「鶴亀」「勝三郎 連獅子」の合わせ練習

 11月30日に川崎市麻生区の邦楽祭に長唄の三味線と笛で出演します。アマプロ混成チームです。いつもは笛のみなんですが、今回三味線でも出ることになり、先日その練習がありました。

 全員が揃うのは、合同練習1回と下浚いと本番ですので、最初の合同練習までにある程度形にしておかないといけないわけで、歌・三味線・囃子チームそれぞれで合わせ練習しています。

 私は三味線は三枚目なので比較的気楽な立場でして、タテが独りで弾く部分の確認、調子を変える部分の打ち合わせが主でした。今藤の中に入って弾くので当然そちらに手を合わせます。佐門の譜とそれほど違いはなく助かりました。この辺は事前に譜をいただいてあったので確認済です。

 個人的に一番の難所は、二上がりに変えるところかな。おさらい会だともう師匠の音に合わせればいいんですが、今回は素人が3名もいますから一発で合わせられるかどうか?後は暗譜ですね。

 翌日が囃子チームの練習。美学の音源やら、三味線チームの音源やらを使って、特につなぎの部分を確認。笛は基本こういうときお役御免なんですが、連獅子の場合、能管きっかけが2回ほど出てくるので気をつけないと。鼓・太鼓の方々は抜いた後、どう始まるかがポイントのようです。

 個人的には一声とか翔りのアシライのはまり具合が今一つ。最後の段切れも普通のとちょっと違うので吹き込んでおかないとタイミングが覚えられません。笛の鳴りが合わせることに気を取られ今一つだったのはいかんよね~。次の合同練習にはもっといい笛を吹かないと。

 三味線・笛、頑張ろう!

長唄三味線のお稽古 「鶴亀」3

 師匠の前で暗譜の課題はまだ完全にはできなかった。一応譜面は置くんですがそれを見ないように弾きましたが、半分くらいは見ちゃいます。それでも半歩前進。何とか本番は暗譜で臨めそうです。

 前の方が、千代田区の会で弾くのを稽古していたので、次回はこれをお願いして終了。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 篠笛は秘曲の「鞨鼓」。後半のヒャライト ヒャオヒイ クヒャオヒャの返し指が何とか形になってきたとのこと。全体的にも「だいぶ良いんじゃない」と過分な言葉もいただき感激です。自分なりに少し手応えを感じていたので稽古の甲斐があったというものです。2回通しで吹いて、数ヶ所直すところを吹いて上がりました。

 あとは「神田丸」だけどやってみますか?と聞かれたので、こちらも練習はしていたのでお願いしました。ヒオヒャイツラオ ヒャライトヒャの1回目は締まらない。他に1の音とか注意をいただきましたが、全体的には良かったとのこと。

 「だいぶ稽古してきたんじゃない。成果が見られるよ」と涙チョチョぎれそうです。このところ師匠から言われたこと+CDでどう聞こえるか?どうしたらそういうふうに吹けるかを研究しながら練習してきたことが少し形になってきたのかな。このところ江戸囃子は調子良いです(笑)。

 太鼓は遅れた行った関係で締太鼓で秘曲の「間波昇殿」「亀戸・階伝・夏祭り」「鞨鼓」を稽古。何とか暗譜できていたのですが、細かい右左の間違いや付けバチの注意をいただきました。秘曲の締太鼓の全曲暗譜ももうひと息なのでこちらも頑張ります。

長唄 能管・篠笛お稽古 「汐汲」1

 笛が全然鳴っていないとダメ出し。ふくふくさんはただ吹くだけではダメです。ひとつ言い訳するならば、今回はCDをバックに吹いたんですが、8本調子をかなりメらないと音程が合わないので、そのせいもあったかなと。あと、変に三味線に合わせようとしている。角角で合わせようとしているのが変に耳に付くとも。

 普段家でどう練習しいますか?と聞かれCDや録音に合わせて吹いていると応えると、新しい練習方法を勧められました。それは素で吹く練習。多少間がずれても構わないから、とにかく音色と気持ちを込めて吹くといいですよ。いまのふくふくさんだと合わせることに気持ちが取られて、笛の一番大事な音色が雑になっているとも。

 確かに言われるとおり。長唄の笛ばかり練習していると、自分の場合合わせることに精一杯で、笛本来の音色とかがおろそかになっているのは否めません。笛本来の魅力はやはり音色そのものですからそちらを伸ばしいかないと。

 というわけで、「山ざくらの歌」を練習してくるよう宿題をいただきました。こういったの習い始めの頃たくさん吹いたんですが最近はすっかりご無沙汰でした。寶山左衛門先生の作品には笛本来の魅力をたっぷり聞かせる作品が多いのですから、またこういったのを練習しよう。

 能管、竹笛の持ち替え時間が短いので、能管はやや早めに吹き終えて持ち替える。

長唄三味線のお稽古 「鶴亀」2

 怒濤の9月を乗り越え10月も半ばですが、かなりテンパっています(汗)。師匠も無事アメリカ公演を終え、お稽古再開です。今回も「鶴亀」をお願いしました。自分的には暗譜度は60%くらいです。本調子、二上がり、本調子なんですが、特に二上がりのところが苦手です。あれ、ここ笛で吹いたことけっこうあるんだけどなあ。何故かその経験が三味線に活かされていない自分です(笑)。

 次回稽古で譜を閉じて弾くようにしたいんですが、譜を見ても師匠の前では緊張して間違えるくらいなのでハードル高いです。だからこそそのハードルを早く越えたいというのもある訳です。

 「鶴亀」以外に覚えなきゃいけないのが、

鶴亀

晒しの合方(越後獅子より)
チンチリレン
チンチリレンくずし
チチリチ
トトロツ

秋の色種

 の7曲。色種は来年3月だけど少しは弾いておかないとゼロに戻っちゃうので。チンチリレン関係は以前覚えたので大丈夫かな。晒し合方は短いけど覚えにくそう。チンチリレンとかチンチリレンくずしを練習すると三の糸の消耗が激しいです。

 笛関係だと勝三郎「連獅子」と老松。連獅子はほぼ覚えた。老松は来年1月なのでそろそろやらないとヤバイです。

 やはり「鶴亀」が増えたのが凄く大きい(汗)。来年はもう少しキャパを考えないと(笑)。

長唄 能管・篠笛お稽古 「浦島」3

 師匠から「かなり浚ってきましたね」と言われました。師匠のお手本を参考に、時には譜から離れたりして練習してました。そういうのって師匠はすぐわかるんですね(汗)。普段いかに練習しないでお稽古に行ってるかと思うと汗が出ます(笑)。

 譜から離れて吹くときの注意をいただきました。あくまで唄や三味線の邪魔にならないように吹くことが大事。三味線と音がぶつかるわけだから、そこでやかましくならないようにしないといけないとのこと。

 浦島の稽古日記に竹笛が曲にならない、と書いたのですが、少しですが曲、音楽になってきたように思います。でも、まだまだ。師匠の音に比べて明らかな自分の弱点を痛感してます。それは自分の3メ、1の音程と音色がショボすぎ。師匠の音のレベルは凄い!地味な音なんですが、ここがしっかり吹けると一段上に行けるんですが。

 というわけで無事「浦島」は上がりました。次は「汐汲」になりました。竹笛はやりましたが能管はまだ。竹笛は3メがたくさん出てくる。師匠はわたしの弱点お見通しですね(笑)。

ぞめきの三味線は難しいのだ

 阿波おどりのお囃子のことを「ぞめき」と言います。漢字を当たると「騒き」となり、「浮かれ騒ぐこと。にぎわい。さわぎ」という意味合いです。はい、ここをお読みの方は関東の三味線弾きの方も多いんですが、こちらには三味線で「さわぎ(騒ぎ)」というのがあります。イメージ的には芸者さんがお座敷で、お客に「姉さん。ひとつ賑やかなやつを頼むよ」と言われたときに弾く曲です(笑)。

 偶然かどうか、同じ三下がりで使っている音も同じです。いろんな替え手があるのも同じ。一番の違いはリズムで「ぞめき」の方は、浮いたリズム、はずむっていう方がこっちでは多いかな。

 で、このリズムがけっこう難しい。連の練習で、久しぶりに連長の厳しいダメ出しをもらいました。指摘されたことは何となくわかるんですが、じゃあどうしたらいいのか?家に帰ってから、いくつか手本になりそうな音源聞いて、自分の描いていたイメージとのズレを探す作業。感覚的に修正できない、理屈で理解するタイプなんです。

 たぶん、正解(に近いもの)がわかった(と思う)。鉦のリズムと、自分のイメージしていた三味線のリズムにズレがありました。但し、正解がわかったからってすぐにできる訳じゃあないんです。癖になっているものを修正しなきゃいけないので。

 でも、これ実は割と最初の方に言われていたことで、鉦と三味線って同じように打っているんです。鉦の練習をみんなするといいよ、みたいなことも。そういえば、鉦を見ながら聞きながら弾くと弾きやすいってのは感じていたんですが、ふと、鉦がいなくなるとすっかり忘れちゃっている自分でした。

 お稽古とか練習って、言われたこと、注意していたことが、いつの間にか忘れちゃっていることが往々にしてあります。そういうのをチェックしてくれる人がいるのは本当にありがたいです。師匠とか先生と言われる人は、同じことを何千回というんでしょうね。自分も阿波おどりに限らず、各先生方に何回も同じこと言わせちゃっていますね、間違いなく。反省。