川崎の邦楽祭に参加してきました

4年前から参加させていただいている、プロ・アマ混成長唄ユニットで長唄「京鹿子娘道成寺」の能管・篠笛を勉強させていただきました。

さて、4年前から上達しているのか?多少していると思うんですが、ここでちょっと検証してみます。次の音源は a.3年前の川崎での演奏、b.今回の本番演奏、c.師匠のある演奏会、それぞれで狂言羯鼓を吹いている部分だけをピックアップしたものです。

何となくですが、師匠の音に近づいている感じがしてると思いませんか。まだ師匠の音には程遠いですが…。

ただ、反省点はたくさんあって、急ノ舞の出だしのオヒャーは幼稚な音出しちゃいました。ここ出だしなんでもっと重い感じで吹かないといけないんですが、軽いオヒャーになっちゃってます。楽も雅さがゼロです。梅さんの竹笛は特に3の音がメってて、華やいだ感じが出てない。

と反省点はあったものの、練習から下浚い本番と楽しく勉強させていただきました。今回の娘道成寺は、素で演奏する場合いろんなパターンがあり、譜面だけではわからない部分がたくさんありました。急ノ舞一つにしても、三味線のお浚い会なんかでは入ることないし、毬唄のタテ三味線の入れ事なんかもいろんな手付けがあってそれによって寸法も大きく変わったりします。限られた演奏時間の中、唄・三味線・囃子でどこをどう入れるか?カットするか?で悶悶としたりして、そういうことも勉強になりました。

お浚い会とはまた違い、それぞれが自分の責任を果たさないといけないので、より緊張感を持って演奏に臨む、そのことが自分にはすごくいい経験になっています。今回助演いただいた、プロの先生にも、演奏する場合には、何があっても対応できるよう準備しておくことが大切と教わりました。私たち素人にはなかなか難しい部分ですが、そういうことも少し意識できればいいな、と今後の大きな課題もいただきました。

最後に今回の演奏です。

11月は長唄強化月間!?

 長唄三味線の弟子有志9名で、千代田区の「芸能のつどい」に参加してきました。演目はチンチリレンとかまつりとかの三味線のみの曲です。去年の曲から一部を入れ替えただけなので暗譜も比較的楽でした。

 去年に比べると今年のほうが出来が良かったんじゃないかな。同じ曲が多かったので習熟度が高かったのと、前日に合同練習をして、曲の速さなんかを気をつけることを注意できたのが大きかったと思います。なんといっても走りすぎる傾向がある曲なので。

 師匠クラスなら、いくら速くても音の粒が立って、一音一音きっちり聞こえますが、わたしなんかだと、音が雑になってしまいます。それより多少テンポを落としても、一音一音きっちり弾く方が合奏全体としてはきれいに聞こえます。

 と、まずは長唄三味線の出し物がおわりましたが、月末には能管・篠笛で長唄「京鹿子娘道場」の出演があります。こちらは今年で5回目になる、プロ・アマ混成のメンバーによる出演です。笛の出番は少なめですが、急ノ舞を吹ける貴重な機会なので、楽しみです。

 笛の稽古は「樹木の密」という寳先生作曲の能管・篠笛四重奏曲の稽古が始まりました。ちょっと長唄の曲は止めて、笛の曲を吹きたいなあというのと、能管の音色を良くしたいなあ、という私のリクエストがあって、この曲になりました。

 イメージはうっそうとした森の中、屋久島の原生林とかのイメージ。薄暗い中に鳥の鳴き声が時折聞こえる。そんなイメージの曲です。

 能管の譜面ありますが、ただこの通りに吹いてもダメ。最初吹いたら、ふくふくさんのは明るい草原ですね。もっと暗い森の音にしてください。はい。これは師匠とかCDの音を良く聞いて真似るしかないです。

 でも、この曲面白い。好きです。能管の勉強になる!

道成寺の練習録音を聞いていただく

 まあ、恥ずかしいのなんの!でもそんなことも言ってられないし、そもそもそんな腕前じゃありませんから。ということで聞いていただきました。

 竹笛のところでピッチが合わない件。要はあの調子笛のピッチは当てにしてはならない。あれは原理はハーモニカなので、そのときの状況や吹く人によって半音くらいズレることもあるそうです。今の状況だと、こちらの笛に合わせてくださいとはちょっと言いづらいので、こちらで調整するしかなさそうです。師匠に師匠の笛のピッチと私の笛とのピッチを確認していただきましたが、問題ありませんでした。

 急ノ舞は、もっと急ノ舞らしく!一本調子に聞こえる。これと同じ事、江戸囃子の鎌倉で最近言われました。曲にドラマつける。唱歌を歌うように吹けばいいですよと。

 あと、三週間ちょっと。頑張ろう!

娘道成寺の合わせ練習でした

 唄方、三味線、囃子が集まっての初めての練習です。今日が初めてで最後の練習です。後は、下浚いがあって本番。実際の唄・三味線に合わせて吹くのはとても大事です。プロの方なら下浚いで合わせられますが、半分は素人ですのでそれは無理です。特に私が。

 今回もいい勉強をさせてもらいました。あるところで三味線きっかけに入る癖がついていて、実はホントは三味線じゃなくて、タテ三味線のかけ声から唄・太鼓と来るところだったんです。それを知らずにやったので見事に太鼓とズレました。太鼓の方に聞いたりして、録音を聞いたりして、しまいには、タテ三味線の方から電話もらったりして、ようやく理解できました。

 こういうところがすごく勉強になります。この音源で練習を重ねて本番を迎えたいと思います。

猿舞は終わり

 五郎治さんCDに合わせて通しで吹いて上がりです。難しい手もなかったので、道筋が理解できたとわかると上がりになります。能管に関してはいかに能管らしい音をするかについてのアドバイスをいくつかいただきました。岩戸の手が怪しかったのは反省。

 今まで身につけてきたものが少しずつですが役立っている感じ。ただ音色とか、いかに笛を鳴らすかについてはまだまだです。それでもだいぶ進歩しているとは思う。

猿舞

 お稽古に入る前に先日録音した急ノ舞を聞いていただき、細かい修正点、気をつけるところをアドバイスいただきました。あと、オヒャーの音についてもダメ出し。

 稽古の方は猿舞をお願いしました。なかなか難しい曲ですよ、と言われました。流派によって太鼓の手が違うところがあるので、太鼓の方に確認しておいてくださいとのこと。

 今日は一通り流れを確認して、五郎治さんの音を確認しながら聞いて終わりました。手自体は難しいのはありません。今まで習ってきたものです。

 師匠、来週の若獅子会控えて相当お疲れのご様子でした。頑張れ~!

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 今日は午後、用事があったので太鼓のお稽古から。大太鼓の音が届いていない。確かに自分で打っていても音が薄っぺらいなあ、と感じていたら、案の定師匠からもダメ出しいただきました。太鼓って打てば音出るんだけど、打ち方によって出る音が変わるんですよね。締太鼓・大太鼓とも、この辺は要勉強です。

 締太鼓、先玉で師匠に褒められました。それに比べると大太鼓はたくさんダメ出しいただきました。大太鼓はちょっと早すぎたり、もたれたり。このぎりぎりのところで打てば、あっ、いい大太鼓だね、っていわれるそうです。師匠の打っている大太鼓聞いているとその意味がわかりますが、これが自分でやるとなるとなかなかできません。ほんと難しい。だから面白くもあります。

 笛は鎌倉・四丁目、師匠が後玉直前に違う手打つよといわれて動揺して、終わりをキャッチできませんでした。たぶん事前にいわれていればできたんでしょうが、こういうところが弱いです。やり直したらなんとか手をつないで吹いて終わりも捕まえられました。

 鎌倉はもっと立体的に吹くようにと。心に届くように。今のは平面的。ん~、確かにそこまでまだ意識がいってません。気持ちですね。気を込めて吹かないと。

上達が感じられなくなると練習意欲がなくなる

 最近なんとなく停滞気味の長唄三味線。原因の一つとして上達が感じられない、というのがあるような気がします。なんとなく集中力がでない感じ。が、先日のお稽古でこれではいかん、と思いました。秋に有志で出る音楽祭の課題曲を弾いていて、そのできの悪さに、自分ながら凄く嫌になったからです。

 一回は暗譜したはずなのに、覚えていない、手は間違える、適当に音を出している。前より下手になってるんじゃないと思うくらい。

 家に帰ってから超反省。この曲を丁寧に浚ってみようという、別名「やる気」が出てきました。本来は速弾きの曲ですが、それまでは速さに追いつけなくて、相当雑になっていました。一音一音、粒を立てて音を出す。音程もきっちりする。まずはゆっくり弾いてそれができるようになってから、テンポを上げる。

 人前で演奏するのに恥ずかしくないところまで持って行く。

 師匠のところに通っていれば、自然と上手くなる。ってもんじゃないんですよね。自分で課題を見つけてそれを克服していく。その連続で上手くなっていく。家での練習が大事。師匠のところの稽古はその課題を自分で見つける場所。そういう稽古をしていかないと。

江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 師匠が先日一緒に出演したことでいろいろと思うところがあったようで、笛は鎌倉をやることになりました。鎌倉は実際のお祭りでも吹く頻度の高い曲です。笛吹きにとっては一番の聞かせどころ。だからこそ上手い下手がはっきり出てしまう曲でもあります。上手い人はありとあらゆるテクを駆使してきます。なので師匠としてもここを強化したいと思ったのかもしれません。あくまで想像です。

 一番ダメ出しをいただいたのが、吹き出しの後の、「ヒークーヒャー ヒオトーロー」のトーローのところ。3メ2と吹くんですが、3メの音程が落としきれていないと。もっと下げなさいと。以前にも指摘されたところで、自分ではある程度下げれるようになったと思っていましたが、師匠が求めるところまでにはいってませんでした。確かにここをぐっと下げた音だと、曲に重さというか締まりが出ます。出だしなんでひじょうに重要なところなわけです。

 家に帰ってから、録音聞いて師匠がどこまで落としているかチューナーで確認しました。自分が普通吹いていたピッチより全然下でした。ん~、ここまで落とすのけっこう大変です。

 後注意されたところは、洒落て吹こうと思って間違えないこと。はい、確かにそういうところが出ちゃってました。

 太鼓は笛を入れながら練習。打っていない音、間で、音が聞こえるようにするにはどうしたらいいか。それを考えなさいと。打つ前の間の取り方、気を入れる打ち方。ヒントとしては、フッ、ヨッ。

赤坂氷川神社祭礼

 宵宮と神幸祭(町会神輿)にお囃子で参加してきました。

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↑猩々の頭が少しだけ見えてます

宵宮は「猩々」の山車に乗せていただくという大変貴重な経験をさせていただきました。何しろ江戸時代には江戸城内に入っていたという由緒ある山車です。当初の予定は「翁二人立」の山車の予定でしたが、人形を昇降する装置の不具合があり、急遽変更になりました。昨年は舟形の山車「恵比寿」に乗せていただいたりと、貴重な経験の連続で恐縮するばかりです。

 ちなみに赤坂氷川神社は毎年山車の再建をしており、将来的には山車と神輿が練り歩く昔の江戸の祭を再現するという大きな目標に向けて活動されています。来年は宮神輿ができあがるそうで、今から楽しみです。

 今年は師匠も山車に乗り、笛や太鼓を間近で聞くことができ。それもまた得がたい経験でした。こういう本当の本番での師匠の笛、曲の選択、テンポやノリの違い、いろんな事を教えていただきました。特に山車に乗っているときの囃子がどういうものかを体験できたのは貴重な経験になりました。

 日曜日は町会の神輿について、町内渡御、山車と神輿の連合渡御、再び町内を渡御。投げ合いを中心としたお囃子でした。個人的には笛は去年よりはいいかな。最初力みすぎ。もっと力を抜いても吹けるのに妙に力が入りすぎます。この辺は経験の少なさもあります。居囃子だと相当長く吹けるようになったんですが、歩きながらだとまだダメですね。

 大太鼓を相当打ったので、課題のドドストストストがなんとなくつかめてきた感じ。やっぱり本番で打ち込むのが一番身につきます。そういえば締太鼓打たなかったかも。