ここ2ヶ月で家の方でいろいろあり、お稽古で一番割をくったのが江戸囃子でした。2月と3月はお休みしたので約3ヶ月ぶりのお稽古。まあ練習してないとこれだけ吹けなくなるものかといった感じでちょっとショック。当たり前なんですけどね。間を取るところ、前は何気に無意識にできていたのが、あれ?ここもう半拍だっけ?当然太鼓とずれちゃいます。完全にずれないとしても、張り扇を打つ師匠がここのところ気持ち太鼓が待っちゃうね、といった感じ。
笛の稽古はひと囃子をお稽古お願いしました。屋台、吹き出しはあまり引っ張らない。チヒィーイ、チヒはさっぱり切れよく。長い掛かりはゆったり感を笛で醸し出す。ヒヤオー、はヒィヤオーみたいなイメージ。
太鼓、投げ合いは、神輿なしで囃子単独で始める場合、大太鼓のドドン3発から始める。この辺は以前はなかった決めごと。こういうことが囃子は生きている、変化しているということだと思う。神輿の拍子木に合わせてスタートする練習もやった。チョチョチョン、チョチョチョン、チョチョチョン、チョンの最後のチョンで付けバチから始める。
ひと囃子。屋台の長い掛かり、太鼓はモッタリしてはいけない。ここは笛とは逆なんですよね。太鼓は同じテンポもしくは若干尻上がりの中で、笛はゆったり感を出す、ってことだそうです。太鼓も手ごと自体は地頭、地、屋台頭と同じだが、掛かりで打つ場合は別物として打つ。そうでないとつまらない。昇殿で吹き出しからテンと入るコミはタテがしっかり取る。
ちょっと話が横道にそれますが、私が稽古しているのは若山流の祭囃子です。で、東京には神田囃子、葛西囃子、佃囃子といった祭囃子があります。話を下町系に限りますね。これに都下西地区で盛んな目黒系とか話すとごちゃになりますから。で、若山、神田、葛西なんかは基本同じ囃子です。同じというのは曲の作り、構成が同じということです。で、最近の傾向として、若山流は囃子のテンポが少し速くなってきているような気がします。若山流はCDとかもあるのですが、あれより昇殿・鎌倉なんかは確実に速くなってきています。
一方、神田囃子保存会さんの演奏を聞くと、屋台なんかは以前のCDよりかなりゆったりしているように思います。もちろんたまたまそういう演奏だったかもしれないのですが、この感じはちょっと前から感じていました。
お囃子って時代時代で少しずつ変わってきているのは間違いないことのようです。
太鼓の練習にお初の方が見学されていて、途中から練習に入ったのですが、ものすごく上手な方でした。師匠との会話から推察するに、長唄のお囃子をお稽古されている方のようでした。さすがにリズムはいいし、ひと囃子をもう暗譜されいるのは凄すぎ。私も頑張ろう!
来月はいよいよ三社祭です。楽しみ!