江戸囃子の神様 極限だからこそ見えてくるもの

若山流の江戸囃子を勉強する自分にとって、若山胤雄師は神様です。その神様の特別講義があり、神様の前で演奏させていただきました。

この講義、自分が受けるのはもう6回目になるんですが、毎回すごく緊張します。いいかげん慣れても良さそうなものなのにね。

緊張下で笛を吹くと、いやあ鳴りません。今年は神様の前で、普段と同じように吹くことをテーマにしていたんですがまだダメでした。それでも毎年少しずつ良くはなっているのが救いです。

こういう極限の緊張下でもちゃんとできるようにならないとダメなわけで、笛なんかも鳴らなくなりそうなときに、それでも鳴る場所をさがして吹く力をつけないといけません。

そういう意味でも良い鍛錬の機会でもあります。今回も神様の前でからこそ見えたものがありました。

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講義終了後、みなでお蕎麦屋さんへ。

【江戸囃子】もうすぐ三社祭です

 前回、鉦で屋台、昇殿、鎌倉をやりました。今回、ひとっ囃子を合奏練習するときに鉦を打たせていただきました。

 ここまで来るのは大きな目標でした。笛、締太鼓、大太鼓、鉦、全ての楽器でひとっ囃子を演奏するということが自分にとっての大きな目標だったのです。笛を習い始めてから、10年。ようやくここまで来ることができました。

 若山先生の本の中で、囃子は10年やってようやく他人様に聞かせられるようになる、とあります。自分は10年やってますが、まだまだ全然足りません。後10年やったらなんとか形になるかな。

 もうすぐ三社祭です。今年は大きな節目の三社祭になりそうです(^^)

【江戸囃子】鉦のお稽古始まる

 笛の稽古、締太鼓、大太鼓と来ていましたが、鉦はずっと稽古がないままでした。鉦は四助とも言われ、囃子の中で他の四人を助けるという意味だそうです。あまり目立ってもいけないんですが、リズムをきちんと刻まないといけません。

 一応、自主練では少しやっていたので、投げ合いから、屋台、昇殿、鎌倉とやりました。昇殿の入り口を間違えたのと、屋台の中の切で少しまごつきましたが、まずまずな出来かな。次回、四丁目をやりましょうとなりました。ひとっ囃子の鉦が打てます(^^)。

 篠笛は昇殿、トヒヤオーはトヒヤオーと聞こえないといけない。昇殿はサラッと終わってしまうが、練習ではゆっくりめで物語になるよう吹く練習をすること。昇殿、もともと短いが、さらに一杯で終わる場合もあるとか。

 太鼓は大太鼓の構え方・打ち方をまたまたダメをいただいてしまいました。もっと上から打った方が良いとのこと。どうしても太鼓の皮に対して直角方向から打つくせがあって、自分は体も大きいのでそれだと縮こまって見えるそうです。

【江戸囃子】基本でも上手い人は聞かせる

 笛は、昇殿吹いたり、鎌倉吹いたり、屋台吹いたり。前回教わったトヒヤオーの応用を実際に曲の中で使ってお稽古しました。師匠のレベルは凄すぎですが、少しは感じができてきたかな。

 稽古の中で、鎌倉を吹いたんですが、この時は、附けにあるの基本の手を吹きました。師匠が、基本の手だけど、だいぶレベルが上がってきた、味が良くなった、と言われたことが一番嬉しかった。師匠曰く、基本の手でも、上手い人が吹けば、凄く味がある曲になる。これは、まさに私が師匠が鎌倉の基本曲を吹かれているときに思っていたことです。

 さて、また稽古の区切りが来ているような気がします。ひとっ囃子→秘曲→寿獅子→秘曲→主に鎌倉→昇殿その他と来て、その間に玉の笛とか、中の切替え手、つめ打ち、蛇の目返しとか、もやってます。

 寿獅子もブラッシュアップしたい気もするし、神楽囃子も気になるし、難しいところです。

 ところで、去年入ったお稽古仲間の方が転勤で4月から稽古にこられなくなるということで師匠に挨拶されていました。ものすごく熱心な方であっという間にひとっ囃子の最後まで来ていた方です。ご本人が一番悔しがっていました。また、何かの機会に勉強できる機会があるといいなあと思います。

 太鼓の方は、締太鼓、大太鼓でひとっ囃子。屋台頭や地頭で少し早めにバチを上げるよう意識したが、なんかまだシックリ来ない感じです。大太鼓は構えが小さくなりすぎているとのダメだしをいただきました。今回、お稽古が終わってからですが、次は鉦をやってみましょう、と言われました。\(^O^)/

【江戸囃子】トヒヤオーは奥が深いのだ

 前回、篠笛の方で昇殿を吹いたのでそれのお浚いから。注意点は2~4の音程。音程というときっちりBとかDとかに合わせなきゃいけないと思われるかもしれませんが、それとはまたちょっと違って節回しの中でそこが高いとか低いという方が合っているかなと思います。

 2度ほど吹いてマルをいただいたんですが、吹き出しについて、こう吹けませんか?と師匠がやおらお手本を吹いてくださりました。吹き出しは「トヒヤオーイトロ ヒオヒャートヒャーヒーオヒャ」なんですが、出だしのトヒヤオーのところです。指附けだと「27メ65」なんですが、師匠のはちょっと違います。

 目が鱗というか、実は曖昧ながらそれに近いところまでは何となくは感じていたことでした。師匠の音やいろんな音源を聞くと、附けプラスアルファで吹いていらっしゃることがほとんどです。この音の前にこの音がチラッと入っているんじゃない、みたいなことです。師匠曰く、神楽囃子から来ているテクニックだそうです。ただし、いつもそうやるんではなくて、普通にトヒヤオー吹いたり、少し洒落たりを混ぜることが大切とのこと。

 このトヒヤオーなんですが、色んなところで使われています。屋台、鎌倉、四丁目の中でも使われています。能管のオヒャーみたいな感じを受けてます。能管のオヒャーも実は色んな吹き方をしないといけないんですよね。

 師匠は、これはお年玉ですね、と笑いながらおっしゃってくださいました。こいつにはこれを教えてもいいだろうと思ったからのことだと思います。それがわかったので凄く嬉しかったです。

 ただ、ひじょうに難しいです。塩梅が難しい。

 太鼓の方は動きについて。プレ動作とか合間の動作みたいな感じ。打っていないときの姿が死んでいるみたいなダメ出しをいただきました。

 天天天ではなく、ゥ天天天、みたいな感じ。

 大太鼓は、ドドドン、ドンドド、ツドドンの使いどころ。

録音聞き比べ 江戸囃子 鎌倉・四丁目の笛

用事があったのでお稽古は笛のみ。今回が年内最後になります。今年は先月休んだけで、昨年3回休んだのに比べると優秀でした。

お稽古の最後に師匠から、頑張っているから段々良くなってきている、とのお言葉をいただき凄く嬉しかった!ホントに出来の悪い生徒なんで、師匠には苦労ばかりおかけしていますが、少しでも進歩していると思うとがんばりがいがあります。

鎌倉・四丁目を吹いた後、昇殿を吹いてみましょうかと言われました。昇殿はさらっと吹く曲で、時間も短いけど、ただサラッと吹いても面白くない。昇殿もきちんと吹いている人は少ないとのことです。大まかにはマルをいただきましたが、オヒャイト-ロ-トヒャオヒャイのトヒャオヒャイの節回しでアドバイスをいただきました。そう、師匠のここの音凄く好きだったんです。普通に出している音じゃないんですよね。

この音は次のフレーズでも遣っている音なんですが、ここが違うと曲がすごく良くなる感じがします。すぐにはできませんが宿題です。

さて、聞き比べシリーズです。鎌倉・四丁目の笛@お稽古の録音です。

2010年10月

2015年12月

自分なりに良くなっている点は、鎌倉に関しては節回し、3メを含む2~4の音程が良くなってきている。四丁目はメリハリ良くノリ良く吹けている。全体的には少し曲になってきているかな。そんな風に感じます。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 今日は午後、用事があったので太鼓のお稽古から。大太鼓の音が届いていない。確かに自分で打っていても音が薄っぺらいなあ、と感じていたら、案の定師匠からもダメ出しいただきました。太鼓って打てば音出るんだけど、打ち方によって出る音が変わるんですよね。締太鼓・大太鼓とも、この辺は要勉強です。

 締太鼓、先玉で師匠に褒められました。それに比べると大太鼓はたくさんダメ出しいただきました。大太鼓はちょっと早すぎたり、もたれたり。このぎりぎりのところで打てば、あっ、いい大太鼓だね、っていわれるそうです。師匠の打っている大太鼓聞いているとその意味がわかりますが、これが自分でやるとなるとなかなかできません。ほんと難しい。だから面白くもあります。

 笛は鎌倉・四丁目、師匠が後玉直前に違う手打つよといわれて動揺して、終わりをキャッチできませんでした。たぶん事前にいわれていればできたんでしょうが、こういうところが弱いです。やり直したらなんとか手をつないで吹いて終わりも捕まえられました。

 鎌倉はもっと立体的に吹くようにと。心に届くように。今のは平面的。ん~、確かにそこまでまだ意識がいってません。気持ちですね。気を込めて吹かないと。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 師匠が先日一緒に出演したことでいろいろと思うところがあったようで、笛は鎌倉をやることになりました。鎌倉は実際のお祭りでも吹く頻度の高い曲です。笛吹きにとっては一番の聞かせどころ。だからこそ上手い下手がはっきり出てしまう曲でもあります。上手い人はありとあらゆるテクを駆使してきます。なので師匠としてもここを強化したいと思ったのかもしれません。あくまで想像です。

 一番ダメ出しをいただいたのが、吹き出しの後の、「ヒークーヒャー ヒオトーロー」のトーローのところ。3メ2と吹くんですが、3メの音程が落としきれていないと。もっと下げなさいと。以前にも指摘されたところで、自分ではある程度下げれるようになったと思っていましたが、師匠が求めるところまでにはいってませんでした。確かにここをぐっと下げた音だと、曲に重さというか締まりが出ます。出だしなんでひじょうに重要なところなわけです。

 家に帰ってから、録音聞いて師匠がどこまで落としているかチューナーで確認しました。自分が普通吹いていたピッチより全然下でした。ん~、ここまで落とすのけっこう大変です。

 後注意されたところは、洒落て吹こうと思って間違えないこと。はい、確かにそういうところが出ちゃってました。

 太鼓は笛を入れながら練習。打っていない音、間で、音が聞こえるようにするにはどうしたらいいか。それを考えなさいと。打つ前の間の取り方、気を入れる打ち方。ヒントとしては、フッ、ヨッ。

赤坂氷川神社祭礼

 宵宮と神幸祭(町会神輿)にお囃子で参加してきました。

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↑猩々の頭が少しだけ見えてます

宵宮は「猩々」の山車に乗せていただくという大変貴重な経験をさせていただきました。何しろ江戸時代には江戸城内に入っていたという由緒ある山車です。当初の予定は「翁二人立」の山車の予定でしたが、人形を昇降する装置の不具合があり、急遽変更になりました。昨年は舟形の山車「恵比寿」に乗せていただいたりと、貴重な経験の連続で恐縮するばかりです。

 ちなみに赤坂氷川神社は毎年山車の再建をしており、将来的には山車と神輿が練り歩く昔の江戸の祭を再現するという大きな目標に向けて活動されています。来年は宮神輿ができあがるそうで、今から楽しみです。

 今年は師匠も山車に乗り、笛や太鼓を間近で聞くことができ。それもまた得がたい経験でした。こういう本当の本番での師匠の笛、曲の選択、テンポやノリの違い、いろんな事を教えていただきました。特に山車に乗っているときの囃子がどういうものかを体験できたのは貴重な経験になりました。

 日曜日は町会の神輿について、町内渡御、山車と神輿の連合渡御、再び町内を渡御。投げ合いを中心としたお囃子でした。個人的には笛は去年よりはいいかな。最初力みすぎ。もっと力を抜いても吹けるのに妙に力が入りすぎます。この辺は経験の少なさもあります。居囃子だと相当長く吹けるようになったんですが、歩きながらだとまだダメですね。

 大太鼓を相当打ったので、課題のドドストストストがなんとなくつかめてきた感じ。やっぱり本番で打ち込むのが一番身につきます。そういえば締太鼓打たなかったかも。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 笛は鎌倉はいったん終わりにしましょうということになりました。鎌倉は笛吹きにとって一番大事な曲でこれを上手く吹けることが江戸囃子の笛吹きとしては大事なこと、世の中には屋台・四丁目は上手いけど、昇殿・鎌倉がからっきし、とういう笛吹きも多いのでそうならないようにとも、ご指導いただきました。

 で、何をやるかなと思ったら、四丁目の玉に合わせて笛を吹くやつ、と言われ、ぎょっぎょっ!これ難しいんですよ。家でも少し練習はしてたことがあるんですが不安です。これ笛としてはメロディをセミオートマチックにつなげることが一番重要です。オートマチックに指が動けば、その分意識を太鼓の音に向けられるからです。

 結果としては、先玉・後玉とも無事玉の終わりを捕まえて吹けました。これはやっぱり練習が少し効いていたのかな。先玉用と後玉用にパターンをつくって吹いていたのが役に立ったと思います。師匠ならその場その場で自在に吹けるでしょうが、私なんかはその域には未だ未だ遠いです。

 その後、四丁目を上げないで中の切りに入るやつをやりましたが、これはちょっと忘れていたので不十分。要復習です。

 次回これをきちんとして、さらに長い中の切りを聞いていただこうかな。

 太鼓は大太鼓、昇殿のドドドンの打ち方をダメ出し。今回はほぼひとっ囃子だけを練習。初級の方たちも簡易ひとっ囃子ができる感じになってきました。私もレベルアップしないと。