突っかけ
翔りアシライ
竹笛

 取りあえず、ざーっと楽まで。クリとか中ノ高音の入れるタイミングは大小を聞いて入る。そういうところはプロの先生でないとわからないところです。ツ・チョン・チを聞いてからクリに入るとかですね。楽が怪しかった。本番ではここは抜かれる予定です。楽も太鼓を聞いて入るタイミングを間違えないように。

 今日のお稽古雑談で、Facebookでふくふくさんが阿波おどりの三味線弾いているの見ましたよ、と師匠に言われびっくり!自分ではアップしてなくてもタグ付けされると他のユーザーに見えるんですね。師匠はタグは承認制にしているそうです。自分Facebookの仕組みよくわかってないのがよくわかりました。ちょっと勉強しとかないと。

長唄 能管・篠笛お稽古 「操三番叟」5

 上がりましたが、演奏自体はボロボロでした。竹田以外の竹笛(篠笛)が2ヶ所あるのですが、いずれも能管を吹いた直後になり、持ち替えであたふたしてしまいます。こういった能管終わってすぐ竹笛っていう曲は今までなかったように思う。

 能管を置く、ここまではいいのです。竹笛を持って構えるときに、今までの曲だと笛を手にとって膝の上で、右手の指を指穴に合わせて置き、それから左手を唄口のところに添えて口元に上げ、その後左手を滑らせ構えます。この一連の動作を素早くやらねば、と思うと慌ててしまい、特に右手の指が外れてしまいます。

 言うまでもなく、竹田のところはこの数倍の速さで持ち替えないといけないので、稽古ではみごと撃沈でした。特に能管→竹笛の持ち替えが難しい。竹笛→能管はまだなんとか間に合ってました。間に合わせた感たっぷりの音でしたが…。これを慌てた感なく吹くには相当な慣れが必要ですね。

 その他ダメ出しいただいたところ、ヒィーヤー、ヒィーが重すぎる。それだと次第のヒィーヤー、ヒィーですとのこと。あと、三番地がもっと唱歌っぽく聞こえるように吹くこと。ヒウイヤロと書いてあるけど、読みはヒューイヤロっぽいのかな。師匠のお手本聞くとヒューイヤロっぽい。

 三番地の笛に関しては、地の手事のバリエーションがいくつか必要だと感じました。取りあえず、これお吹いていれば間違いない、というのばかりだとさすがにワンパターン。とくに終わるときの手を覚えて、どれを吹いても三番地だと聞こえるようにしないと。こういうのは場数がものをいうので次回また三番叟ものを稽古するときがあるだろうから、身につけておきたい。

 で、時間が余って次何しましょうか?と聞かれたので「勝三郎 連獅子」をお願いしました。秋に川崎の邦楽祭に笛で出る予定の曲です。じゃあ、「狂い」をちょっとやっておきましょうか、と言われドキッ!少し練習していたので何とか吹けましたが、CDに合わせての演奏、そうプロの演奏なので速い!です。振り落とされそうになりながらも何とか。この辺はちょっとは成長しているようです。

長唄 能管・篠笛お稽古 「操三番叟」4

 師匠がネクタイをしていたので、これからどちらへ?と伺うと、伊藤園さんのなにかのパーティーだとか。そんな話をしながら稽古へ突入。今日は竹笛です。特に難しい手もないのですが、吹き出しのタイミングとか、7メの音が強すぎるとか、いくつかダメ出しをいただきました。多少竹笛の音色がよくなってきたような自覚もあるので、吹いていてもわりと気持ちいいです。もちろん、師匠とかにお手本吹いてもらうとその差に愕然とするのですけどね(笑)。

 試しに能管との持ち替えをやってみましょうとのことでやってみましたが、これは難しい…。持ち替えるのってホント難しいです。

 最後に何か質問はありますか?とあり、竹田は吹かなくていいのかなと思ったんですが、せっかくのお稽古なので師匠に実際の持ち替えを含めてお手本を吹いていただきました。ありがたいです。竹田の吹く中身は?と伺うと、アドリブですと(汗)。そうかそうくるか~(笑)。人それぞれですが、なんとなくの形はあるので研究してくださいとのことです。

 次回、通しで能管・竹笛吹いたら上がりの予定です。

長唄 能管・篠笛お稽古 「操三番叟」3

 能管のみお稽古。日吉の音を聞いて、師匠がちょっと能管見せてというのでお渡しすると、唄口の蜜蝋の様子を見て「ちょっと蜜蝋を足した方がいいかもしれない」とのこと。自分でやる場合の注意点や道具のことを教えていただきました。以前、江戸囃子の師匠に教えていただいたのと同じ道具でした。

 蜜蝋より自分の腕の方が本当は問題なんですけどね(笑)。家ではもう少しマシな気がするんですが…。師匠の前でも、どこでも、ちゃんと音出せないとダメな訳です。

 トビの手の後の三番地は一拍食い込んでいるので気をつけること。留メの手シマルところ、鈴の段の入り口は遅れないよう注意。

 今日で能管は終わって、次回から竹笛の部分です。竹田のところもやるのかな。やるよね。

長唄 能管・篠笛お稽古 「操三番叟」2

 あまり家で練習できていません。そういうときにお稽古行くの気が重いんですよね~。さらに三社祭があったので、心も体も疲弊。

 今日はまず、「あれ?日吉が弱いですね」と言われ。日吉千本ノック、はうそですが、15回くらい師匠の前で吹きました。確かにちょっと弱いです。こうポイント外れた感じ。最後の方でようやく自分では納得できる感じで吹けたら、師匠もその音です、と。

 下がり端が、ちょっとニュアンス違いますね、とのことで師匠に改めて唱歌を歌ってもらい吹き直し。ちょっと変なクセがついちゃったようです。これは直さないと。

 あまりの出来の悪さに、見かねたのか、三番地のお手本を吹いてくださいました。その日吉の音のすごさは、まあ、口あんぐりの凄さ。三番地もかっこいいし。手を動きを録画したいよな~、といつも思います。

 師匠についていると、知らぬ間に弱くなっていた日吉とか、変な節回しになってしまった下がり端とかをきちんとダメだししてくださるので本当にありがたい。お手本付きですからね。