長唄 能管・篠笛お稽古 「娘七種」2

 まあなんだか忙しくて稽古していません。三社祭もあったので、と言い訳。前日に前回の録音を聞いて泥縄…。序の舞は前回初めてでした。重々しくなりすぎない、でも序の舞なんだよ、という風に吹くと良いとのこと。そう言われてもわかりません(汗)。

 最近の課題はヒャイトとかオヒャイト。前回も指摘されたんですが、現在はどう吹いていいかまったくわからない状態です。素に自然に吹くと、今のがいいですね、と言われる。でもなんだかよくわからない。ヒャイトって聞こえていないと思う。

 来月師匠はパリコレのジャパンなんとかで吹いてくるそうです。五人囃子というユニットです。大変そうですが、楽しみにしていらっしゃるご様子。私も応援しています。

三社祭

 お囃子で参加してきました。笛・締太鼓・大太鼓もうお腹いっぱい(笑)。お稽古しているのもこの日のためと言っても過言ではありません。またものすごく長い時間演奏したりするのも本番ならではのことで、この中で見えるもの、感じるもの、掴めるものもあります。また、祭りならでは決めごとも実際に体験していくことで、臨機応変に対応できるようになりたいという気持ちもあります。

 会主のT師匠、お囃子師匠であるO師匠からも大変貴重なお話を伺ったり、先輩や後輩のみなさんとも楽しい時間を過ごすことができました。感じるのは皆さんお囃子と三社祭が大好きだってこと。生まれ育ちは浅草じゃなくても20年以上関わってくると、宮入りで泣けてくる、という言葉には感動を覚えました。自分もそうなる日が来ると良いなあ。

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↑昨年の三社祭の日記

今後の課題
・もっと笛スタミナが必要。限界を超えて吹くと何かが涌きだしてくる、という師匠のお話。
・臨機応変。いろんな意味で。これは経験とそういう意識を持つということが大事。
・大太鼓がホント下手くそ。
・鎌倉の長いバージョン。去年も書いているけど進歩なし。
・鉦。これも去年書いているのに進歩なし。
・笛の節回しの研究。音がぶつ切れになりがちなので、とくにつなぎのところ。

自分で褒めてあげたい
・笛が少しだけ祭囃子っぽくなった、と思う。
・投げ合いの上げの合図チヒがかなり良くなった。
・先輩から、ふくふくさん笛良くなったきたねと言われた。まじに嬉しかった。太鼓はまだ何も言われたこと無いのでこっちも頑張らないと。
・投げ合いの締太鼓、付けバチで打てるようになってきた。ノリが良くなる。これは本番のおかげです。長時間打つことの大きな効用です。

 今年初め、いろんなことがあり、いろいろなことを思うお祭りでした。こうして好きなことができる幸せを改めて強く思いました。素晴らしい方々に恵まれているこの場を大切にします。

笛の調整

 能管の蜜蝋がだいぶ浮いていたのは気づいていたんですが、専門の笛師に出すと時間もお金もかかるのでそのままにしていました。先日、江戸囃子の師匠が蜜蝋の調整は自分でやっているのを知り、またそれ用の道具も見せていただきました。ん、これ、自分でできるかな。というわけでやりました。

 用意したのは、手芸用の電気コテ。師匠のはもっと凝った道具でしたが、これでいけるかなと。蜜蝋を熱で溶かして平らにします。何回かやり直しましたが、上手くできました。いやあ、ドキドキしました。自分の能管だから思い切ってできましたけど。

 鳴りは少し変わりました。筒音が少し出しやすくなったかな。蜜蝋をもっと奧に引っ込めたらどうなるか興味はあるんですが止めておきます(笑)。さすがに怖いです。

阿波に長唄に江戸囃子なGW

 3日は青空阿波へ。三味線と笛持っていったんだけどもっぱら笛吹いてました。法螺貝は手強いですね。リップリードのコツが掴めません。前所属連の話をちらっと聞いて、三味線の子達が続いているようで良かった良かった。今年の秋に復活を考えているけど、とにかく忙しくて阿波に手が回らないというのが正直なところです。でも「はなはる」の動画とかは少しずつチェックしてます。

 4日は江戸囃子の特別講義。毎年恒例の若山胤雄師の講義です。といっても師の前で演奏して、ご指導を仰ぐという形です。まあ、それは、この業界では神様ですから、緊張します。ひと囃子で笛、太鼓、大太鼓とやりましたが、どれも普段の6掛けです(T_T)出だしの打ち込みの回数を間違える、なんて普段考えられないような失敗をしましたです。はい。それ以外は何とか迷子にならずに最後まで行けた、ということで。それだけでも自分を褒めます。ハードル低っ!

 江戸囃子の篠笛については、ちょっと前から差し指とかを少し入れてますが、本気で研究して入れていこうと最近思っています。この年でバリバリ入れるのは無理だと思いますが、味が少し出る程度に入れることを、まだ指が多少動く内に覚えないといけないと感じています。師匠はそういうところはよくみてくださるので、それは野暮だねとか、そこは少しこうした方がいいだろう、とおっしゃってくださいます。この辺は師匠が一から教える部分ではなく、各自が研究した部分を師匠にみてもらう部分なんでしょうね。

 で、夜はみどケロさんと合流して、松永鉄九郎師の長唄の会へ。早めに予約したので席は一番前の真ん中(^o^)たっぷりと松永師の噺を、もとい!長唄を楽しんできました。最近師範試験に合格されたミク友さんにも遭遇。お江戸日本橋亭はこじんまりとした会場なので、生音の良さがあります。大きな会場よりこれくらいの大きさの方が聞くにはいいかも。

 終了後、COREDO室町で久しぶりのタイ料理。トムヤンクンは濃厚でした。個人的にはちょっと濃厚すぎかな。4品頼んだんですが、二人とも年ですね。最後少し残してしまいました。でも、美味しかった。

 5日午前中。すれ違いのミク友さんのお浚い会情報をゲットしていたので杉並公会堂まで。小ホールは壁も天井も床も黒のモダンなホールでした。ちょっと早めに着いたらリハ中でした。ほどなく舞台上のミク友さんからお声掛けいただきご挨拶。番組が始まってから、あれ、お浚い会と言うには豪華すぎる助演のみな様。これは聞く側には嬉しい誤算。恐るべし、芸大人脈。この晴れの場で発表されたみな様、緊張もあったでしょうが、立派に演奏されていました。

 会が終わって、外に出てミク友さんにご挨拶どうしようかな~と迷っていると、スペシャル演奏が始まりますとの声が。急いで戻ると会主様助演の先生方による勧進帳滝流しが始まりました。あ~、皆さん、その腕前は悪魔と取引して手に入れたんですか?というくらいスペシャルでした。ちなみに我が家では上手いプロの方を悪魔に魂を売った人たち、と呼んでいます。私も悪魔に売りたいんですが、悪魔が買ってくれません(笑)

 最後楽屋に伺おうと思ったところでミク友さんが出ていらしてご挨拶。本当は第二部のヴァイオリンも聞きたかったのですが、それはまたの楽しみに取っておきます。

 こうして私のGWは終わりました。明日も仕事だ~!!

お寺で長唄演奏会@浅草 後 どぜう

長唄「助六」・「都風流」

唄:東音 真鍋希帆
三味線:東音 坂田舞子
三味線:杵屋六龍郎
囃子:阿倍真結
囃子:望月太左乃
笛:橋口瑞紀

 稲荷町駅から歩いてすぐの妙経寺本堂でのレクチャーコンサート形式の演奏会でした。長唄とはどんなものか?曲・歌詞の解説、楽器の説明付きで初心者にも優しい演奏会。これくらい近い距離で聞けるのは嬉しいです。

 皆さん、芸大出身で現役の方もいらっしゃるとのこと。唄の真鍋さん、本当に聞き惚れてしまういいお声・唄。そしてMCもお上手でした。なんと「雨の四季」物売り口上の一節を皆で歌いましょう、というコーナーがあり歌ってきました(笑)。三味線・囃子ともさすがの演奏。生の演奏はいい!です。

 演奏会終了後、合羽橋を散策して、どぜう「飯田屋」へ。どぜうは丸。鉄鍋にまんまの姿でご登場。ごぼうとねぎを入れていただきます。味は甘辛い、関東人にはおなじみの味付けです。ごぼうをおかわりして、合間にぬた、うざく、いたわさをつまんで日本酒!う~、たまりません。

 ほろ酔い、ご機嫌な一日でした。

長唄 能管・篠笛お稽古 「娘七種」1

 序の舞が出てきます。中の舞とか神舞とかお囃子にはいろんな舞が出てきますが、序の舞はゆっくりな感じです。師匠から序の舞ご存知ですかと聞かれたんですが、私これ初めてでした。菖蒲浴衣にもでてくるんですが、流儀では竹笛を吹くので能管ではお初でした。

 これは手強い。吹かないとお稽古に来た意味がないので吹きましたが、いわゆるノー感です。見かねてお手本を吹いて頂きました。このレベルに行くのはまあ無理としても、少しでも前進あるのみ!

 今回の一番のダメ出しは、片シャギリ。なまってますよと。このヒャイトとかオヒャイトが難しいんです。ホントに。自分のはヒャトになっちゃってる。これじゃあダメなんですが、じゃあ、簡単に直せるでしょ、と言われそうですが、そう簡単ではないのです。

 ヒャイトはほんとにベースになる手なのでここのレベルを上げると、ああ、あの人上手いなあ、ってなる手だと思う。地道に頑張りましょう!

長唄三味線のお稽古 「松の翁」4

 前弾きに師匠の替え手が入りました。事前にとても弾きにくくなると思うけど頑張ってねとひと言。ん~、その通りで譜面を見ながら弾いていたのに迷子になりました。一番の原因は自分の弾き込み不足です。はい(汗)。

 いつもそうなんですが予習というものができない自分です。今回二上がりの部分に入りましたが、もうボロボロ。お遊戯ピアノみたいにポロンポロン状態です。それでも、なんと、最後まで取りあえず行きました。短い曲なんですねこれ。最後の部分、師匠がサービスで実戦スピードで弾いてくれましたが、かっこいい!

 次の稽古まで間がないので頑張らないと!

音源の速さを編集すると…

 江戸囃子は手許にあるCDの音源に合わせて笛を吹いたり太鼓打って練習したりしてます。実際の演奏がこの音源より速いテンポになるので、音源のテンポを速くしてみました。

 よく使っている編集ソフトのヘルプを見るとありました。音の高さは変えずにテンポだけを変えることができます。%で指定したり、時間で指定できます。作業自体は簡単に終わりました。

 実際聞いてみると笛なんかは全然違和感ないんですが、締太鼓と大胴の音はけっこう違和感があります。おそらく笛は絶えず音が流れ続けるから気がつきにくいのに対し、太鼓はドンのあとの余韻があって、この余韻部分が短くなったのが違和感の原因だと思います。試していないですが、おそらく三味線もけっこう違和感出るのはないかと。

 まあ、練習する分には問題ないです。実戦に近い練習ができるようになりました!

江戸囃子のお稽古

 ここ2ヶ月で家の方でいろいろあり、お稽古で一番割をくったのが江戸囃子でした。2月と3月はお休みしたので約3ヶ月ぶりのお稽古。まあ練習してないとこれだけ吹けなくなるものかといった感じでちょっとショック。当たり前なんですけどね。間を取るところ、前は何気に無意識にできていたのが、あれ?ここもう半拍だっけ?当然太鼓とずれちゃいます。完全にずれないとしても、張り扇を打つ師匠がここのところ気持ち太鼓が待っちゃうね、といった感じ。

 笛の稽古はひと囃子をお稽古お願いしました。屋台、吹き出しはあまり引っ張らない。チヒィーイ、チヒはさっぱり切れよく。長い掛かりはゆったり感を笛で醸し出す。ヒヤオー、はヒィヤオーみたいなイメージ。

 太鼓、投げ合いは、神輿なしで囃子単独で始める場合、大太鼓のドドン3発から始める。この辺は以前はなかった決めごと。こういうことが囃子は生きている、変化しているということだと思う。神輿の拍子木に合わせてスタートする練習もやった。チョチョチョン、チョチョチョン、チョチョチョン、チョンの最後のチョンで付けバチから始める。

 ひと囃子。屋台の長い掛かり、太鼓はモッタリしてはいけない。ここは笛とは逆なんですよね。太鼓は同じテンポもしくは若干尻上がりの中で、笛はゆったり感を出す、ってことだそうです。太鼓も手ごと自体は地頭、地、屋台頭と同じだが、掛かりで打つ場合は別物として打つ。そうでないとつまらない。昇殿で吹き出しからテンと入るコミはタテがしっかり取る。

 ちょっと話が横道にそれますが、私が稽古しているのは若山流の祭囃子です。で、東京には神田囃子、葛西囃子、佃囃子といった祭囃子があります。話を下町系に限りますね。これに都下西地区で盛んな目黒系とか話すとごちゃになりますから。で、若山、神田、葛西なんかは基本同じ囃子です。同じというのは曲の作り、構成が同じということです。で、最近の傾向として、若山流は囃子のテンポが少し速くなってきているような気がします。若山流はCDとかもあるのですが、あれより昇殿・鎌倉なんかは確実に速くなってきています。

 一方、神田囃子保存会さんの演奏を聞くと、屋台なんかは以前のCDよりかなりゆったりしているように思います。もちろんたまたまそういう演奏だったかもしれないのですが、この感じはちょっと前から感じていました。

 お囃子って時代時代で少しずつ変わってきているのは間違いないことのようです。

 太鼓の練習にお初の方が見学されていて、途中から練習に入ったのですが、ものすごく上手な方でした。師匠との会話から推察するに、長唄のお囃子をお稽古されている方のようでした。さすがにリズムはいいし、ひと囃子をもう暗譜されいるのは凄すぎ。私も頑張ろう!

 来月はいよいよ三社祭です。楽しみ!

長唄三味線のお稽古 「松の翁」3

 たぶん3回目(汗)。ちょっと集中できない感じが続いています。いただいた譜面に大幅修正があって、その部分は録音を聞いて自分で書かないといけなかったんですが、これがなかなかやる気にならない。はい、今だらけていますね。原因はわかっているんですが、解消するのは年内いっぱいかかりそう。まあ、あせらずいきます。

 そうそう、昨年の熊本八千代座でのお浚い会写真集が出来上がりました。もうずっと前のことのように思いますが1年ちょっと前のことなんですね。またああいうのあると楽しいだろうな。

 お稽古の方はボロボロでした。でも、やっぱりお稽古行って良かった。ボロボロでも弾くのが楽しい。同じところを何度も間違うヘタレでしたが、根気よくつきあってくださる師匠に感謝です。