江戸囃子のお稽古

 今週の失敗は三社祭の直後に3つもお稽古を入れてしまったこと。練習不足と疲労でボロボロです。当然お稽古内容もボロボロです。

 篠笛は、蛇の目返しから間波昇殿へ入る道筋を練習。まずは師匠から、蛇の目返し「笛こんなに味気なかったかなあ」厳しいご指摘。2回同じことを繰り返すのでサラッと吹いたのでは面白くないところなので、低い呂の二とか三を響かせるように吹かないとダメ。間波はキリンと似ているが違うところを特に意識して強めに吹いてリードする。蛇の目返しからの昇殿、間波のテンポのメリハリを吹く前にイメージして吹かないとダメ。

 亀戸・階伝・夏祭りでは、差し指の変なヶ所を指摘されました。そこをそう吹くと気持ち悪い差し指をしていたとのこと。この差し指の入れ方はホントに難しい。それとヒャイトロというフレーズをもって研究してくださいとのご指摘も。師匠から見るとこのヒャイトロをちゃんと吹いている人はほとんどいないとのこと。せっかくやっているんだからここをきちんと吹ければ1段階レベルがあがるとも。

 言われていることは何となくわかる。師匠のヒャイトロと自分のヒャイトロは全然違う。附けで書けば「532」ですが、たんなるそれではない。息づかいとか一瞬6を聞かせるとか。自分の音はどうも単純すぎるようです。ちょっと吹き方を荒々しく吹く方向で練習するといいような気がしている。風音を入れる吹き方とかをコントロールできるような感じ。

 今日唯一褒められたのは、夏祭りの「ホー・ホー」。変な音をさせるところ。ここは工夫が見られていいですよ、と。今回厳しい指摘が多かったが、自分でも自覚している弱点なので納得です。

 大太鼓は、何となく見えたものは幻でした(笑)。速い流れ(テンポ)の中に大太鼓でスッと入っていくが難しい。リズム音痴です。締太鼓のように打ち続けるのならまだまし。締太鼓は後ダマで後半ばててしまった。でもだいぶ注意されることが少なくなったような…。大太鼓がもう少しまともにならないと鉦はやられてもらえなさそうな感じ。鉦は四助(よすけ)ともいって他の四人を助けないといけないから、大太鼓が危ないままでは助けられないよな。あせらず、大太鼓がんばろう。

三社祭でした

 お稽古でしてきたことを実践する場として、何よりも祭りの雰囲気を楽しむ場として毎年三社祭に囃子として参加しています。今回も宵宮から最終日の最後まで楽しんできました。

・宵宮は屋台の飾り付けから
 屋台を藤の花(造花)で飾り付けしたり、鉄パイプに緑色のテープを貼って竹っぽく見えるようにお化粧します。ご近所に挨拶回りに金魚の糞になってついて回り、最後は神社神楽殿の若山社中にご挨拶。笛の師匠もそこにいらっしゃいます。

 宵宮はいいですね。全体的にゆるりとしています。笛・締太鼓・大太鼓でひとっ囃子を計5~6回やったかな。今回私はこの5656会館の掛け屋台ではなく、もう一ヶ所の浅草警察前がメインの活動場所になり、そこではほとんど笛になるだろうとのこと。土日の2日間2ヶ所の囃子方を確保するのはけっこう大変なんですね。

 知り合いの方が宵宮を聞きに来てくれました。楽しんでくれたようで良かった。囃子を楽しむには宵宮はお勧めです。お客様もほとんどいないし(笑)。

・土曜日は連合渡御と6ヶ町渡御
 土曜日は全町会神輿が神社へ宮入りします。私のいる浅草警察前はその通り道という訳ではないので、神輿の間はひとっ囃子(簡易版)を演奏したりします。この場所のメインイベントは夜に警察前にあるお富士さんにこのあたりの町会神輿6基があつまる6ヶ町渡御です。最初の神輿が現れてから最後の神輿が降ろされるまで、30~40分くらいかな。演奏しっぱなしです。そのご一斉に神輿が担がれ各町内へ戻っていきます。

 まあ、笛的にはきついきつい。全力で30分吹いて、さすがにちょっとだけ交代してもらい、またすぐ復帰。この経験ができるのはすごくありがたい。師匠クラスだと平気で1時間以上吹けます。しかも音の劣化がないんですよね。自分レベルだと音の劣化もするし、まだまだです。

・日曜日は朝囃子と本社神輿が3回お見送り
 6時宮出しに合わせて音をだすというのが会の約束事。始発に乗って6時5分前に到着。当然半纏以外は既に着込んでいます。これは5656会館の掛け屋台の話です。町会の方に朝ご飯をいただいたりして、しばらくはのんびり。10時過ぎに私は浅草警察前に移動。この日は三ノ宮がこのここを3回通り過ぎるので、それを囃すのがお勤めです。前日天気が良かったので唇も日焼けしてます。これが曲者で唇がかさかさして笛が吹きにくい。2年前も経験しましたが、今回はそれでも音のレベルを下げずに吹けたかな。前日の6ヶ町渡御より時間的には短いので精神的には楽でしたが、本社神輿に囃すのはまた別な意味で力が入ります。入りすぎて喉に水分がなくなってしまい、咳き込むという失敗をしてしまいました。これは大反省です。

 3回お見送りした後は5656へ戻って、一の宮のお見送りです。この時はうちの会のメイン笛方のサポートで1回笛吹いて、後は締太鼓を交代で打ちました。

昨年の三社祭の日記

昨年挙げた課題
>・もっと笛スタミナが必要。限界を超えて吹くと何かが涌きだしてくる、という師匠のお話。

 もっとスタミナが必要。もっと楽に吹けるようになればスタミナも出てくる。でもだいぶついてきた、と褒めておく。

>・臨機応変。いろんな意味で。これは経験とそういう意識を持つということが大事。

 神輿がず~っと先に見えるときは、鎌倉でつないで、近づいたら上げて投げ合いに入る。ということができた。これは経験が役に立った。

>・大太鼓がホント下手くそ。

 相変わらず下手くそ。でも何かヒントみたいのは感じられた。後は練習で身につける。

>・鎌倉の長いバージョン。去年も書いているけど進歩なし。

 今年少しだけできた。が、鎌倉の引き出しがまだ少すぎ。でも、今年このつなぎとしての鎌倉の大切さを身を以て体験できたことは大きい。

>・鉦。これも去年書いているのに進歩なし。

 これはまだできていない。

>・笛の節回しの研究。音がぶつ切れになりがちなので、とくにつなぎのところ。

 みどケロさんが、少し上手くなったねと言ってくれた。いろんな笛を聞いてるみどケロさんの言葉は素直に受け止めていいと思う。うれしい。でも、まだまだ。

今後の課題
・音色・節回しの向上
・鎌倉の引き出し更に増やす
・スタミナ
・大太鼓
・鉦

若山先生特別講義

 江戸囃子をやっている私には神様です。昨日はその神様の前でひとっ囃子の太鼓や大太鼓、笛を聞いていただきました。もう、喉がカラカラです。お客様の前で演奏する方が楽です(汗)。

若山先生と
神様と

 このスナップは講義終了後、蕎麦を食べにいこうとの先生を一声で実現した奇跡のスナップです。いつまでもお元気いて欲しいものです。それにしても私でかい(笑)。

三社祭

16日(金)宵宮 18時~21時
17日(土)各町会の連合神輿渡御 10時~20時半
18日(日)本社神輿渡御 6時~20時

 基本、言問通り観音裏にある「雷5656(ゴロゴロ)会館」横の掛け屋台にいます。または、浅草警察前の魚屋さんの前、見番前でも演奏することがあります。

 最終日は早起きが辛い…(笑)。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 2009年の7月から今の師匠についてからもうすぐ5年です。その前から含めるともう8年以上やってます。もうさすがに初心者ではないですが、だからといって上級者でもない感じ。長唄の笛も含めてもの凄く大きい壁にぶち当たっています。

 なんて言ったらいいんだろう、曲にならない。下手な曲になっているんですね。ここ2~3年そんなことを日記にも書いていますが、具体的な進展がなかなか見られていないのが実情です。

 そんなこともあって、江戸囃子の笛は秘曲をまた勉強しています。これは自分からお願いしました。秘曲ってそういうの勉強するのにいい感じの曲が多いんです。今回は、蛇の目返しから間波昇殿と宮昇殿をやりました。ここの音はもっと低めにとか、ここは高めにとか、師匠もせっかく2回目を浚うんだから違うように吹きましょうとのこと。

 例えばヒャオ・ヒャオ・ヒャオという手があって指で言うと65・65・65になります。この通りに吹いて1回目だったら○あげるけど、ふくふくさんは2回目なんだからこれではダメです。同じに吹いてたら20年経っても違った風に吹けませんよ、と。ヒャオっぽく聞こえるように吹きましょう。

 太鼓の方はひとっ囃子を締太鼓のタテとワキ、大太鼓、笛、でやりました。タテの打ち込みは、ふくふくさんらしくなく上手でした(笑)、とこれだけ褒められたのは初めてかもです。でも、タマのステテテが上手く打てない、大太鼓で間を外したりと、ひどかったです。太鼓は打てば音が出るけど、そこに心を込めて打たないと良い音にならないんですよね。難しいです。ちょっとの間をどう取るか。こっちもまだまだ曲になる打ち方ができてないんですね。

 あと1ヶ月で三社祭です。頑張ろう~!

江戸囃子(篠笛・太鼓)のお稽古でした

 最近2ヶ月に1回ほどしか稽古に行けてない江戸囃子です。玉に合わせて笛を吹くというのはいったん上がりになり、今回は何をやるのかな?と思いつつ師匠の前へ。ここでちょっと説明すると、ひとっ囃子・秘曲・寿獅子をやれば取りあえず、一通りの曲はやったことになります。師匠から、中ノ切の替え手はやりましたか、とか四丁目を上げないで中ノ切にはいるのをやりましたか、とか聞かれました。けっこうやってるんですよね私。できるかどうかは置いといて。で、最後に出てきたのが、「つめ打ち」でした。附け本の最後に解説でこのつめ打ちのことが出てきます。師匠によれば、このつめ打ちもいろんなやり方があるとのこと。2種類ほどお稽古していただきました。

 で、稽古の最後に今後の稽古についてお願いをさせていただきました。もし新しく何かをやるとしたら神楽囃子になると思います。江戸里神楽の伴奏というわけです。この領域は個人的見解ですが職分の世界(もしくはそれに近い世界)で、素人が生半可なことではできる世界ではないというふうに受け止めています。先輩が何人か神楽囃子のお稽古しているのを拝見して、いつかやりたい、と思ったこともあったのですが、今はそれよりも、ひとっ囃子・秘曲・寿獅子をもっともっと磨き上げたいという思いが強いのです。なので、もう一度秘曲とか、今までやったことの復習をしたいとお願いいたしました。あと、10才若かったら違う選択をしたでしょうね。

 あと、神楽囃子に踏み込めない理由として、習っても披露する場がまあほとんどないんです。私はけっこう地味な性格なんですが、習ったことについては他人様に披露したいという性格なのです(汗)。自分でも意外ですがそうなんです。祭囃子なら三社祭でできるわけです。

 と言う訳で今後の道筋を決めることができ、やる気がまた湧いてきました。たぶん自分でも少し迷いがあったんだと思います。まずは祭囃子を磨くぞ!

 太鼓の方はひとっ囃子を締太鼓と大太鼓で。なかなか鉦は触らせてもらえませんね。でもあせらずその時を待ちます。締太鼓はいかに流れの中で締太鼓を打つか、というのが今回のテーマ。おおざっぱに言うと常に動いているなかで太鼓を打つ、ということ。

 自分的に太鼓のテーマは秘曲をまず暗譜すること。ひとっ囃子の鉦を暗譜することかな。

オートマチック

 お稽古日記久しぶりに書きます。今回はジャンルに関わりなく思ったことを。先日、江戸囃子の稽古がありました。今、篠笛は四丁目の玉に合わせて吹くという練習をしていますが、この玉打つ人によって手も寸法(長さ)も違います。終わりの合図の手があり、笛はそれを聞いたら元に戻る訳ですが、これが見るのとやるのとでは全然違います。

 外から見ると太鼓の音だけを聞けばいいので、ああ今終わりの合図の手打ったな、とわかります。ところが自分が吹きながら終わりの合図の手を聞き分けるのは激ムズです。普段ひとっ囃子を演奏するときは、附け本の手通りに太鼓も笛も演奏していますが、そこから一歩踏み出した練習という訳です。

 まず、難しいのは終わりがいつ来るかわからない笛の手を吹き続けなければならない、ということ。引き出しをたくさん持っていないとダメです。CDや人の演奏を聞いていろんなパターンをつなぎ合わせて吹かないといけません。しかも、これを頭で考えるのではなく、手がオートマチックに動かないとダメな訳です。頭で次このメロディにしようなんて考えていると、太鼓の音を聞き逃します。つまり耳は太鼓の音を聞くことに集中しつつ、いろんなメロディをつないでいくという、並列処理が必要です。

 この練習を始めた頃は自分のメロディをどうつなげていくか、ということに頭の7~8割が使われ、太鼓の終わりの合図の手を聞き逃しまくりでした。先日の練習ではようやく太鼓の音を聞くことに8割くらい集中できたので、だいぶ聞き取れるようになりました。

 長唄三味線の方はお浚い会が3月頭にあるのでまずは暗譜しないといけません。まず暗譜なんですが、更に暗譜だけでは足らないところがあります。特に速さが求められるところ、頭の中で譜を追っかけていては間に合いません。やはり手がオートマチックに動くようにならないと。現時点で暗譜度合いは80%くらい。でも暗譜って100%じゃないと意味ないんですよ。今月中に100%まで持って行って、来月仕上げられればと思っています。ちなみに曲は「松の翁」です。すごくかっこいい曲なので楽しみです。

 阿波おどりの方は、まずはいろんな手をまず身体になじませること。家の中で練習時間を確保するようにしたので、祭囃子の玉のように、いろんな引き出しを作って、さらっと弾けるようになることが目標です。

 なんか新年の抱負みたいになってきた(笑)。

 長唄の能管・篠笛は、脱・おこちゃまの音、です。ひじょうに難しい領域に入ってます。これといった処方箋が思いつかないのが、難しさを表しています。曲のことを知るとか、詩の意味を考えるとか、そういう部分も多いだろうし。

 去年は激動の一年でした。今年は落ち着いていろんな楽器に向き合っていきたいです。

江戸囃子のお稽古

 篠笛、四丁目の玉に合わせる練習苦戦しています。師匠から言われたことは、玉のフレーズのリズムが崩れているので、肝心の太鼓の音が聞き取れていない。確かにそうで、あれずれたかなと思うと意識がそっちに向いてしまい、玉の終わりの手を聞き逃しています。まずはリズムの狂いにくい手に工夫すること。

 大太鼓はもっと自信を持つこと。そうなんですよね。まだドキドキしながら打ってるのがモロバレです。締太鼓、四丁目玉の地は少し上手く打てるようになってきてお褒めいただきました。家で少し地味練習やったのが良かったんでしょう。

 太鼓練習では笛を入れて、玉をいつもと違う手で吹くという練習も織り交ぜてやりまいした。太鼓は附け通りという前提で。笛のは方は、先玉はちょっともたついてダメ、後玉は終わりを捉まえて吹けました。ところがいざ太鼓の打った時は附け手より早く終わりの手を打ってしまいました(汗)。普段と違うとボロボロですね~。でもいい練習になりました。

 笛の玉はちょっと大きな壁になって立ちはだかっていますが、少しずつ取っ掛かりを見つけて乗り越えたい。それからひとっ囃子を吹いた時、ああ、調子悪いな~、という自覚があって、今までだとだいたい途中で鳴らなくなったりしたのが、最後までそれなりに吹けたのは、どういうあれなんでしょうか?以前だと鳴らなくなると鳴らそう鳴らそうとして余計力んでいたのが、良い意味で力を抜く加減を少し身につけられたからかなあ。

 能管の日吉と同じで、一度こういう感覚でできると、その後が楽になるんじゃないかと思っています。言い換えるとひとっ囃子を吹くことが、少し普通になってきた感じ。ちょっと嬉しい出来事でした。

江戸囃子のお稽古

 篠笛は師匠が打つ締太鼓の玉に合わせて吹くということの2回目。結果から言うと大撃沈しました。前回の方がまだ良かったように思います。前回の反省から、ある程度の長さの玉用の手を考えていて、附けにも書いてチョロッと練習していました。このチョロッとが大敗因でした。うろ覚えなので笛の手を思い出すのに脳みその99%が使われて、太鼓の音が全然聞き取れません。最後の方は、いつも吹く決まりのパターンのメロをベースにしたら多少聞こえるようになりましたが、後、パニクって太鼓の知らせの手を混同していました。もっと、落ち着け!自分です。

 いつも吹いている決まったパターンは身体が覚えているんで、その分太鼓の音に集中できるんですね。改めてわかりました。あと、抜きバチで打たれると、拍を見失い、その結果動揺してますます太鼓の音が聞こえなくなる、ということも。師匠も抜きバチの多い玉には伸ばした音を多用するメロより、拍のはっきりした手を使った方がいいとのこと。

 お稽古のお仲間が聞いている中で、ひじょうに恥ずかしくもあったんですが、これが実力です。師匠もこれは本当に難しいことで少しずつできるようになりますから、と励ましのお言葉。これはやはり場数がものをいうタイプの難しさです。でも、何かひじょうにやる気が出てきました。これだけコテンパンなのは久しぶりだったからかもしれません。

 拍のはっきりした玉用のメロをもう1回考えて、吹き込んで、次回の練習に備えたいと思います。

 太鼓はひとっ囃子を締太鼓大太鼓で何回か通しで練習。先玉の手が飛んでしまった。いつもワキで打つことが多いからなあ。この辺も要練習。タテの打ち込みは、師匠のダメ出しで何とか格好が付いてきたように思う。大太鼓はドドストストスが相変わらずダメだなあ。太鼓は上手になってくると面白い。締太鼓少しそんな感じがわかるようになってきた。でも大太鼓は難しい。まだまだ。