能管が新しい持ち主の元へ、そして…

 10年以上吹いていた能管が新しい持ち主の元へ嫁いでいきました。私はプラ管ではなくいきなり本管を吹いたので、この能管が私にとっての初めての能管でした。手元に来たときはいいのか悪いのかさっぱりわかりませんでした。そのときの師匠はいい能管ですよ、とおっしゃっていましたが、何しろヒシギ(日吉)は出せないし、ちんぷんかんぷんの自分には判断できない代物でした。

 その後少しずつ吹けるようになり、能管らしさもちらほら出てくるようになって、この能管がいい能管であることがわかるようになりました。その後中古やいろんな能管を見て、良し悪しがわかるようになってきたので、けっこう粗悪な能管も多いこともわかってきました。いいか悪いかをどこで判断するかというと、いくつかの手を吹いて、違和感なく聞こえるかどうか?ここを一番重視しています。その次にヒシギかな。この能管は音律がしっかりして、ヒシギも割と出やすい笛だったのです。

 新しい持ち主さんの元でまた活躍してくれるといいなあ。

 そんなことがあって10日ばかりして、ふと今の能管を購入した楽器店を覘きに行ったら、今の能管と同じ銘の能管が出ていたので、試奏させていただきました。今の管より少し太めで、呂が少し低めで、より吹き手のパワーがいりそうですが、吹きづらいということはない。はい、いい能管です。正直言うと、今の能管より、さらに好みです。ここ数年探していて出会わなかったのに半年あまりの間に2本、しかも同じ銘で出会うとは。はい。お買い上げしてしまいました。ちょっとボーナスも入ったのでいいでしょう。

 でもこれで打ち止めにしないと(^0^;)

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