若山先生特別講義

 江戸囃子をやっている私には神様です。昨日はその神様の前でひとっ囃子の太鼓や大太鼓、笛を聞いていただきました。もう、喉がカラカラです。お客様の前で演奏する方が楽です(汗)。

若山先生と
神様と

 このスナップは講義終了後、蕎麦を食べにいこうとの先生を一声で実現した奇跡のスナップです。いつまでもお元気いて欲しいものです。それにしても私でかい(笑)。

三社祭

16日(金)宵宮 18時~21時
17日(土)各町会の連合神輿渡御 10時~20時半
18日(日)本社神輿渡御 6時~20時

 基本、言問通り観音裏にある「雷5656(ゴロゴロ)会館」横の掛け屋台にいます。または、浅草警察前の魚屋さんの前、見番前でも演奏することがあります。

 最終日は早起きが辛い…(笑)。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 2009年の7月から今の師匠についてからもうすぐ5年です。その前から含めるともう8年以上やってます。もうさすがに初心者ではないですが、だからといって上級者でもない感じ。長唄の笛も含めてもの凄く大きい壁にぶち当たっています。

 なんて言ったらいいんだろう、曲にならない。下手な曲になっているんですね。ここ2~3年そんなことを日記にも書いていますが、具体的な進展がなかなか見られていないのが実情です。

 そんなこともあって、江戸囃子の笛は秘曲をまた勉強しています。これは自分からお願いしました。秘曲ってそういうの勉強するのにいい感じの曲が多いんです。今回は、蛇の目返しから間波昇殿と宮昇殿をやりました。ここの音はもっと低めにとか、ここは高めにとか、師匠もせっかく2回目を浚うんだから違うように吹きましょうとのこと。

 例えばヒャオ・ヒャオ・ヒャオという手があって指で言うと65・65・65になります。この通りに吹いて1回目だったら○あげるけど、ふくふくさんは2回目なんだからこれではダメです。同じに吹いてたら20年経っても違った風に吹けませんよ、と。ヒャオっぽく聞こえるように吹きましょう。

 太鼓の方はひとっ囃子を締太鼓のタテとワキ、大太鼓、笛、でやりました。タテの打ち込みは、ふくふくさんらしくなく上手でした(笑)、とこれだけ褒められたのは初めてかもです。でも、タマのステテテが上手く打てない、大太鼓で間を外したりと、ひどかったです。太鼓は打てば音が出るけど、そこに心を込めて打たないと良い音にならないんですよね。難しいです。ちょっとの間をどう取るか。こっちもまだまだ曲になる打ち方ができてないんですね。

 あと1ヶ月で三社祭です。頑張ろう~!

江戸囃子(篠笛・太鼓)のお稽古でした

 最近2ヶ月に1回ほどしか稽古に行けてない江戸囃子です。玉に合わせて笛を吹くというのはいったん上がりになり、今回は何をやるのかな?と思いつつ師匠の前へ。ここでちょっと説明すると、ひとっ囃子・秘曲・寿獅子をやれば取りあえず、一通りの曲はやったことになります。師匠から、中ノ切の替え手はやりましたか、とか四丁目を上げないで中ノ切にはいるのをやりましたか、とか聞かれました。けっこうやってるんですよね私。できるかどうかは置いといて。で、最後に出てきたのが、「つめ打ち」でした。附け本の最後に解説でこのつめ打ちのことが出てきます。師匠によれば、このつめ打ちもいろんなやり方があるとのこと。2種類ほどお稽古していただきました。

 で、稽古の最後に今後の稽古についてお願いをさせていただきました。もし新しく何かをやるとしたら神楽囃子になると思います。江戸里神楽の伴奏というわけです。この領域は個人的見解ですが職分の世界(もしくはそれに近い世界)で、素人が生半可なことではできる世界ではないというふうに受け止めています。先輩が何人か神楽囃子のお稽古しているのを拝見して、いつかやりたい、と思ったこともあったのですが、今はそれよりも、ひとっ囃子・秘曲・寿獅子をもっともっと磨き上げたいという思いが強いのです。なので、もう一度秘曲とか、今までやったことの復習をしたいとお願いいたしました。あと、10才若かったら違う選択をしたでしょうね。

 あと、神楽囃子に踏み込めない理由として、習っても披露する場がまあほとんどないんです。私はけっこう地味な性格なんですが、習ったことについては他人様に披露したいという性格なのです(汗)。自分でも意外ですがそうなんです。祭囃子なら三社祭でできるわけです。

 と言う訳で今後の道筋を決めることができ、やる気がまた湧いてきました。たぶん自分でも少し迷いがあったんだと思います。まずは祭囃子を磨くぞ!

 太鼓の方はひとっ囃子を締太鼓と大太鼓で。なかなか鉦は触らせてもらえませんね。でもあせらずその時を待ちます。締太鼓はいかに流れの中で締太鼓を打つか、というのが今回のテーマ。おおざっぱに言うと常に動いているなかで太鼓を打つ、ということ。

 自分的に太鼓のテーマは秘曲をまず暗譜すること。ひとっ囃子の鉦を暗譜することかな。

オートマチック

 お稽古日記久しぶりに書きます。今回はジャンルに関わりなく思ったことを。先日、江戸囃子の稽古がありました。今、篠笛は四丁目の玉に合わせて吹くという練習をしていますが、この玉打つ人によって手も寸法(長さ)も違います。終わりの合図の手があり、笛はそれを聞いたら元に戻る訳ですが、これが見るのとやるのとでは全然違います。

 外から見ると太鼓の音だけを聞けばいいので、ああ今終わりの合図の手打ったな、とわかります。ところが自分が吹きながら終わりの合図の手を聞き分けるのは激ムズです。普段ひとっ囃子を演奏するときは、附け本の手通りに太鼓も笛も演奏していますが、そこから一歩踏み出した練習という訳です。

 まず、難しいのは終わりがいつ来るかわからない笛の手を吹き続けなければならない、ということ。引き出しをたくさん持っていないとダメです。CDや人の演奏を聞いていろんなパターンをつなぎ合わせて吹かないといけません。しかも、これを頭で考えるのではなく、手がオートマチックに動かないとダメな訳です。頭で次このメロディにしようなんて考えていると、太鼓の音を聞き逃します。つまり耳は太鼓の音を聞くことに集中しつつ、いろんなメロディをつないでいくという、並列処理が必要です。

 この練習を始めた頃は自分のメロディをどうつなげていくか、ということに頭の7~8割が使われ、太鼓の終わりの合図の手を聞き逃しまくりでした。先日の練習ではようやく太鼓の音を聞くことに8割くらい集中できたので、だいぶ聞き取れるようになりました。

 長唄三味線の方はお浚い会が3月頭にあるのでまずは暗譜しないといけません。まず暗譜なんですが、更に暗譜だけでは足らないところがあります。特に速さが求められるところ、頭の中で譜を追っかけていては間に合いません。やはり手がオートマチックに動くようにならないと。現時点で暗譜度合いは80%くらい。でも暗譜って100%じゃないと意味ないんですよ。今月中に100%まで持って行って、来月仕上げられればと思っています。ちなみに曲は「松の翁」です。すごくかっこいい曲なので楽しみです。

 阿波おどりの方は、まずはいろんな手をまず身体になじませること。家の中で練習時間を確保するようにしたので、祭囃子の玉のように、いろんな引き出しを作って、さらっと弾けるようになることが目標です。

 なんか新年の抱負みたいになってきた(笑)。

 長唄の能管・篠笛は、脱・おこちゃまの音、です。ひじょうに難しい領域に入ってます。これといった処方箋が思いつかないのが、難しさを表しています。曲のことを知るとか、詩の意味を考えるとか、そういう部分も多いだろうし。

 去年は激動の一年でした。今年は落ち着いていろんな楽器に向き合っていきたいです。

江戸囃子のお稽古

 篠笛、四丁目の玉に合わせる練習苦戦しています。師匠から言われたことは、玉のフレーズのリズムが崩れているので、肝心の太鼓の音が聞き取れていない。確かにそうで、あれずれたかなと思うと意識がそっちに向いてしまい、玉の終わりの手を聞き逃しています。まずはリズムの狂いにくい手に工夫すること。

 大太鼓はもっと自信を持つこと。そうなんですよね。まだドキドキしながら打ってるのがモロバレです。締太鼓、四丁目玉の地は少し上手く打てるようになってきてお褒めいただきました。家で少し地味練習やったのが良かったんでしょう。

 太鼓練習では笛を入れて、玉をいつもと違う手で吹くという練習も織り交ぜてやりまいした。太鼓は附け通りという前提で。笛のは方は、先玉はちょっともたついてダメ、後玉は終わりを捉まえて吹けました。ところがいざ太鼓の打った時は附け手より早く終わりの手を打ってしまいました(汗)。普段と違うとボロボロですね~。でもいい練習になりました。

 笛の玉はちょっと大きな壁になって立ちはだかっていますが、少しずつ取っ掛かりを見つけて乗り越えたい。それからひとっ囃子を吹いた時、ああ、調子悪いな~、という自覚があって、今までだとだいたい途中で鳴らなくなったりしたのが、最後までそれなりに吹けたのは、どういうあれなんでしょうか?以前だと鳴らなくなると鳴らそう鳴らそうとして余計力んでいたのが、良い意味で力を抜く加減を少し身につけられたからかなあ。

 能管の日吉と同じで、一度こういう感覚でできると、その後が楽になるんじゃないかと思っています。言い換えるとひとっ囃子を吹くことが、少し普通になってきた感じ。ちょっと嬉しい出来事でした。

江戸囃子のお稽古

 篠笛は師匠が打つ締太鼓の玉に合わせて吹くということの2回目。結果から言うと大撃沈しました。前回の方がまだ良かったように思います。前回の反省から、ある程度の長さの玉用の手を考えていて、附けにも書いてチョロッと練習していました。このチョロッとが大敗因でした。うろ覚えなので笛の手を思い出すのに脳みその99%が使われて、太鼓の音が全然聞き取れません。最後の方は、いつも吹く決まりのパターンのメロをベースにしたら多少聞こえるようになりましたが、後、パニクって太鼓の知らせの手を混同していました。もっと、落ち着け!自分です。

 いつも吹いている決まったパターンは身体が覚えているんで、その分太鼓の音に集中できるんですね。改めてわかりました。あと、抜きバチで打たれると、拍を見失い、その結果動揺してますます太鼓の音が聞こえなくなる、ということも。師匠も抜きバチの多い玉には伸ばした音を多用するメロより、拍のはっきりした手を使った方がいいとのこと。

 お稽古のお仲間が聞いている中で、ひじょうに恥ずかしくもあったんですが、これが実力です。師匠もこれは本当に難しいことで少しずつできるようになりますから、と励ましのお言葉。これはやはり場数がものをいうタイプの難しさです。でも、何かひじょうにやる気が出てきました。これだけコテンパンなのは久しぶりだったからかもしれません。

 拍のはっきりした玉用のメロをもう1回考えて、吹き込んで、次回の練習に備えたいと思います。

 太鼓はひとっ囃子を締太鼓大太鼓で何回か通しで練習。先玉の手が飛んでしまった。いつもワキで打つことが多いからなあ。この辺も要練習。タテの打ち込みは、師匠のダメ出しで何とか格好が付いてきたように思う。大太鼓はドドストストスが相変わらずダメだなあ。太鼓は上手になってくると面白い。締太鼓少しそんな感じがわかるようになってきた。でも大太鼓は難しい。まだまだ。

赤坂氷川神社祭礼 雨でした~(T_T)

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 今日は神幸祭と連合渡御の予定でしたが中止。でも担ぎ手さんが続々と集まり、町内を一回り担ぐことに。お囃子は、神酒所を使わせていただき、居囃子でひとっ囃子や投げ合い。最後どしゃ降りのなか、なごり惜しげに担いでいました。町会の皆さま、ありがとうございました。

 あ〜、浴衣の写真撮るの忘れた。

千葉神社祭礼

 一昨日、千葉神社の祭礼にお囃子で参加してきました。妙見大祭というそうです。

引用(千葉神社サイトより)
 毎年8月16日から8月22日まで、千葉神社で最も大きなお祭りである『妙見大祭(みょうけんたいさい)』が執り行われます。このお祭りは大治2年(西暦1127年)の第1回に始まり、本年平成25年には第887回目を迎える由緒あるお祭りで、勇壮な大神輿が氏子町内である市の中心街を巡ります。
 お神輿の出る16日・22日には、『妙見様に何か一言願いを掛ければ、必ずや達成される』と昔から伝えられており、『一言妙見大祭(ひとことみょうけんたいさい)』とも呼ばれ親しまれているお祭りです。

掛け屋台での演奏
掛け屋台での演奏

 ここの神輿の担ぎ方は、ちょっと独特です。僕らがイメージするのは「ワッショイ」に合わせてリズム良く担ぐやり方ですが、、ここは、まず歩くように行きつ戻りつ、時折神輿を落とします。地面にこそ付けませんが、グッと落として今度は上にグッと上げます。そんなのを繰り返しながら進んでいきます。

 ここのお祭りは師匠と一緒に実際の囃子を演奏できる凄く貴重な機会でもあり、毎回参加するようにしています。

 今回、ひとっ囃子を笛で1回、脇太鼓2回、大太鼓1回演奏。投げ合いを4回くらい。最期に神社の奉納演奏で笛(このときは6人くらい笛)。今回笛に関して感じたのは、取りあえずひとっ囃子を吹くことに対しての不安は無くなっていたこと、かな。以前は最期まで吹けるかどうか、太鼓に合わせられるかどうか、の不安が強かったんですが、今は最期までは間違いなく吹けるし、太鼓に対しても万一ずれても元に戻れる、という自信(というとおこがましいんですが)がついていました。多少地力が付いてきたんだと思います。課題はやはり長い鎌倉を吹けるようにしないと。

 一方、太鼓は最近難しさを感じています。締太鼓ワキで師匠の横に並んで打たせてもらったんですが、いや勉強になります。例えば、天天、ツ・イヤ、テケ天という手でツ・イヤの間の取り方が違うんです。ここの部分は終わった後師匠から、ダメ出しいただきました。並んで打つと、自分の下手さがよくわかります。この貴重な経験を活かさないとダメですね。

 千葉の会の皆さんも、年々上達され、簡易版ひとっ囃子を自前のメンバーで演奏できる程になっていました。やっぱり続けることが一番大事なんだなあ、と思います。皆さんが上手になられて、その分自分なんかの出番は少なくなるんですが、それでも夏の一日、電車を乗り継いで、暑い中、祭りの中にいる雰囲気が好きです。また、いつもお昼とか夜、ご馳走になるんですが、手作りサンドイッチや素麺がほんとに美味しいんです。

 千葉の会の皆さん、町会の皆さん、本当にありがとうございました。

江戸囃子のお稽古

 篠笛の方なんですが、前回で「寿獅子」は上がりました。なので、今回何を稽古するのかまったくわかりませんでした。神楽囃子に行くのか、はたまた最初に戻って江戸囃子をもう一度浚うのか。基本は師匠にお任せなんですが、自分の気持ちとしては神楽囃子に行くかどうかもわかりませんが、それはまだ置いといて、江戸囃子を洗練させたい、という気持ちが強かったです。取りあえず、屋台の長い中ノ切と秘曲の鞨鼓を家で練習してお稽古に臨みました。

 師匠から「獅子はあがったんだよね」と確認があり、はて、何をやろうかと思案顔。「一応一通りは全部やったんだよね」と続き、「太鼓が玉を自由に打って、それに笛を合わせるのはやりましたか?」とありました。ドキッ!今の自分に一番足らない部分を的確に突いてくるお師匠様です。

 ということで、師匠の張り扇を聞いて玉の終わりを捉える練習でしたが、もうボロボロです。いかに普段決まったパターンに慣れきっているのかを痛感。まずは笛の玉の節回しの引き出しが少ない。投げ合いでよく使う串中に頼りすぎ。玉のメロディを考えながら太鼓の手を捉えるのは無理でした。

 今の自分だったら、ある程度の長さの玉のパターンを用意して、それを眠っても吹けるようにしておくことが先決だと思いました。できたら先玉用と後玉用の2パターンですね。師匠もCDとか聞いて玉の節を研究してください、とのこと。

 師匠曰く、自由に打つ玉に合わせて吹けるようでないと一人前とは言えない、とのこと。まさしくその通りです。自分でもひとっ囃子吹けるようになった、なんて思っていましたが、本当の意味ではまだ吹けないということがわかりました。で、これは締太鼓を打つ場合も同じで、普段附け本通りの手しか打ってない自分は本当意味ではまだ打てていない訳です。私の笛の稽古をしながら師匠は他のお弟子さん達にアドバイスされていました。

 太鼓の稽古は、いかに音の粒が流れるよう打つか。動作を溜めるところと、流れるように続けるところ、聞こえない音を聞かせるイメージ。大太鼓、まだまだ身体に入っていません。自分は不器用でなかなかできないんですが、それでも諦めずに続けているうちに師匠の何気ない話がきっかけになったりするんです。自分の続ける力を大事にします。