長唄三味線のお稽古 「秋の色種」

 おさらい会が終わって初めてのお稽古&新しいお稽古場に初めて伺いました。

 まずは新しいお稽古場ですが、文京区本郷のマンションの一室です。最寄りはお茶の水駅。大江戸線の本郷三丁目駅からも近いのでそちらから行きましたが、いやあ、けっこう時間がかかりました。お稽古場の部屋はは広くゆったりしています。まだ物も少ない感じ。

 で、曲ですが、いつもシェフのお任せでいただいていたんですが、先日のおさらい会打ち上げで師匠がおさらい会が終わると、大勢のお弟子さんの新しい曲を決めるのが大変なんです、みたいな話があって希望があれば申し出てくださいとなりました。その後の飲み会で「梅の栄」「新曲浦島」「秋の色種」の三曲を挙げたら、色種やりましょう、となりました。

 初めて弾くのでぎこちないんですが、きれいなメロディです。こういう曲をキレイに弾くには当たり前ですが勘所が正確でないとダメですね。わりとさらさら進んで虫の合方の最初のところまでやりました。虫の合方、うれしい~。

 新たな気持ちでまたがんばります!

春から夏は祭りと阿波おどり

 自分的には春から夏は祭りと阿波おどりのシーズンです。

 今週末はデイサービスで阿波ボラしてきます。ちなみに阿波おどりでは三味線です。週末に備えて連の練習に参加してきました。今度のボラでは「麦打ち唄」という阿波民謡が入ります。手的には難しくないんですが、唯一イントロと曲の合間にはいるフレーズがちょい曲者です。チン、チ、トン、チリリ、ってところ。たぶん鼻歌でも歌いながらならできるのが、勘所が跳ぶし、スカったらどうしようとか思うと、力が入りすぎて失敗します。麦打ちの地のフレーズから続けて弾く練習を積み重ねるしかないです。あと、やはり立って弾くのに慣れないとこの手の勘所が跳ぶのは難しいです。

 4月6日には、馬込で阿波おどりです。新しい連で今までボラとかライブハウスでの出演はありましたが、流し踊りがある大会は初めてになります。今年は満開の桜の下でできそうなので今から楽しみです。お近くの方は是非見にいらしてください。詳細わかり次第告知します。

江戸囃子(篠笛・太鼓)のお稽古でした

 最近2ヶ月に1回ほどしか稽古に行けてない江戸囃子です。玉に合わせて笛を吹くというのはいったん上がりになり、今回は何をやるのかな?と思いつつ師匠の前へ。ここでちょっと説明すると、ひとっ囃子・秘曲・寿獅子をやれば取りあえず、一通りの曲はやったことになります。師匠から、中ノ切の替え手はやりましたか、とか四丁目を上げないで中ノ切にはいるのをやりましたか、とか聞かれました。けっこうやってるんですよね私。できるかどうかは置いといて。で、最後に出てきたのが、「つめ打ち」でした。附け本の最後に解説でこのつめ打ちのことが出てきます。師匠によれば、このつめ打ちもいろんなやり方があるとのこと。2種類ほどお稽古していただきました。

 で、稽古の最後に今後の稽古についてお願いをさせていただきました。もし新しく何かをやるとしたら神楽囃子になると思います。江戸里神楽の伴奏というわけです。この領域は個人的見解ですが職分の世界(もしくはそれに近い世界)で、素人が生半可なことではできる世界ではないというふうに受け止めています。先輩が何人か神楽囃子のお稽古しているのを拝見して、いつかやりたい、と思ったこともあったのですが、今はそれよりも、ひとっ囃子・秘曲・寿獅子をもっともっと磨き上げたいという思いが強いのです。なので、もう一度秘曲とか、今までやったことの復習をしたいとお願いいたしました。あと、10才若かったら違う選択をしたでしょうね。

 あと、神楽囃子に踏み込めない理由として、習っても披露する場がまあほとんどないんです。私はけっこう地味な性格なんですが、習ったことについては他人様に披露したいという性格なのです(汗)。自分でも意外ですがそうなんです。祭囃子なら三社祭でできるわけです。

 と言う訳で今後の道筋を決めることができ、やる気がまた湧いてきました。たぶん自分でも少し迷いがあったんだと思います。まずは祭囃子を磨くぞ!

 太鼓の方はひとっ囃子を締太鼓と大太鼓で。なかなか鉦は触らせてもらえませんね。でもあせらずその時を待ちます。締太鼓はいかに流れの中で締太鼓を打つか、というのが今回のテーマ。おおざっぱに言うと常に動いているなかで太鼓を打つ、ということ。

 自分的に太鼓のテーマは秘曲をまず暗譜すること。ひとっ囃子の鉦を暗譜することかな。

長唄「花見踊」の笛を吹いてきました

タテ鼓、太鼓、笛(自分)が素人さん、大皮と上段の二挺二枚がプロの方の混成チーム(ワキ三味線の方が新しい方に替わりました)で千代田区の会に今年も参加してきました。

長唄って指揮者がいない訳ですが、じゃあどこで呼吸を合わせるかというと、タテ唄、タテ三味線、タテ鼓(や太鼓・大皮)のみな様がかけ声なり、あうんの呼吸で合わせていきます。素人にとっては圧倒的に経験値の少ない領域ですので、何回か集まって合わせていきます。その中で笛はきっかけを取るところはないので気楽です。すいません、気楽で>共演のみな様。ここで更にカミングアウトすると、正直、三味線のおさらい会が終わるまであまり練習に身が入りませんでした。合わせ練習に参加しながら、ひどい笛だなあ~、と。反省しています、はいm(_ _)m。

で、花見踊ですが、2年ちょっと前にもある会で吹いたことがありました。↓その時の日記です。

http://awafue.blog56.fc2.com/blog-entry-718.html

今回の花見踊、以前の反省点を踏まえ、いくつかテーマを持って臨みました。

・能管、狂言鞨鼓を拍子感を薄くするように吹く。言い換えると子供の狂言鞨鼓から大人の狂言鞨鼓へ。片シャギリのヒャイトの音をヒャイトと聞こえるように吹く。ここ苦手なんです。
・竹笛(篠笛)、大きく華やかに、音色を響かせる。厚みのある音色にしたい。

ここで実は少し進歩したなあと思う点があります。それは日吉(ヒシギ)がテーマに入っていない!もちろん大事なポイントなんですが、以前はもう日吉が鳴る鳴らないだけが凄く気になっていました。極論すると、他の音はへなちょこでも日吉だけピーっと鳴ってくれ、と思っていました。日吉はポイントで鳴らす音なので目立ちますから。それが今、取りあえず鳴らすことは心配が無くなりました。音の品質という意味では課題はてんこ盛りですが…。この点は後述します。

さて、本番の話をする前にもう一つ。今回この会でいろんな方とお目にかかりました。まずは、T左衛師匠。私は江戸囃子、三社祭で大変お世話になっています。今回ワキ三味線の方の囃子の師匠でもあります。私が笛で出ることは先刻ご承知のことのようでした(汗)。それから今回太鼓で出演のRさんの師匠E秀師。自分の直接の師匠ではありませんが、何気にプレッシャーです。特に太鼓と笛はセットなので緊張します。そしてT左衛門師匠が子供達の後見の形でいらっしゃっていました。それから、ネットでは以前から存じ上げていた黒猫さんが楽屋にご挨拶にいらっしゃいました。これは本当にビックリで、もともとは阿波おどりつながりなので、この場でお会いすること自体が不思議なのです。お話を聞くと、今寄席囃子を稽古していて、そのお師匠さん先輩が桃さんという、今回この千代田区の会の中心人物の方だったのです。世界は狭い~、つながっていると思いました。

本番です。笛は早渡りから。吹き始めて思ったのが、うっ!音がデッド。普段の練習環境や下浚い会場は吹いた音が返ってくるのが、音が返って来ない感じです。あと、乾燥しているせいかとても吹きにくい…。正直、やばいと思いました。このあせりから狂言鞨鼓の一くさり目に普段吹かない音を出してしまいました。ただ、日吉はきちんと鳴らせたのでちょっと落ち着きました。

竹笛はたぶん自分が今まで舞台で吹いた中では一番の出来だったと思います。あくまで対自分比ですので(^_^;)。少しだけ音を響かせられるようになってきたと思います。特に花見踊は華やかに元気よく吹きなさい、という師匠に以前言われていましたので良かったです。よく吹けた原因の一つとして、タテ三味線の方が事前に良く糸を伸ばしくれて音程がほとんど下がらず、笛本来の力を出せたのも凄く大きかったと思います。ホントに気持ちよく吹けました。ありがとうございました>三味線のみな様。

段切れの日吉はかすれてましたが、ギリセーフかな。それから観客席から録音したのを聞いたら、思ったより音が響いていたのでビックリしました。舞台ではあんなにデッドだったのに。

事前のテーマが実現できたかどうかですが、狂言鞨鼓、小学生から高校生くらいにはなったかなあ。大人にはまだまだ。片シャギリのヒャイトはまだ全然ダメですね。このイをィと吹きたいのですが、自分のはヒャリトって聞こえちゃってます。ここは難しい~。竹笛はまだまだ味が足りませんが、音を響かせられるようになってきたのは進歩。

私たちの出番の後に、長唄「娘道成寺」と「風流船揃」があって、プロの笛の方が吹いていらっしゃったので袖で勉強させていただきました。子供達の鼓・太鼓・大皮がメインでしたのでひじょうに控えめに吹いていらっしゃるのが印象的でした。そこでプロの技だなあと思ったのは、小さい日吉でした。私だとある程度以上の音量が無いと日吉が鳴らせないんです。イメージ的には私に必要な音量の半分くらいの音量で日吉を吹かれていました。笛とか男女の差もあるでしょうが、凄いです。こう、糸を引くようなイメージの日吉。自分のは太いロープです。ああいうのも吹けるようになりたいと強く思わされました。

共演・助演いただいたみな様、ありがとうございました。聞きに来てくれたみな様、ありがとうございました。

つたない笛を聞いてやろうというご奇特な方は↓
長唄「元禄花見踊」 2014-03-12 内幸町ホール 能管・篠笛で参加

花見踊の笛を吹いて思ったこと

 長唄「花見踊」で笛を吹くことになっていて、合わせ練習をしています。練習をしていて困るのが、三味線の糸が伸びてだんだん音が下がってくること。練習だと集まってさあやりましょう!ということが多いので三味線の方の糸も十分伸ばす時間がなく、不安定なのです。

 プロの方なら、さっと低めの笛に持ち替えるんでしょうが私なんかだと間の笛は持っていません。花見踊なんかだと、竹笛(篠笛)の出番は演奏開始から13分くらいなので、下がってます。七本調子を普通に吹くと調子外れの笛になっちゃいます。そういうときはメって音を低くするんですが、それだと笛本来の音じゃなくなります。花見踊は華やかに吹きたいんですが、妙に暗い感じの音になっちゃう訳です。メっても元気な音を出すようにという、超難しいことを言われたこともありますが、まあ、これはプロレベルでないと難しいです。

 長唄の竹笛を吹いていて、以前より三味線の音を聞くようになりました。同時に自分の笛の音も。笛にも癖があって、呂音は多少高め(ハルとかカル)、甲音は多少低め(メル)に吹かないと三味線と合いません。これはまあその笛の場合であって、絶対ではありません。また6の音だけちょっと低いとか、そういうのはざらにあります。まあ、篠笛の精度はけっこう曖昧なところがあるのです。さらに気温によっても高くなったり低くなったりしますし。結局のところ出る音に常に気をつけないといけない訳です。出る音に気をつけるってのは全ての楽器で同じですね。

 話がそれますが、いま、人気のある笛師さんが作る笛は、ピッチがより正確です。より西洋音階に近づいているという言い方が正確だと思います。長唄の笛方でこの手の笛を使う方がまだいらっしゃらないのは何故なのかな?一つの理由として三味線の音階が西洋の音階と微妙に違うせいだと思います。すいません。この辺は正確な知識がないので上手く説明できません。

 長唄用の笛は三の音が西洋音階的に言うとちょっと低いです。「さくらさくら」吹くときは三の音をちょっとハって吹くとちょうどよいです。流行のドレミの笛ならそのまま吹いて大丈夫です。

 でも唄用篠笛自体も作られてから歴史はまだ60~70年しか経っていないわけですから、これからもっと素晴らしい笛が出てきてもおかしくないと思っています。 

長唄三味線 おさらい会 終わりました

1780747_610546375691609_2060447733_n 聞いてくださるという奇特な方は↓
長唄「松の翁」 2014-03-02 都内某所 三味線

今回「松の翁」を弾きました。まあ甘めに採点して75点にしときます。スカバチをいつくかしでかしたのと、師匠との掛け合いで自分が半拍早く入ってしまったところが1ヶ所。あと、一人で弾くところ普段間違えないところなんですが、格好良くひいてやろうなんて思っていたら、みごとにツボを間違えました(汗)。すかさず師匠のヘルプの音が入ってきました(汗汗)。あと、全体的に固かったです。力みすぎでした。師匠の三味線の音が響くので負けないで大きな音を出さないといけないと思ったせいでしょうか。

まあ、でも、最後までわりといい感じで演奏できたと思います。特に緊張したのは出だし。ト~ン、と二の糸の開放弦を弾くんですが、普段なら何気なくできるんですが、緊張していると間違って一の音弾いたり、三の糸まで弾いちゃってシャ~ンってなっちゃいます。ここが上手くいけば流れに乗れると思い、幕が開く前にしっかりとバチで二の糸の場所を確認しました。おかげでここは無事上手くできました。裏バチや、裏ハジキとか出来映えはともかく何とかこなせたのも良かった。

それにしても出だしの前弾きは自分でも凄く固いなあと自覚してました。唄が始まってようやく少し落ち着けた感じです。合方が4ヶ所出てきますが、自分的には最後の合方は練習含めて一番上手く弾けました。特に後半部分のノリは今までで最速だと思います。お稽古しているときに、師匠がここはこれくらいノリ良く弾きたいんですよね、と模範演奏されたたときは「無理」って思いましたが、それに少しちかづけたかな。

自分の出番が終わるまでは落ち着かず、先輩方の演奏もろくに聞けませんでしたが、出番終了後は控え室や観客席で聞くことができ楽しかったです。いつか弾きたいな~、と思ったのは、「梅の栄」「新曲浦島」かなあ。今回の番組には無かったけど「秋の色種」とかもいいなあ。

おさらい会の後は打ち上げです。おさらい会楽しみは演奏もさることながらいろんな先輩方とお話しできること。邦寿組は割と弟子で集まることも多いのですが、これだけ集まることはそうありませんので。今回は長野から稽古に通ってこられる方もいらっしゃいました。

今回打ち上げで良く出た言葉は「トリプルアクセル」。人それぞれ演奏に臨んだときに、トリプルアクセルに相当するヶ所があったんですね。キレイに跳んだ人、回転不足になった人、転んじゃった人、いろいろいましたね(笑)。

聞きににいらしてくださったみな様、師匠、賛助の先生方、同門の皆さま、ありがとうございました。

長唄三味線 下浚い終了 寺内タケシの話

 昨日、午後から仕事を抜けて下浚いに行ってきました。出来は、スカバチとか間を崩したところがいくつかありましたが、大過なく弾き終えたので、まあまあといったところでしょうか。やばかったのは緊張で手に汗をかいたこと。調子変えが少しやばかったです。自分汗かくタイプなので、この調子変えは一つの鬼門なんです。昨年も本番前に石けんで入念に手の油分を落として演奏に臨んでいます。今年もそれはやらないと。

 他のお弟子さん達の演奏も一通り聞くことができました。こういうときに密かにいつか弾きたい曲をチェックしています(笑)。

 下浚い終了後、ミニ打ち上げがあり、一番先輩のお名取の方と席が隣になりいろいろお話させていただきました。この方いつもおさらい会で大トリで昨年は「娘道成寺」を弾かれたんですが、もの凄くハイレベルな演奏で感動したのをハッキリと覚えています。

 この方昨年還暦を迎えられ方で、若い頃はエレキギターが趣味だったそうです。ローリング・ストーンズとかレッドツェッペリンですか?と伺ったら寺内タケシがお好きだとか。その話を受けて、いや私阿波おどりやっていて、阿波おどりで「吉野川」という曲は寺内タケシさんが東京で阿波おどりとコラボしたときに即興で作られたんですよ、とお話しして、冒頭のメロディを口ずさんだら、なんとメロディを返してくるじゃないですか!そしてそれ日劇でやったやつでしょ、と。その場にいらしたらしいです!

 世界はどこかでつながっているんだなあと強く思いました(^^)。

あとは下浚いと本番を迎えるのみ

 「松の翁」は難しい。前弾きと「およそ千年の~」の前に入る合方が特に難しい。知り合いに聞きに来てくださいと言ったものの、とても他人様にお聞かせできる演奏ではありません。でも、おさらい会はその時の自分を発表する会。聞きに来てくださるみな様、その辺をご承知おきください(汗)。

 先日、たまたま3年前のおさらい会で弾いた「花見踊」を聞き直したんですが、まあ、その、恥ずかしいくらいの出来でした(笑)。あれから少しは上達したんでしょうか。曲は違いますが、昨年の「雨の四季」はまあまあ弾けたと思います。聞き直してもまあまあ、がんばっているじゃん。それを思うとやはり今回の曲の難しさを感じます。

 この曲を弾いていてよくあるのが、続けて弾くと明らかに2回目の方が出来がグンと良くなること。言い換えると1回目の出来が特に良くない。前の曲の時はこんなに極端では無かったんです。本番は一発勝負。そこが特に心配です。

 あと、幕開きで合奏で「ねづみ車」を弾きます。去年の秋弾いた曲です。あんときは暗譜していたんですが、けっこう忘れています。プログラムをいただき、へぇ~、幕開きでねづみ弾くんだと知りました(笑)。これもまた練習しています。2曲の暗譜はきついです~。

 明日は午後から下浚い。昨日の夜全部の糸を張り替えました。三の糸は前の晩にも張り替える予定です。不安もありますが、楽しみでもあります。がんばろう!

三味線サイレンサー

三味線サイレンサー
三味線サイレンサー

 先日「花見踊」の合わせ練習があったんですが、勉強になりました。何か勉強になったかと言うと三味線の減音です(笑)。練習会場で大きな音がNGとダメ出しをいただき、三味線の方が音が小さくなるよう色々と工夫されていました。そのなかで自分でもやってみようと思ったのが写真の方法です。

 ちなみに家ではコマの代わりに消しゴム使っています。忍びゴマは右手小指が当たるのがイヤで使っていません。

 写真の方法だと普段のコマを使えるし、ゴムのハサミ方で減音の度合いを変えられなかなか良いです。ゴムは100均の滑り止めゴムを切ったものです。

 笛で参加していたんですが、笛は能管は唱歌、竹笛は小さく吹いて対応しました。それはそれで難しい。鼓の方は手を打って、太鼓の方は座布団被せて打っていました。

 なかなか面白い体験でした。

長唄 能管・篠笛お稽古 「老松」

 神舞というのがあって、神様が舞います。笛的には二段目・三段目というのがあり、能管を吹きます。

二段目
 頭・呂・中・二段目ヲロシ・呂・中・干・中・呂・中

三段目
 頭・中・呂・中・干・中・呂・中・干・中・呂・上ゲ

 伊十郎CDなんかだと、普通に中・干・中・呂を吹いています。美学のは二段目ヲロシを吹いています。この辺は謎です。私は、最初の師匠の時は伊十郎バージョンでした。今回は正規?バージョンを教えていただきました。

 話変わって、私の師匠は福原百貴師です。今年教え始めて10年だそうで、自分のお弟子さんのお浚い会を初めてやることにしたそうです。来年の1月(日にちは未定)、場所はお江戸日本橋亭あたりを予定しているそうです。なるべくかかりが少なくなるようにしてくださるとのこと。芸大人脈+若獅子会人脈を駆使して、二挺一枚お囃子付きです。曲を5月くらいに決めないと。2曲くらい候補を挙げて師匠に決めてもらうのがいいのかな。他のお弟子さんとかぶらないほうがいいだろうし。

 獅子ものをやってみたい、という気持ちはある。あと、やってないけど神田祭とかもやってみたいなあ。お浚い会は、自分のためにプロの方が助演くださるという、贅沢な楽しみなんですよね。ん~、なんか楽しみができて嬉しいです。