お寺で長唄演奏会@浅草 後 どぜう

長唄「助六」・「都風流」

唄:東音 真鍋希帆
三味線:東音 坂田舞子
三味線:杵屋六龍郎
囃子:阿倍真結
囃子:望月太左乃
笛:橋口瑞紀

 稲荷町駅から歩いてすぐの妙経寺本堂でのレクチャーコンサート形式の演奏会でした。長唄とはどんなものか?曲・歌詞の解説、楽器の説明付きで初心者にも優しい演奏会。これくらい近い距離で聞けるのは嬉しいです。

 皆さん、芸大出身で現役の方もいらっしゃるとのこと。唄の真鍋さん、本当に聞き惚れてしまういいお声・唄。そしてMCもお上手でした。なんと「雨の四季」物売り口上の一節を皆で歌いましょう、というコーナーがあり歌ってきました(笑)。三味線・囃子ともさすがの演奏。生の演奏はいい!です。

 演奏会終了後、合羽橋を散策して、どぜう「飯田屋」へ。どぜうは丸。鉄鍋にまんまの姿でご登場。ごぼうとねぎを入れていただきます。味は甘辛い、関東人にはおなじみの味付けです。ごぼうをおかわりして、合間にぬた、うざく、いたわさをつまんで日本酒!う~、たまりません。

 ほろ酔い、ご機嫌な一日でした。

長唄 能管・篠笛お稽古 「娘七種」1

 序の舞が出てきます。中の舞とか神舞とかお囃子にはいろんな舞が出てきますが、序の舞はゆっくりな感じです。師匠から序の舞ご存知ですかと聞かれたんですが、私これ初めてでした。菖蒲浴衣にもでてくるんですが、流儀では竹笛を吹くので能管ではお初でした。

 これは手強い。吹かないとお稽古に来た意味がないので吹きましたが、いわゆるノー感です。見かねてお手本を吹いて頂きました。このレベルに行くのはまあ無理としても、少しでも前進あるのみ!

 今回の一番のダメ出しは、片シャギリ。なまってますよと。このヒャイトとかオヒャイトが難しいんです。ホントに。自分のはヒャトになっちゃってる。これじゃあダメなんですが、じゃあ、簡単に直せるでしょ、と言われそうですが、そう簡単ではないのです。

 ヒャイトはほんとにベースになる手なのでここのレベルを上げると、ああ、あの人上手いなあ、ってなる手だと思う。地道に頑張りましょう!

長唄三味線のお稽古 「松の翁」4

 前弾きに師匠の替え手が入りました。事前にとても弾きにくくなると思うけど頑張ってねとひと言。ん~、その通りで譜面を見ながら弾いていたのに迷子になりました。一番の原因は自分の弾き込み不足です。はい(汗)。

 いつもそうなんですが予習というものができない自分です。今回二上がりの部分に入りましたが、もうボロボロ。お遊戯ピアノみたいにポロンポロン状態です。それでも、なんと、最後まで取りあえず行きました。短い曲なんですねこれ。最後の部分、師匠がサービスで実戦スピードで弾いてくれましたが、かっこいい!

 次の稽古まで間がないので頑張らないと!

音源の速さを編集すると…

 江戸囃子は手許にあるCDの音源に合わせて笛を吹いたり太鼓打って練習したりしてます。実際の演奏がこの音源より速いテンポになるので、音源のテンポを速くしてみました。

 よく使っている編集ソフトのヘルプを見るとありました。音の高さは変えずにテンポだけを変えることができます。%で指定したり、時間で指定できます。作業自体は簡単に終わりました。

 実際聞いてみると笛なんかは全然違和感ないんですが、締太鼓と大胴の音はけっこう違和感があります。おそらく笛は絶えず音が流れ続けるから気がつきにくいのに対し、太鼓はドンのあとの余韻があって、この余韻部分が短くなったのが違和感の原因だと思います。試していないですが、おそらく三味線もけっこう違和感出るのはないかと。

 まあ、練習する分には問題ないです。実戦に近い練習ができるようになりました!

江戸囃子のお稽古

 ここ2ヶ月で家の方でいろいろあり、お稽古で一番割をくったのが江戸囃子でした。2月と3月はお休みしたので約3ヶ月ぶりのお稽古。まあ練習してないとこれだけ吹けなくなるものかといった感じでちょっとショック。当たり前なんですけどね。間を取るところ、前は何気に無意識にできていたのが、あれ?ここもう半拍だっけ?当然太鼓とずれちゃいます。完全にずれないとしても、張り扇を打つ師匠がここのところ気持ち太鼓が待っちゃうね、といった感じ。

 笛の稽古はひと囃子をお稽古お願いしました。屋台、吹き出しはあまり引っ張らない。チヒィーイ、チヒはさっぱり切れよく。長い掛かりはゆったり感を笛で醸し出す。ヒヤオー、はヒィヤオーみたいなイメージ。

 太鼓、投げ合いは、神輿なしで囃子単独で始める場合、大太鼓のドドン3発から始める。この辺は以前はなかった決めごと。こういうことが囃子は生きている、変化しているということだと思う。神輿の拍子木に合わせてスタートする練習もやった。チョチョチョン、チョチョチョン、チョチョチョン、チョンの最後のチョンで付けバチから始める。

 ひと囃子。屋台の長い掛かり、太鼓はモッタリしてはいけない。ここは笛とは逆なんですよね。太鼓は同じテンポもしくは若干尻上がりの中で、笛はゆったり感を出す、ってことだそうです。太鼓も手ごと自体は地頭、地、屋台頭と同じだが、掛かりで打つ場合は別物として打つ。そうでないとつまらない。昇殿で吹き出しからテンと入るコミはタテがしっかり取る。

 ちょっと話が横道にそれますが、私が稽古しているのは若山流の祭囃子です。で、東京には神田囃子、葛西囃子、佃囃子といった祭囃子があります。話を下町系に限りますね。これに都下西地区で盛んな目黒系とか話すとごちゃになりますから。で、若山、神田、葛西なんかは基本同じ囃子です。同じというのは曲の作り、構成が同じということです。で、最近の傾向として、若山流は囃子のテンポが少し速くなってきているような気がします。若山流はCDとかもあるのですが、あれより昇殿・鎌倉なんかは確実に速くなってきています。

 一方、神田囃子保存会さんの演奏を聞くと、屋台なんかは以前のCDよりかなりゆったりしているように思います。もちろんたまたまそういう演奏だったかもしれないのですが、この感じはちょっと前から感じていました。

 お囃子って時代時代で少しずつ変わってきているのは間違いないことのようです。

 太鼓の練習にお初の方が見学されていて、途中から練習に入ったのですが、ものすごく上手な方でした。師匠との会話から推察するに、長唄のお囃子をお稽古されている方のようでした。さすがにリズムはいいし、ひと囃子をもう暗譜されいるのは凄すぎ。私も頑張ろう!

 来月はいよいよ三社祭です。楽しみ!

長唄三味線のお稽古 「松の翁」3

 たぶん3回目(汗)。ちょっと集中できない感じが続いています。いただいた譜面に大幅修正があって、その部分は録音を聞いて自分で書かないといけなかったんですが、これがなかなかやる気にならない。はい、今だらけていますね。原因はわかっているんですが、解消するのは年内いっぱいかかりそう。まあ、あせらずいきます。

 そうそう、昨年の熊本八千代座でのお浚い会写真集が出来上がりました。もうずっと前のことのように思いますが1年ちょっと前のことなんですね。またああいうのあると楽しいだろうな。

 お稽古の方はボロボロでした。でも、やっぱりお稽古行って良かった。ボロボロでも弾くのが楽しい。同じところを何度も間違うヘタレでしたが、根気よくつきあってくださる師匠に感謝です。

下丸子ってどこ?

 西武線沿線に住んでいるものとしては、下丸子ってどこ?になるわけです。たぶん逆もいっぱいあるでしょうね。自分的になじみのある地域は新宿区・中野区・杉並区・練馬区・武蔵野市あたりで、大田区は羽田空港と田園調布とくすのき連があるところといった印象です。

 で、昨日はその大田区邦楽連盟のチャリティ演奏会があり、マイミクさんご出演と聞き、慣れない東急線を乗り継いで行ってまいりました。長唄笛師匠ご出演というのもお楽しみ。こういった現場の音を聞くのも勉強になりますから。

 幕開きから最後まで楽しませて頂きました。もちろん途中船はいっぱいこいでいましたが、予想以上に楽しめました。プロが主体の演奏から小学性による団体合奏、また晴れの発表会なんだろうなという番組まで多彩な番組構成のおかげもあったと思います。

 チャリティということで冒頭では区長さんもご挨拶。そう言えば、個人的な趣味ですが、くすのき連さんとかゲスト出演あっても良かったのになあ、なんてことも思いましたね。

 チャリティ少しだけですが、ご協力させて頂きました。

 客席で某マイミクさんお二人に遭遇。終了後、七福神でお世話になった三味線の方、ニアミスを繰り返しいたマイミクさんに初ご挨拶。笛師匠にも最後ご挨拶して退散。楽しい一日でした。

長唄 能管・篠笛お稽古 「勧進帳」

 先週お稽古の予定でしたが、年度末で忙しくてキャンセル。その後もろくに稽古できずに稽古日を迎えてしまいました(汗)。三味線のお浚い会も終わり、七福神も終わって、ちょっと気が抜けています。あと、今ちょっと一生一度の大仕事に取りかかっていて、そっちに気が向いているということもあるかな。

 まずは、約束していた「七福神」の録音を聞いて頂きました。私の師匠はお浚い会ないので、師匠の前で発表会みたいな感じで吹く機会がありません。一方私が外で笛を吹くことはご存知で応援して頂いております。一応弟子ですから、その弟子の様子は気になっていたことと想像します。今回の七福神の結果は、それまでの曲より出来映えを気にされていたようなので、録音お聞きになりますか?是非聞いてみたい!となりました。

 ラジカセにコード接続して再生。再生中はテスト用紙を採点してもらっている学生みたいな気分。一応自分なりに手応えは感じてはいたものの、こうして改めて師匠に聞いていただくと、ダメ出しいっぱいあるだろうなとの不安な気持ちになります。再生終了。よく吹けてます。ふくふくさんけっこうやりますね。とのこと。やったー!\(・o・)/。けっこうやりますね、というひと言が正直に嬉しかったですね。総評は、プロでもあれっ?ってなることがあるこの曲をあれっ?って思うことなく最後まで聞けた。相当練習しましたね、と。すぐの話じゃないけど、紀尾井小ホールでやる会に今度一番出てみませんか?さすがに気が臆してそんなの無理です、とお答えしたんですが、まあ頭の片隅に入れておいてくださいとのこと。新たなる展開が。

 とここまではちょっと嬉しい楽しい気持ちでしたが、肝心の「勧進帳」お稽古の方はというと…、撃沈。これを自信を持って吹けるようになるには、まだまだです。でもいつかは吹けるようになりたい。

 ノットのところに呂音で三~一の音が出てくるんですが、これが激ムズ。見事に音が出ません。練習では多少なりとも出ていたんですが…。この低い呂音、能管によって全く出ない能管もあるとか。私の能管はちょっと細身なので出にくいかもしれませんね、と師匠。師匠の出す呂音は桁が3桁くらい違います。

 ここから能管の話へ。以前にも言われた、将来的にはもっとパワフルな能管が良いかもしれませんね、とのこと。私も替えた方がいいのかなと思っていたので、その旨お伝えすると…。師匠曰く。安い買い物ではないのであせる必要はないです。本当に替えた方がいいと思えるようになるまで待った方がいいですよとのこと。そう言われると、今の能管でやり尽くした感はない。まだまだこの能管の能力を出し切れてない感が大きい。まだこの能管で頑張らないといけないんだなあ、という気持ちに。

 取りあえず、今回で「勧進帳」は上がり。次回から「娘七草」です。