長唄三味線のお稽古 「秋の色種」14

 抜き差しバージョンで1回弾いたら、師匠が「できるかな?」と言いつつ、なにやら三味線にギターでいうカポタスト、枷(かせ)っていうんでしっけ、それを棹に装着しています。お~、上調子入りの始まりました。

 上調子が入ると華やかになります。虫の合方はまあ何とかなりましたが、琴の合方で撃沈…。フヨイでチンチチンチンと入るところなんですが、イと同時に上調子が先に始まるところで嵌まってしまいました。ん~、相手を音を聞こうとし過ぎて出遅れる&その後のテンポがグチャグチャです(笑)。これは相当練習しないと。

 練習、そして暗譜しないと。でも、楽しかった。

長唄 能管・篠笛お稽古 「老松」

 川崎の会が終わってちょっとホッとしています。年内はもう何もないので、次の山としては笛のお浚い会です。前の師匠の時に何回か出ていましたが、今の師匠になってからは初めて、師匠自身も初めてのお浚い会だそうです。今後もお浚い会は毎年やっていく予定だそうで、私としては嬉しい限り。今年は10名足らず、こぢんまりした会場でやりますが、いずれは大きな箱でもやれるように頑張りますとのこと。頑張れ~。

 今わかっていることお知らせします。

日時:平成27年1月23日(金)13~15時くらい
会場:お江戸日本橋亭

 私は「老松」で出演します。師匠の人脈を駆使して二挺一枚お囃子。私の出番は大トリで、老松は抜き差し無しでやるという豪華バージョン。唄方は女性のようです。どなたかはまだ聞いておりません。

 というわけで今回から稽古は「老松」です。この曲実は今年初めの頃浚ったんですよね。わりとさらさら進んで上がったんですが、舞台にかけるので復習です。

 と、稽古に入る前に先日の川崎の本番演奏を聞いていただきました。あまり本番の演奏をお聴かせすることはしないのですが、来年3月に別な会で「勝三郎 連獅子」を吹く予定があるので再度チェックしていただく意味もあり聞いていただきました。

 いくつか注意点や、タイミングのこつを教えていただきました。最後の段切れの日吉はもっと間を取ったほうが良い。フー、ヒヒャー、ロルラー、リヤリは大鼓の音が聞き取りにくいと思ったら、速めにヒヒャーにはいって、リヤーリので帳尻を合わせる。竹笛はピッチよくキレイに鳴っているが、少し不安な感じが伝わってくるとのこと。自分で思うに音に厚みがたらないのかなと。もっと豊かな音を出さないとダメですね。全体的にはよく吹けてますよ、とお褒めいただきました。師匠のおかげです。

 さて、老松の稽古です。出だしのヒィーヤーヒィーなんですが、大間で吹く場合と、寶山左衛門先生のように早間で吹く場合とがあり、師匠なんかは大間で吹くことが多いそうです。今回の私は寶先生バージョンで。出端、そんな偉い人が出てくる訳ではないので重々しくなりすぎないように。ターウの繰り返し、最後伸ばすのはター。

 神舞、まだまだ指がなじんでいないのでぎこちないです。まあ、全体的に稽古していなかったのでしょうがないです。今日のお稽古はいわば準備運動みたいなもので、これから家で練習するときに間違ったことをしないための確認です。

 師匠の三味線に合わせて竹笛。本番は五本の二上がりで七本調子の笛になるとおもうので笛になれておいてくださいとのこと。

 段切れ

 あと2~3回、下浚いで本番なのでまずは暗譜しないと。また暗譜だ~。

川崎麻生区の邦楽祭に参加してきました(音源付き)

土曜日に下浚い、日曜日が本番でした。今回私は長唄「鶴亀」三味線三枚目、長唄「勝三郎 連獅子」の能管・篠笛を勉強させていただきました。

下浚いってのはまあリハーサルみたいなもので、もう出来上がったものを本番に準じて演奏して終わりなんですが、「鶴亀」の出来はかなり今一つでした。ダメな原因は明らかで、三味線おじさん三人組の出来がひどかったのです(汗)。特に調子変えで上手く合わせらません。本調子→二上がり→本調子なので二の糸を上げ下げするんですが、調子変えが上手くいかないと二の糸の開放弦のトンというのを思い切って弾けなくなります。だって変な音だから出したくないというのが本音。なでるように弾くと全体の音も歯切れが悪くなるという悪循環。

唄方のプロからそこを強くダメ出しされました。調子変えを慌てない、仮に多少合わなくてもなでるように弾いてはいけない。リズムテンポがグダグダになってそうなると唄えないそうです。

二回目は多少マシになりましたが、前途多難が予想される「鶴亀」でした。

「勝三郎 連獅子」の方は、全体的にもひじょうにまとまっていて特に問題ない出来映えだったと思います。タテ三味線のオジサマがひじょうに頑張っていました。

初めて読む方もいらっしゃると思いますので、この会のメンバーに構成について再度簡単にご案内します。四挺四枚お囃子です。三味線三挺はアマチュア、唄「三枚」アマチュア(セミプロみたいな方も)、お囃子はワキ鼓と大皮以外はアマチュアという編成です。

という編成なんですが、なんといってもアマがタテ三味線をやるというのはすご~く難しいことで、間とかテンポとかをリードしていかないといけません。歌を聴いてお囃子を聴いて、あるいは逆にタテ三味線が唄やお囃子に対してわかりやすい弾き方、かけ声をださないといけないわけです。ただ弾けばいいとうものではないのです。

私が「鶴亀」でやる三味線は三枚目です。比較的に気楽な立場ですが、それでもふだんのおさらい会でやるのとは全然違います。おさらい会は基本自分が主役なので、自分が間違えても回りが合わせてくれます。が、こういう会だとタテに合わせないといけないし、タテがこけたらワキが支え、まあ全員で助け合って作り上げないといけません。なので緊張感半端ないです。

そして本番当日。早めに楽屋入りして三味線のセッティングを着替えを済ませます。楽屋で少し練習できるので、鶴亀チームは主に調子変えのところを練習。「勝三郎 連獅子」の笛は、まあなんとか吹けるだろうとの思っていたので、それ程心配はしていませんでした。

今回の自分の目標としては、「鶴亀」三味線は、暗譜で弾く、調子変えを成功させる、です。レベルの低い目標ですが(笑)、だって鶴亀は浚ったことがなく、話を聞いて自分で練習始めたのが9月に入ってからで、それから9月下旬に初めて師匠に稽古していただい訳で、3ヶ月足らずで暗譜はすごいことなんです!!(笑) 調子変えはこの曲の難所なんでここを乗り切れば最後まで行ける、という感じです。

そして舞台の幕が開きました。今回舞台上凄く暑く感じました。手に汗をかきそうで嫌な感じです。汗かくとネジが滑るのでいやなのです。演奏が始まればもうなるようにしかなりません。途中ここには書けないハプニングもありましたが、無事段切れまでたどり着きました。お客さんにもそう変な感じは与えなかったと思うのでまずまずの演奏だったかなと思います。暗譜も1回一瞬飛びましたがすぐ戻れたし、調子変えも8割くらいは上手くできた感じがするのでまずは目標達成かな。ただ、音を聞き返すと、勘所が悪いです。こんなにひどいとは演奏中はそんなに思わなかったんですが、まあ夢中だったのでのそこまで気が回らなかった、というところだと思います。

演奏を聞いてやろうという奇特なお方は

長唄「鶴亀」 2014-11-30 川崎市某ホール 三味線三枚目で参加 *レコーダーを私の後ろに置いたので私の下手くそな三味線の音が中心です

残すは「勝三郎 連獅子」です。笛の個人的な目標は、日吉の音のレベルアップ。日吉の立ち上がりがスヒィーにならない。それと終わりを「ーーィ」この最後のィが聞こえるように吹く。「狂い」息切れしないよう最後まで猛々しく。竹笛の音色、ピッチ。

こちらも本番中ならではハプニングがあったりしましたが、無事段切れまで行きました。個人的にはタテ三味線の方本当に頑張っていました。あの曲をあれくらい弾けるようになりたいです。

笛は、目標の達成度は8割くらいかな。日吉の立ち上がり・終わりは何ヶ所か上手くできなかったが完成度は少し上がったと思う。狂いは入る打ち合わせで、フー、ヒヒャー、ロルラー、リヤリと吹くんですが、大皮が入ってからヒヒャーとやるつもりが大皮の音を拾い遅れて、リヤリが余ってしまった。「狂い」は一ヶ所指がもつれた…。すぐ戻れので良し。狂いの最後のヒシギは息切れせず良し。最後の段切れは長すぎて息が持たず(笑)。思い切り息を吸っておくべきだった。竹笛はまだまだだなあ。

演奏を聞いてやろうという奇特なお方は

長唄「勝三郎 連獅子」 2014-11-30 川崎市某ホール 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

たくさん勉強してまた楽しい方達と曲を作り上げる楽しさを経験させていただきました。また来年も頑張ります。関係者の皆さまに感謝です。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」13

 色種のお稽古再開です。ここのところ鶴亀とかチンチリレンものばかり弾いていましたので久しぶりです。自分的に今のところの課題は休符の間をキチンと正確に取ることかな。ここをキチンとしないと間抜けになっちゃいます。そう言えば、師匠「会では上調子入れるからね」と。ということは独り弾きがたくさんあるってことで頑張らないと!

 間って無意識で取れるのが一番良いんだけど、ふと迷うときがあって、そいうとき、フヨイとかヤとヨーイとかわかってると助かります。

 越後獅子の晒しの合方で、棹の下の方の音の練習したんでこの辺はちょっと進歩したかな。前は音が出ていても正解かどうかわからなかったのが、正解の音というのわかってきた感じ。そこを正確に押さえられるかどうかは別です(汗)。

本調子→二上がり と 女子東音会

 鶴亀練習してて、難しいなあと感じたこと。それは調子変えの感覚。今までけっこうアバウトにやっていました(汗)。トントン~トントン~、ってだいたい4回弾く余裕のある曲がおおかったんでそれでも別に不都合は感じなかったんです。師匠の音に合わせればOKだし。

 で、鶴亀は本調子からトン一発で変えて、トンツテドンいくので、一発でなるべく正しい二上がりにして次のトンで微調整くらいにしないといけないわけです。真面目な話、どれくらい角度回したらいいか大まかですが確認してみました。もとの調子とか室温とか色んな環境によって変わるんでしょうが、だいたいの基準ていうのは知っておきたかったので。思ったより回してない、と自分的には感じました。

 あとは実際に二の巻に手をかけて、どういう感じで回したらその角度近くになるかを反復あるのみ。なんとなくですがだんだん良くなってきている感じです。

 それから、私二の巻を上げるとき小指をかけると大きく上げられません。下げるのはできます。なんでやろ?上げる方向に回すとき小指がかけると力入らないんです。なので二上がりにするときは小指をかけずにグイッと回して、それから小指をかけながら押し込みを意識して微調整してます。師匠には特に何も言われないのでスルーしているんですが。小指かなり短いんでそのせいかな。

 ちなみにご存じない方のために説明すると、三味線の巻ってただ刺さっている状態なので少し押し込み気味に回さないと、キュルって緩んじゃいます。なので、一と三の巻は親指を糸倉にかけながら、二の巻は小指をかけながら回すのが基本です。

 師匠は基本通りかな。土曜日女子東音会でその辺観察してみたんですが、小指かけてないかたもチラホラ。要は緩まず調子変えができればいいことなんですけどね。その女子東音会では三の巻はキュルっとなった方はいったん三味線置いて巻き直してました。留めの方でした。タテで糸を切った方は、後見からすぐ替えの三味線がでてきました。もうお一方はお囃子のみになったときに三の糸をずらしていました。切れそうだったんでしょうね。30分近い曲だと糸が持たないこと多いんでしょうね。

 そうそう、その女子東音会なんですが、もとはみどケロさんのお師匠さんがご出演と言うことで聞きに行きました。そしたら、助演お囃子の中にマイ笛師匠がいらっしゃいまして、大変満足な演奏会になりました(^o^)。

 私ごときが三味線の感想を言うのもおこがましいのですが、東音の方の三味線は、清く正しく美しい、という感じがします。大薩摩なんかでも、もうちっと、あざとく派手にやってもいいようなときも割とサラッと弾く方が多い気がします。音、音程はもういうまでもなくキレイ。

 客席になんとなくいつもより男性が多い気がしたのは、男性は女性師匠につく方が多いのかな(笑)。なんとなくわからなくもないですが(笑)

 

長唄三味線のお稽古 「鶴亀」4

 師匠の前では暗譜度9割くらいかな。佐門譜と今藤で手が違うところに気を取られ、あれっ?となってしまうのはしょうがないかな。最後に、師匠から、いいんじゃない、とのお言葉もあり、これにて「鶴亀」は上がって、次回から「秋の色種」に戻ります。

 いつもこれくらい家で練習すれば曲は進むというのがよくわかりました(笑)。

千代田区 「芸能のつどい」に参加してきました

 稽古場に集合して合わせ練習、着替えをして、いざ日経ホールへ。できはどうだったかな?暗譜が飛ぶことはなかったけど勘所の精度は悪かったような気がします。これは普段師匠との練習では正しい音を師匠は出し続けてくださるので、瞬間的に修正することが可能なんですが、弟子同士だと私を含めて勘所怪しい人が多いので(汗)、隣の人と音が違うとあせるんですよね。自分が間違っている場合、隣の人が間違っている場合、いろいろあるんですが、やっかいなのはそうなってくると正しい音がわからなくなってしまいます。

 あと、今回スピーカーの音と生音のタイムラグがけっこうあって弾きづらかったです。舞台袖の師匠からは生音はキチンと合っていたとおっしゃっていたのですが、客席の前の方は2つ音が聞こえたと教えていただきました。これはホール側に何とか対処お願いしたいところです。

 打ち上げは中華。ビールと紹興酒をちょっといただきすぎて、記憶が…。家にはたどり着いていました(汗)。無事ではなく、何故か新調したばかりの眼鏡がなくなっていました。大反省…。

長唄 能管・篠笛お稽古 「勝三郎 連獅子」

 先日合わせ練習した「勝三郎 連獅子」の音源を聞いていただきました。ダメ出しとヒントをたくさん。

 出だしのヒィーヤーヒィーがせわしない。ヒィー、ヤー、ヒィーのバランスが悪い。一声のアシライ、もう少しゆったりと。中ノ高音は清涼山をイメージしてクリアな音で。

 翔りのアシライは、終わりを狙っているのが見え見え。ヒーウィヤーを少し長めに。

 竹笛は少しメってる感じがする。後息が浅くなっている。これは私も感じていてお三味線の音が少し高い、あるいは気温が下がってきているので笛が少し低くなっているのかもしれない。六半の笛で抑え目に吹くか、六で頑張って吹くかどちらかですね、と言われ。会場が大きいとお話しすると、じゃあ六で頑張って吹きましょう、と。変に合わせようと思わず大らかに吹くと良いですよと。

 打ち出しのあとのフー、ヒヒャーは、大皮が入ってからヒヒャーに行くと良い。狂いは、変なところで息継ぎ、音が切れている。

 段切れ、オヒャーリヤリの後、三味線のヨのかけ声を合図にヒィーと入る。ここ練習では完全に入り損ねてました。段切れオヒャーリヤリのリヤリ、薬指の上げが遅い。段切れはあまりモニャモニャしない方が良い。

 ざっと、こんな感じにご指導いただきました。今月はもう稽古ないのでこれで練習して勝連に臨みます。この後の話も出て、年明けおさらい会があるので、「老松」を次回からやりましょうという話になりました。汐汲、山桜の唄はちょっと置いときます。

長唄三味線 「替衣」合わせ練習

 8人ほど集まって合わせ練習。師匠からは一つ一つきちんとバチを当てて音を出すようにとの注意をいただいて合わせてみました。一回目はあちゃ~って感じでしたが、二回目三回目はまあそれなりの出来かなと。糸の調子合わせがまずは大事ですね。当日は早めに集まって練習もあるので、調子は安定しているかなと思います。

 個人的にはまずは暗譜を目標にしていたのでそれは大丈夫でした。晒しの合方で一ヶ所間違ってタイミングを覚えたヶ所があったのでそこは修正しないと。ここは練習用音源を切り貼りして作ったときに半拍間を空け損ねていました。

 終わった後何人かで軽く食べて飲んだんですが、そこであるお弟子さんから、夏に芸大の短期講座に参加したときに大阪から参加された方と一緒になって、その方は三味線と笛をお稽古しているそうで、このふくふくブログを読んでいるとのこと(汗)。あひゃ~、この世界かなり狭いですね(笑)。こんどコメントくださいね。音源もまたそのうち上げますので。

鶴亀・勝連の合わせ練習

 唄チーム、三味線チーム、囃子チーム集まっての初めての練習でした。このメンバーで私自身は4回目になるのでその点は気楽です。

 さて、いざ初めて合わせてみるとなかなかすんなりいきません。すんなりいかないのは主に呼吸とかタイミング。唄にプロの方がいるのでこの方に全体的な指導をしていただいています。例えば三味線線で流しバチの終わりの知らせる弾き方とかが重要になるんですが、普段お稽古しているときは師匠に合わせればそれで済むところ、自分がタテだと自分でそのあたりをリードしないといけないわけです。唄とかつられていつまでも終わらなかったり、逆に急に終わったりすると、唄やお囃子さんが困る訳です。

 この呼吸を合わせるのが、私たちアマには難しいところでもあり、また、勉強になるところでもあります。普段先生方の長唄演奏というのは超高度なやり取りで成り立っているというのがよくわかります。

 たぶん、今回の練習でポイントはハッキリ見えたので後は各自がそれに向かって精進あるのみです。残すは前日の下浚いのみ。たぶん時間があれば練習もやるでしょうが。

 三味線も笛も課題はいくつかあったので、要カイゼンです。

 今回あせったのは、もうすぐ鶴亀の練習というときに三味線の糸をしごいたら2の糸が切れたこと。三の糸は朝取り替えていたんですが、2の糸は大丈夫だろうとそのままにしていたのでしt。替えの糸を急いで張ってしごきまくりました。新しい糸は凄く伸びるのですぐ音が下がってしまうで。

 後、糸巻きがキュルキュルならなくて良かった。練習中はたまにあるんですよね。

 三味線では初めてだったので凄く疲れました…。