勝三郎連獅子@美紀会で笛吹いてきました

まずはこのような機会をくださったRさま、会主の勝み紀先生、助演していただいた先生方、共演していただいたFさま、練習につきあってくださったみな様、聞きに来ていただいたみな様に感謝申し上げます。

ふくふく笛を吹く
ふくふく笛を吹く

編成は三挺三枚、囃子五名です。演奏はフルバージョン。そう抜き差しなしなんです。こんな機会二度と無いかもしれません。勝連は去年11月にも吹いていますが、笛的には楽とか乱序がありませんでした。

今回個人的には、上手く吹くことができなかった、という思いが強いです。演奏全体的には素晴らしかったので、足を引っ張っちゃったという申し訳ない気持ちも。そんなこと思うこと自体ごう慢かもしれません。共演のみな様には笛良かったといってもらい感謝です。ありがたく思いながら、今後の自分の進歩のためにちょっと愚痴モードで反省をば書きます。

今回の反省点メインディッシュは日吉です。前回の勝連のとき「スヒィー」にならない、最後を「ーィ」とするということをテーマにして8割くらい達成できていたんですが、今回満足いく日吉は、突っかけのところと段切れくらいでそれいがいはダメでした。_| ̄|○

自分なりに分析、まあ言い訳ですね、つらつら書いてみます。原因は緊張と慢心かな。今回演奏に際し、いつにも増して緊張していました。初めての場所、助演の先生方、等。場慣れしてきたと思っていた自分でしたがやはりチキンでした。緊張するとダメですね。笛はもろに出ます。

慢心なんですが、実は日吉に関しては自信を持ち始めていました。それに連れて、こう自分なりの日吉を鳴らす形というのが崩れてきていたようです。そんなに形にこだわらなくても、鳴らせるじゃん、といったうぬぼれです。しかし緊張した状況で吹く場合、確固とした形こそ最後の頼るところなんですね。師匠から口回りをもっとリラックスしなさい、という直近のアドバイスもあり、迷いが出てしましました。

弱いです。未熟です。音源を載せてますので日吉の音を聞き比べればよくわかると思います。

長唄「勝三郎 連獅子」 2015-03-15 深川江戸資料館ホール 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

とまあ、ぐだぐだと書いて自己嫌悪なんですが、それでもみな様に大迷惑を欠けること無くいちおうは吹けてはいたので、その点は進歩している、と自分を褒めておきます。

竹笛はまだ3メが甘いなあ。音程はまあまあ。少しは曲になってきてるかなあ。

アマは出来不出来の差が大きい、というのがよくわかりました。65点。

でもなんかやる気が出たぞ~!

長唄 能管・篠笛お稽古 「山ざくらの歌」「乱序」

「山ざくらの歌」は寶山左衛門作曲の篠笛用の曲です。途中「さくらさくら」と二重奏できる部分もあり、二人で吹いても楽しい曲です。笛を習っている方は割と最初の方に習う曲ですが、これを一つの作品として吹くのは相当ハードル高いです。

山ざくらの歌@お稽古

音で出だしと終わりをもっと大事にする。イメージしながら吹く。曲の中にドラマを作る。みたいなところがまだまだできていません。ちょっと良い感じで吹いているなあ、というところもありますが、最初の方の【六42】の六の後の4とかがかすれちゃっていたり、音の終わりが唐突だったり、あと全体に早すぎるとのこと。

こういうのも練習しないとね。あと、ロングトーンの基礎練しようと考えてます。結局篠笛の命は音色なんで、音を練るにはロングトーン練習が必須だと今さらながら痛感してます。色んなバリエーションのロングトーン練習を研究してます。

さて、「乱序」です。師匠にお願いしてお稽古していただきました。今まで見えなかったところも少し見えてきた、かな。基本、笛は大小鼓・太鼓のノリについていかないといけない。後半の太鼓、ツ天の繰り返し、入口がわからなくても慌てずどこかで入れば良い。

おまけで、「狂い」も吹きましたが、美学のCD速い!師匠曰く、こういう限界を超えるような練習も必要とのこと。納得。

笛のお浚い会でした

今の笛の師匠についてから丸4年になります。師匠自身のお弟子さんのお浚い会というものは今回が初めてということで、その記念すべき第一回お浚い会で「老松」を勉強させていただきました。この曲を選んだのは「神舞」を吹きたかったから。それと竹笛(篠笛)も2ヶ所あり、それぞれ曲調が違っていてバランスが取れてる曲だと思ったからです。第一回だしご祝儀的におめでたい曲がいいなとも。

お江戸日本橋亭
お江戸日本橋亭

さて、会場はお江戸日本橋亭です。こぢんまりとした会場でちょうどいい塩梅です。助演は2挺一枚、太鼓、鼓、大皮がつきます。

笛の出番を中心に振り返ってみます。

老松の演奏写真
老松

・ヒィーヤーヒィー
唄の「さざれいしのいわをとなりて~」を聞いて入りますが、下浚いのときもうまくはめることができませんでした。下浚いの音を何度も聞いて太鼓に合わせるコツをなんとなくつかめ、本番ではそれを上手く吹くことができました。
90点

・出端
ここはアシライ吹きなので、唄・三味線にうまくはめないといけないところ。まずは上々な出来かな。あくまで自分的にですよ。
80点

・竹笛(二上がり)
今回の一番の失敗ポイントです。出だし六の音を吹くんですが、本来クレシェンドというかフェードインっぽく入らないといけないんですが、緊張のため息のコントロールが効かず、大きめに出てそのためか三味線よりちょい音程が高い。慌てて吹き直すような格好になり、その後も息が浅くなり最後まで息が持たず出だしのフレーズの最後の音を吹けませんでした。練習では息苦しい何とか最後までいける、と踏んで臨んだのが、本番は思った以上に息が浅くなっていました。これを事前に想定して、予備の息継ぎポイントを考えていなかったのが大反省です。中盤以降は持ち直したものの竹笛の聞かせどころの出だしがダメダメのはいかんです。三(3)メの音も甘い。
45点

・神舞
ミスなく吹いているけど、自分で期待していた出来映えではなかった。やっぱり平坦に聞こえる。音の厚みがない、薄っぺらいのがダメ。まあ、最後の日吉は良く鳴っていたのが救いかな。
65点

・渡り頭・地・狂言鞨鼓・本上げ
以前に比べると少し能管らしい音になってきたように思う。
75点

・竹笛(三下がり)
このときは三味線と音程合わせられていて、割と気持ちよく吹けました。
80点

・段切れ
最後のヒィーのキレが今一つだけど、オヒャーが上手くなってきてると思う。
80点

平均すると73点。だいたいそんなところかな。師匠の前で吹くということがお客様の前で吹くとはまた違った緊張感があるのを再確認しました(笑)。師匠からは上手く吹けてましたよ。また、師匠の師匠からは鮮やかな演奏でしたね。とお褒めいただきました。その気持ちをありがたく嬉しくいただきました。演奏の反省点は今後の練習にいかしていかないと。

長唄「老松」 2015-01-23 お浚い会@お江戸日本橋亭 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

助演の先生方は素晴らしい、当たり前か。これに負けない、見劣りしない笛を吹きたいなあ、ほとんど無理に近いんですが、少しでも近づくよう頑張ります。

終わった後はお茶会。普段会うことのないお弟子さんとお話しできて楽しかったです。けっこう遠くから通われている方もいてびっくりしました。

帰ってから、かみさんに言われたのは、あなたは師匠の一番弟子(ここでいうのは年数長くて他の方より多少吹ける、という意味です)なんだから責任重大よ、皆のいい目標にならないといけない、ということ。言われてみて、そう言えば昔笛を習い始めた頃先輩方の演奏を聞いて自分もああいう風に吹きたいなあ、なんて思ったことを思い出しました。そう、確かに今の師匠のためにも自分ががんばらないと。

応援にきていただいたみな様ありがとうございました。これからも暖かく見守ってくださいネ。

川崎麻生区の邦楽祭に参加してきました(音源付き)

土曜日に下浚い、日曜日が本番でした。今回私は長唄「鶴亀」三味線三枚目、長唄「勝三郎 連獅子」の能管・篠笛を勉強させていただきました。

下浚いってのはまあリハーサルみたいなもので、もう出来上がったものを本番に準じて演奏して終わりなんですが、「鶴亀」の出来はかなり今一つでした。ダメな原因は明らかで、三味線おじさん三人組の出来がひどかったのです(汗)。特に調子変えで上手く合わせらません。本調子→二上がり→本調子なので二の糸を上げ下げするんですが、調子変えが上手くいかないと二の糸の開放弦のトンというのを思い切って弾けなくなります。だって変な音だから出したくないというのが本音。なでるように弾くと全体の音も歯切れが悪くなるという悪循環。

唄方のプロからそこを強くダメ出しされました。調子変えを慌てない、仮に多少合わなくてもなでるように弾いてはいけない。リズムテンポがグダグダになってそうなると唄えないそうです。

二回目は多少マシになりましたが、前途多難が予想される「鶴亀」でした。

「勝三郎 連獅子」の方は、全体的にもひじょうにまとまっていて特に問題ない出来映えだったと思います。タテ三味線のオジサマがひじょうに頑張っていました。

初めて読む方もいらっしゃると思いますので、この会のメンバーに構成について再度簡単にご案内します。四挺四枚お囃子です。三味線三挺はアマチュア、唄「三枚」アマチュア(セミプロみたいな方も)、お囃子はワキ鼓と大皮以外はアマチュアという編成です。

という編成なんですが、なんといってもアマがタテ三味線をやるというのはすご~く難しいことで、間とかテンポとかをリードしていかないといけません。歌を聴いてお囃子を聴いて、あるいは逆にタテ三味線が唄やお囃子に対してわかりやすい弾き方、かけ声をださないといけないわけです。ただ弾けばいいとうものではないのです。

私が「鶴亀」でやる三味線は三枚目です。比較的に気楽な立場ですが、それでもふだんのおさらい会でやるのとは全然違います。おさらい会は基本自分が主役なので、自分が間違えても回りが合わせてくれます。が、こういう会だとタテに合わせないといけないし、タテがこけたらワキが支え、まあ全員で助け合って作り上げないといけません。なので緊張感半端ないです。

そして本番当日。早めに楽屋入りして三味線のセッティングを着替えを済ませます。楽屋で少し練習できるので、鶴亀チームは主に調子変えのところを練習。「勝三郎 連獅子」の笛は、まあなんとか吹けるだろうとの思っていたので、それ程心配はしていませんでした。

今回の自分の目標としては、「鶴亀」三味線は、暗譜で弾く、調子変えを成功させる、です。レベルの低い目標ですが(笑)、だって鶴亀は浚ったことがなく、話を聞いて自分で練習始めたのが9月に入ってからで、それから9月下旬に初めて師匠に稽古していただい訳で、3ヶ月足らずで暗譜はすごいことなんです!!(笑) 調子変えはこの曲の難所なんでここを乗り切れば最後まで行ける、という感じです。

そして舞台の幕が開きました。今回舞台上凄く暑く感じました。手に汗をかきそうで嫌な感じです。汗かくとネジが滑るのでいやなのです。演奏が始まればもうなるようにしかなりません。途中ここには書けないハプニングもありましたが、無事段切れまでたどり着きました。お客さんにもそう変な感じは与えなかったと思うのでまずまずの演奏だったかなと思います。暗譜も1回一瞬飛びましたがすぐ戻れたし、調子変えも8割くらいは上手くできた感じがするのでまずは目標達成かな。ただ、音を聞き返すと、勘所が悪いです。こんなにひどいとは演奏中はそんなに思わなかったんですが、まあ夢中だったのでのそこまで気が回らなかった、というところだと思います。

演奏を聞いてやろうという奇特なお方は

長唄「鶴亀」 2014-11-30 川崎市某ホール 三味線三枚目で参加 *レコーダーを私の後ろに置いたので私の下手くそな三味線の音が中心です

残すは「勝三郎 連獅子」です。笛の個人的な目標は、日吉の音のレベルアップ。日吉の立ち上がりがスヒィーにならない。それと終わりを「ーーィ」この最後のィが聞こえるように吹く。「狂い」息切れしないよう最後まで猛々しく。竹笛の音色、ピッチ。

こちらも本番中ならではハプニングがあったりしましたが、無事段切れまで行きました。個人的にはタテ三味線の方本当に頑張っていました。あの曲をあれくらい弾けるようになりたいです。

笛は、目標の達成度は8割くらいかな。日吉の立ち上がり・終わりは何ヶ所か上手くできなかったが完成度は少し上がったと思う。狂いは入る打ち合わせで、フー、ヒヒャー、ロルラー、リヤリと吹くんですが、大皮が入ってからヒヒャーとやるつもりが大皮の音を拾い遅れて、リヤリが余ってしまった。「狂い」は一ヶ所指がもつれた…。すぐ戻れので良し。狂いの最後のヒシギは息切れせず良し。最後の段切れは長すぎて息が持たず(笑)。思い切り息を吸っておくべきだった。竹笛はまだまだだなあ。

演奏を聞いてやろうという奇特なお方は

長唄「勝三郎 連獅子」 2014-11-30 川崎市某ホール 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

たくさん勉強してまた楽しい方達と曲を作り上げる楽しさを経験させていただきました。また来年も頑張ります。関係者の皆さまに感謝です。

中目黒で阿波おどり&披露宴で阿波おどり

 お盆前最後の出演が中目黒でした。見る阿呆してたところに出るのってなんか変な感じ。むかしここで、あわともさんと飲みに行ったっけ。

 電車で現地に向かうと山手線内回りが止まっているとの案内。はて、どうしようかと考えたが、新宿三丁目から副都心線で行くのが良いだろうとなり、西武新宿駅までいって、副都心線に乗って無事現着。

 この日は通称GT前で組踊りがまず最初にあるので、いつにも増して念入りに糸しごきました。おかげで一発目ですがかなりのクオリティで最後までいけました。課題はいろいろとありますが、着実に進歩しいると思います。

 流し踊りは5本だったかな。一本凄く長いところがあったりして、終わったときは左手も右手も感覚が変になってました。少し長めの流しをここでやれて良かった。この感覚忘れてました。

 で、流しが終わると、三味線チームはタクシーを拾って次の現場へ。披露宴での余興です。まあ、お酒の入っているお客様のノリの良いこと良いこと。こういうときってどこに陣取るかが難しいです。ある程度の位置は事前に指示があるんですが、踊り子の出入りの位置とか、大太鼓まで含めた鳴り物が全員納まるのか、臨機応変さが求められます。この辺は場数が必要ですね。

 新婦さんが大の阿波おどり好きだそうで、とっても喜んでいたので、やってるこちらも楽しかった。

 これにて阿波おどりの前半戦終了。来週は徳島行ってきます。

長唄「花見踊」の笛を吹いてきました

タテ鼓、太鼓、笛(自分)が素人さん、大皮と上段の二挺二枚がプロの方の混成チーム(ワキ三味線の方が新しい方に替わりました)で千代田区の会に今年も参加してきました。

長唄って指揮者がいない訳ですが、じゃあどこで呼吸を合わせるかというと、タテ唄、タテ三味線、タテ鼓(や太鼓・大皮)のみな様がかけ声なり、あうんの呼吸で合わせていきます。素人にとっては圧倒的に経験値の少ない領域ですので、何回か集まって合わせていきます。その中で笛はきっかけを取るところはないので気楽です。すいません、気楽で>共演のみな様。ここで更にカミングアウトすると、正直、三味線のおさらい会が終わるまであまり練習に身が入りませんでした。合わせ練習に参加しながら、ひどい笛だなあ~、と。反省しています、はいm(_ _)m。

で、花見踊ですが、2年ちょっと前にもある会で吹いたことがありました。↓その時の日記です。

http://awafue.blog56.fc2.com/blog-entry-718.html

今回の花見踊、以前の反省点を踏まえ、いくつかテーマを持って臨みました。

・能管、狂言鞨鼓を拍子感を薄くするように吹く。言い換えると子供の狂言鞨鼓から大人の狂言鞨鼓へ。片シャギリのヒャイトの音をヒャイトと聞こえるように吹く。ここ苦手なんです。
・竹笛(篠笛)、大きく華やかに、音色を響かせる。厚みのある音色にしたい。

ここで実は少し進歩したなあと思う点があります。それは日吉(ヒシギ)がテーマに入っていない!もちろん大事なポイントなんですが、以前はもう日吉が鳴る鳴らないだけが凄く気になっていました。極論すると、他の音はへなちょこでも日吉だけピーっと鳴ってくれ、と思っていました。日吉はポイントで鳴らす音なので目立ちますから。それが今、取りあえず鳴らすことは心配が無くなりました。音の品質という意味では課題はてんこ盛りですが…。この点は後述します。

さて、本番の話をする前にもう一つ。今回この会でいろんな方とお目にかかりました。まずは、T左衛師匠。私は江戸囃子、三社祭で大変お世話になっています。今回ワキ三味線の方の囃子の師匠でもあります。私が笛で出ることは先刻ご承知のことのようでした(汗)。それから今回太鼓で出演のRさんの師匠E秀師。自分の直接の師匠ではありませんが、何気にプレッシャーです。特に太鼓と笛はセットなので緊張します。そしてT左衛門師匠が子供達の後見の形でいらっしゃっていました。それから、ネットでは以前から存じ上げていた黒猫さんが楽屋にご挨拶にいらっしゃいました。これは本当にビックリで、もともとは阿波おどりつながりなので、この場でお会いすること自体が不思議なのです。お話を聞くと、今寄席囃子を稽古していて、そのお師匠さん先輩が桃さんという、今回この千代田区の会の中心人物の方だったのです。世界は狭い~、つながっていると思いました。

本番です。笛は早渡りから。吹き始めて思ったのが、うっ!音がデッド。普段の練習環境や下浚い会場は吹いた音が返ってくるのが、音が返って来ない感じです。あと、乾燥しているせいかとても吹きにくい…。正直、やばいと思いました。このあせりから狂言鞨鼓の一くさり目に普段吹かない音を出してしまいました。ただ、日吉はきちんと鳴らせたのでちょっと落ち着きました。

竹笛はたぶん自分が今まで舞台で吹いた中では一番の出来だったと思います。あくまで対自分比ですので(^_^;)。少しだけ音を響かせられるようになってきたと思います。特に花見踊は華やかに元気よく吹きなさい、という師匠に以前言われていましたので良かったです。よく吹けた原因の一つとして、タテ三味線の方が事前に良く糸を伸ばしくれて音程がほとんど下がらず、笛本来の力を出せたのも凄く大きかったと思います。ホントに気持ちよく吹けました。ありがとうございました>三味線のみな様。

段切れの日吉はかすれてましたが、ギリセーフかな。それから観客席から録音したのを聞いたら、思ったより音が響いていたのでビックリしました。舞台ではあんなにデッドだったのに。

事前のテーマが実現できたかどうかですが、狂言鞨鼓、小学生から高校生くらいにはなったかなあ。大人にはまだまだ。片シャギリのヒャイトはまだ全然ダメですね。このイをィと吹きたいのですが、自分のはヒャリトって聞こえちゃってます。ここは難しい~。竹笛はまだまだ味が足りませんが、音を響かせられるようになってきたのは進歩。

私たちの出番の後に、長唄「娘道成寺」と「風流船揃」があって、プロの笛の方が吹いていらっしゃったので袖で勉強させていただきました。子供達の鼓・太鼓・大皮がメインでしたのでひじょうに控えめに吹いていらっしゃるのが印象的でした。そこでプロの技だなあと思ったのは、小さい日吉でした。私だとある程度以上の音量が無いと日吉が鳴らせないんです。イメージ的には私に必要な音量の半分くらいの音量で日吉を吹かれていました。笛とか男女の差もあるでしょうが、凄いです。こう、糸を引くようなイメージの日吉。自分のは太いロープです。ああいうのも吹けるようになりたいと強く思わされました。

共演・助演いただいたみな様、ありがとうございました。聞きに来てくれたみな様、ありがとうございました。

つたない笛を聞いてやろうというご奇特な方は↓
長唄「元禄花見踊」 2014-03-12 内幸町ホール 能管・篠笛で参加

長唄三味線 おさらい会 終わりました

1780747_610546375691609_2060447733_n 聞いてくださるという奇特な方は↓
長唄「松の翁」 2014-03-02 都内某所 三味線

今回「松の翁」を弾きました。まあ甘めに採点して75点にしときます。スカバチをいつくかしでかしたのと、師匠との掛け合いで自分が半拍早く入ってしまったところが1ヶ所。あと、一人で弾くところ普段間違えないところなんですが、格好良くひいてやろうなんて思っていたら、みごとにツボを間違えました(汗)。すかさず師匠のヘルプの音が入ってきました(汗汗)。あと、全体的に固かったです。力みすぎでした。師匠の三味線の音が響くので負けないで大きな音を出さないといけないと思ったせいでしょうか。

まあ、でも、最後までわりといい感じで演奏できたと思います。特に緊張したのは出だし。ト~ン、と二の糸の開放弦を弾くんですが、普段なら何気なくできるんですが、緊張していると間違って一の音弾いたり、三の糸まで弾いちゃってシャ~ンってなっちゃいます。ここが上手くいけば流れに乗れると思い、幕が開く前にしっかりとバチで二の糸の場所を確認しました。おかげでここは無事上手くできました。裏バチや、裏ハジキとか出来映えはともかく何とかこなせたのも良かった。

それにしても出だしの前弾きは自分でも凄く固いなあと自覚してました。唄が始まってようやく少し落ち着けた感じです。合方が4ヶ所出てきますが、自分的には最後の合方は練習含めて一番上手く弾けました。特に後半部分のノリは今までで最速だと思います。お稽古しているときに、師匠がここはこれくらいノリ良く弾きたいんですよね、と模範演奏されたたときは「無理」って思いましたが、それに少しちかづけたかな。

自分の出番が終わるまでは落ち着かず、先輩方の演奏もろくに聞けませんでしたが、出番終了後は控え室や観客席で聞くことができ楽しかったです。いつか弾きたいな~、と思ったのは、「梅の栄」「新曲浦島」かなあ。今回の番組には無かったけど「秋の色種」とかもいいなあ。

おさらい会の後は打ち上げです。おさらい会楽しみは演奏もさることながらいろんな先輩方とお話しできること。邦寿組は割と弟子で集まることも多いのですが、これだけ集まることはそうありませんので。今回は長野から稽古に通ってこられる方もいらっしゃいました。

今回打ち上げで良く出た言葉は「トリプルアクセル」。人それぞれ演奏に臨んだときに、トリプルアクセルに相当するヶ所があったんですね。キレイに跳んだ人、回転不足になった人、転んじゃった人、いろいろいましたね(笑)。

聞きににいらしてくださったみな様、師匠、賛助の先生方、同門の皆さま、ありがとうございました。

俄獅子 下浚い&本番 音源あり

お囃子で助演をお願いした藤舎清穂さんが合流して本番前最後の下浚いです。しかし、この清穂さん、普段着だと女子大生と全然変わりません。後で伺ったらこの春芸大を卒業したばかりとか。年は半分以下ですね(笑)。ただ芸歴は長いです。ご両親もそういうご関係の家ですから。

しかし若いといってもプロは下浚い一発で合わせるんですから大したものです。経験がものいうところだと思います。今回の下浚いは、別に後も詰まっていないので通しと気になる部分の練習をしました。笛的には、キリンで新しい手をやったら伸びすぎて最後少し余っちゃいました。反省です。神田丸は三味線・太鼓・笛の呼吸を合わせるのが一番難しいところ。屋台は勢いで行っちゃえ~、です(笑)。

で、本番当日を迎えました。当初この日は俄獅子だけの予定だったんですが、長唄三味線の合同練習が入り、夜には阿波おどりの練習が(汗)。という訳で三味線やら、阿波おどり用の小道具やらも準備して某ホールへ向かいました。

ここでちょろっと当日の家でのことを書きます。出かける前に1回くらい通しで練習しようと思って吹いたんですが、絶不調!!!経験上起きてから数時間って顔がまだむくんでいたりして鳴りづらいんですが、それにしても不調。特に、今回の曲、普通の長唄の笛では使わない、
キ:○●○ ○●○○
5に上チョン:大甲のドとレの間の音
祭囃子ではたまに使う音なんですが、唄用では鳴らしにくい笛が多い音です。本来の譜面もこの音は使っていないんですが、師匠お手本がこれを使っているので、私もこれで練習していて、だいたい8割の成功率でした。

こう鳴らない時っていくらやっても鳴らないんで、心理的には↓。ここでBプランで吹こうかなと考えました。上記の音を入れるのがAプラン。入れないで無難に吹くBプラン。最悪、Bで行くことにして、現場の音だしと吹いた時の感触で最終的に決めようかなと。でも、せっかくのチャレンジの機会、失敗しても曲を壊すことはないから、できるだけAで行こうとは思っていました。

さて、楽屋で音出すと、朝よりもまあ良い感じ。ここでAで行くと決定。いよいよ舞台です。MCがあって幕が上がります。タテ三味線の音でスタート。始まれば、終わりまであっと言う間でした。

笛的には、早来序(能管)、キリン(竹笛)、神田丸(竹笛)、屋台(竹笛)、片シャギリ(能管)、段切れ(能管)です。お囃子主体の抜き差しなので、いや賑々しいですね(笑)。まあ俄獅子の良いところはでているかなと。

さて、アマチュアだからできる、自画自賛コーナーです。自分的には、神田丸(4分26秒~)は今の自分ができる最高に近い出来映えじゃないかと。最初の通り神楽なんか絶妙です。あと、段切れの最後の日吉、勢いそのままで最後まで吹いて最後押せて鳴らせました。ここのところで最後ビシッと決められて曲も締まったと思います。あ~、これだけ自分を褒めるとさすがに恥ずかしい(笑)。

反省点もいっぱい。キリンはもう少し間をうまく外して吹きたかった。祇園祭のイメージ出てないなあ…。それを出したかった。屋台で手がもつれたヶ所が。キの音は3勝1敗でしたが、最後に一番かっこよく出たので良し。片シャギリが今ひとつ。最後の段切れの出だし、慌ただしさ感モロ出てしまった。

前にも書いていますが、この俄獅子の、キリンとか神田丸とか屋台の笛を吹くのが憧れでした。できたら「俄獅子」をフル編成の舞台で吹きたいなあ、と。その願いが今回かなって凄く嬉しいです。そんな機会を与えてくださったみな様に感謝です。

唄・三味線のみなさま。お囃子は唄・三味線がきちんとしているのが前提です。時間制限の関係で、ふだんないような速さで唄・演奏してくださり感謝です。いつも、三味線がジャンから「はなとみつごちょうおどろかぬ~」と来るのを気持ちよく聞いておりました。本当にありがとうございました。

それからお囃子さんのみな様、途中怪我で出られなくなった方がいて、急遽代役で出ていただいたりと波瀾万丈でしたが、最後の本番が一番良かったのではないでしょうか。笛は特に太鼓にお世話になるので、太鼓の方には更に感謝です。助演いただいた藤舎清穂さんにも感謝です。時折見せるお顔がやはりプロだなあと思いました。

本当は終わった後、お疲れさまの乾杯をご一緒したかったのですが、すぐおいとましなきゃいけなかったのが本当に残念でした。またご一緒に何かできるといいなあ。

カラコロ「七福神」

内幸町ホールでの演奏無事終了いたしました。個人的には無事ではなかったんですが、番組全体的に見れば良い演奏ができたように思います。成功の8割方は唄方さん、三味線のみなさまのおかげです。お囃子チームも小鼓・大皮・太鼓すごくしっかりしていました。このような場に参加させたいただきありがとうございました。

個人的にはこの七福神の笛、能管だけなんですが相当苦労しました。細かいことは省きますが、最初の合同練習の音を師匠に聞いていただき、じゃあこう吹きましょう、と言われてようやく道が見えてきた、という感じでした。それまでは吹いていても曲、太鼓にうまく乗れてませんでした。この辺は特に太鼓の読解力が大きく不足しているのを痛感しました。

ただ師匠のおかげで道が見えてからは、とにかくその道筋にそって吹く。そうするとおぼろげながら太鼓とかの音がガイドとして聞こえてきます。こういう状態にもっと早くなりたかったんですが、この曲は流派によって太鼓の手がだいぶ違うのでできませんでした。でも最後本番ではなんとか一緒にノって吹けたかな。

反省点はスカ日吉を2発。一番気をつけなきゃいけない部分、構え遅れて注意ポイントを忘れていました。落ち着いていたつもりでもこういう部分はやはり緊張していたんでしょうね。さらにスカ日吉に動揺して、その後の手がよれちゃったのは、更に反省。失敗しても動揺してはいけません。とはいっても日吉の失敗は後を引きます。その後に出てくる日吉を全部失敗するんじゃないかという恐怖ですね。この辺が素人の弱さです。

まあ迷惑かけることなく間を外さずノって吹けた。最後の段切れの日吉が気持ちよく吹けたので70点ということで。

七福神