笛お浚い会の下浚いで大失敗

 下浚いって本番のメンバーで演奏する、出演者の私にとっては貴重な機会です。実際のノリ具合、間なんかが練習と違う場合があったりするので。

 久しぶりの笛のお浚い会なんで緊張して痛んだと思います。大失敗やらかしました。笛の出番としては、

ヒィーヤーヒィー
出端
竹笛(二上がり)
神舞
渡り頭・地・狂言鞨鼓・本上げ
竹笛(三下がり)
段切れ

なんですが、渡り頭~本上げから竹笛の間が短い、急いで持ち替えなきゃいけないので気をつけないといけないな~、思っていました。で、能管で神舞を吹き終わって、少し間があって、渡り頭に入るところで、なんと竹笛に持ち替えて吹いてしまいました(汗)。なんか三味線と合わないな~、とは思いましたが2フレーズくらい吹いて、おかしいと思いいったん置いて、また何か無理やりワンフレーズ吹いてやっぱり合わない。この時点でもまだ気がついていなかった訳です。前にいる師匠の口が能管の唱歌を言っていたのをみてようやく事態を掌握。いや~、やらかしました。

 ちなみに演奏は止まらず、私も改めて竹笛(三下がり)を吹いて段切れで終了。師匠時間を計ってましたからね。終わってからこの部分だけもう一回後でやり直させていただきました。

 まあ、下浚いで良かったと思うようにします(笑)。それ以外では、神舞が自分が練習していたテンポより速かったので、能管がもたれていたように感じました。それとやはり息が浅くなるので、予定より息が持たず変なところで息継ぎしたり。この辺本番まで修正したいと思います。

 賛助の先生方は
唄:東音 安岡麻里子
三味線:東音 西野朋子、東音 齋藤久美子
囃子:福原貴三郎、望月佐太寿郎、千代園剛
琴:谷富愛美
*老松に琴は入りません

 安岡さん、齋藤さんは、かみさんのお浚い会で賛助してくださった方で、囃子の先生方も若獅子会他でよく拝見する方々です。それはもう素晴らしい唄・演奏でした。

集-笛お浚い会-福原百貴
日時:1月23日(金)13時開演~15時終了
会場:お江戸日本橋亭

お浚い会の番組表
番組表

 入場無料です。お時間ありましたらお越しください。

長唄 能管・篠笛お稽古 「老松」3

 皆さん、あけましておめでとうございます。

 稽古始めホントは長唄三味線が先のはずだったのですが、師匠が風邪のようで稽古が休みになり、長唄の能管・篠笛お稽古が今年最初のお稽古になりました。

 笛のお師匠さんもお忙しいようで、この時期パルコの志の輔落語にご出演だったり、来月は杵勝のハワイ公演に出演されたり、その合間にご自身のお弟子さん達の初めてのお浚い会もあり、相当な忙しさだと思います。まあ、この業界忙しいことは華ですから、喜ばしいことでもあります。

 ハワイ公演には、秋の川崎邦楽祭でお世話になっている今藤の女流の唄方さんも行かれるようなので、笛の師匠にその辺りもお話ししておきました。この世界狭いですから、一応お耳に入れておいた方が良いと思った次第です。

 昨年末の、芸大院生のリサイタルの話になり、あの椀久は観客の皆さんはお得でしたね(笑)、と。師匠的にもあの鼓は相当良かったそうです。ご自分の笛のお仕事については、思ったより笛吹く時間が長くて大変だった、とも(笑)。

 それとお浚い会の方ですが、「老松」はトリ前になりました。トリで師匠が吹かれるそうです。それと、洗足池の「笛福会」から5~6名エントリーがあるそうです。になみに「笛福会」と私は関係ないので念のため。ネーミング的には大いに関係ありそうですが(笑)。

 お稽古の方は本番前最後のお稽古。暗譜はOK。特に注意されたのは笛を構えるタイミング。どうも自分は早すぎとのこと。ん~、やっぱり早めに構えたい(汗)。「老松」は松風の合方のみ抜いてやるそうです。

 来週、下浚い。再来週本番です。そういえば番組表がまだないんですが、当日までに出来上がるのか(笑)。師匠、忙しそうだからなあ。

芸大に初侵入

 長唄とか邦楽の世界には芸大関係者がたくさんいます。わたしの長唄笛の師匠もそうです。その師匠から現役芸大大学院博士課程の小川実加子さんのリサイタルがあるというので、初めて芸大の中に入りました。

芸大第六ホール
芸大第六ホール

 これはリサイタルが行われた第六ホール。露出補正しているので床が白く飛んでます。割と新しいのかな。芸大の入口の案内図を見てホールの場所を探していると、親切な女性な方が「小川さんのリサイタルに行かれるんですか?第六ホールはこちらです」と教えてくださいました。新しいのでまだ案内図に載ってないそうです(笑)。

 リサイタルは福原徹師作曲の曲と「二人椀久」、後半は研究発表という芸大生らしい内容でした。言い忘れてましたが、小川さんは鳴り物で今回は小鼓を打たれていました。マイ先生は笛で賛助出演。二人椀久は長い曲なんですが、唄、三味線、鳴り物素晴らしく、飽きずに聞くことができました。歌詞とか全部わかるわけじゃないんですが、唄の声がすばらしいので聞き惚れてしまいました。

 客席はほぼいっぱい。芸大関係者が多いのと、どうも、芸大夏期講座の受講生の方々も大勢いらしていたようです。私も知っている顔がチラホラ。長唄三味線の妹弟子さんも遭遇。聞いたらやはり夏期講座つながりだったようです。

 それにしても行く途中は雨も降って寒かった。駅から芸大までの公園の中昼間歩きたかった。でも良い演奏を聞けて幸せ。

長唄 能管・篠笛お稽古 「老松」2 とカーボンファイバー篠笛

カーボンファイバー篠笛

 写真見にくいんですが、噂のカーボンファイバー篠笛が店頭にあったので試し吹きさせてもらいました。手に持ってみると重い…。能管くらいあるかな。唄口、手孔とも小さめ。呂の一から大甲キまで鳴りました。

 なかなかのお値段ですが、店の方に聞いたらもう何本か売れたそうです。どういう方ですかと聞いたら、新しい笛が好きな方、村山さんファンの方、とかだそうです。

 阿波おどり、外で吹くし向いているかなあ。と思ったんですが、重いことと、表面が割と滑る感じの質感なので汗とかで、指とか唄口まわり滑りそうな感じがして、動きながらの演奏には難しい感じがしました。

 さて、お稽古の方ですが老松です。能管、ヒィーヤーヒィーの字配り、出端の入り口のタイミングを太鼓の手事で確認。ターウは3〜4回、終わりにウを当てる。神舞、モタって聞こえるので気をつける。オヒャーが原因っぽい。

 竹笛、唄に合わせる部分は唄に合わせて音を出す。6(六)の前に装飾音的に5(五)を入れる場合雑に入れてはいけない。その他細かいところをいくつか。

 今の段階で大まかにはいいでしょう。後は細かい詰めの作業がんばってください、とのことです。あと、師匠の師匠のお弟子さんが何人か出られることになったそうで、老松少し抜きが入ることになったそうです。笛の部分はもちろん全部入ります。

 今日の稽古が今年最後。ご挨拶をしてお別れしました。今年も1年お世話になりました。

長唄 能管・篠笛お稽古 「老松」

 川崎の会が終わってちょっとホッとしています。年内はもう何もないので、次の山としては笛のお浚い会です。前の師匠の時に何回か出ていましたが、今の師匠になってからは初めて、師匠自身も初めてのお浚い会だそうです。今後もお浚い会は毎年やっていく予定だそうで、私としては嬉しい限り。今年は10名足らず、こぢんまりした会場でやりますが、いずれは大きな箱でもやれるように頑張りますとのこと。頑張れ~。

 今わかっていることお知らせします。

日時:平成27年1月23日(金)13~15時くらい
会場:お江戸日本橋亭

 私は「老松」で出演します。師匠の人脈を駆使して二挺一枚お囃子。私の出番は大トリで、老松は抜き差し無しでやるという豪華バージョン。唄方は女性のようです。どなたかはまだ聞いておりません。

 というわけで今回から稽古は「老松」です。この曲実は今年初めの頃浚ったんですよね。わりとさらさら進んで上がったんですが、舞台にかけるので復習です。

 と、稽古に入る前に先日の川崎の本番演奏を聞いていただきました。あまり本番の演奏をお聴かせすることはしないのですが、来年3月に別な会で「勝三郎 連獅子」を吹く予定があるので再度チェックしていただく意味もあり聞いていただきました。

 いくつか注意点や、タイミングのこつを教えていただきました。最後の段切れの日吉はもっと間を取ったほうが良い。フー、ヒヒャー、ロルラー、リヤリは大鼓の音が聞き取りにくいと思ったら、速めにヒヒャーにはいって、リヤーリので帳尻を合わせる。竹笛はピッチよくキレイに鳴っているが、少し不安な感じが伝わってくるとのこと。自分で思うに音に厚みがたらないのかなと。もっと豊かな音を出さないとダメですね。全体的にはよく吹けてますよ、とお褒めいただきました。師匠のおかげです。

 さて、老松の稽古です。出だしのヒィーヤーヒィーなんですが、大間で吹く場合と、寶山左衛門先生のように早間で吹く場合とがあり、師匠なんかは大間で吹くことが多いそうです。今回の私は寶先生バージョンで。出端、そんな偉い人が出てくる訳ではないので重々しくなりすぎないように。ターウの繰り返し、最後伸ばすのはター。

 神舞、まだまだ指がなじんでいないのでぎこちないです。まあ、全体的に稽古していなかったのでしょうがないです。今日のお稽古はいわば準備運動みたいなもので、これから家で練習するときに間違ったことをしないための確認です。

 師匠の三味線に合わせて竹笛。本番は五本の二上がりで七本調子の笛になるとおもうので笛になれておいてくださいとのこと。

 段切れ

 あと2~3回、下浚いで本番なのでまずは暗譜しないと。また暗譜だ~。

川崎麻生区の邦楽祭に参加してきました(音源付き)

土曜日に下浚い、日曜日が本番でした。今回私は長唄「鶴亀」三味線三枚目、長唄「勝三郎 連獅子」の能管・篠笛を勉強させていただきました。

下浚いってのはまあリハーサルみたいなもので、もう出来上がったものを本番に準じて演奏して終わりなんですが、「鶴亀」の出来はかなり今一つでした。ダメな原因は明らかで、三味線おじさん三人組の出来がひどかったのです(汗)。特に調子変えで上手く合わせらません。本調子→二上がり→本調子なので二の糸を上げ下げするんですが、調子変えが上手くいかないと二の糸の開放弦のトンというのを思い切って弾けなくなります。だって変な音だから出したくないというのが本音。なでるように弾くと全体の音も歯切れが悪くなるという悪循環。

唄方のプロからそこを強くダメ出しされました。調子変えを慌てない、仮に多少合わなくてもなでるように弾いてはいけない。リズムテンポがグダグダになってそうなると唄えないそうです。

二回目は多少マシになりましたが、前途多難が予想される「鶴亀」でした。

「勝三郎 連獅子」の方は、全体的にもひじょうにまとまっていて特に問題ない出来映えだったと思います。タテ三味線のオジサマがひじょうに頑張っていました。

初めて読む方もいらっしゃると思いますので、この会のメンバーに構成について再度簡単にご案内します。四挺四枚お囃子です。三味線三挺はアマチュア、唄「三枚」アマチュア(セミプロみたいな方も)、お囃子はワキ鼓と大皮以外はアマチュアという編成です。

という編成なんですが、なんといってもアマがタテ三味線をやるというのはすご~く難しいことで、間とかテンポとかをリードしていかないといけません。歌を聴いてお囃子を聴いて、あるいは逆にタテ三味線が唄やお囃子に対してわかりやすい弾き方、かけ声をださないといけないわけです。ただ弾けばいいとうものではないのです。

私が「鶴亀」でやる三味線は三枚目です。比較的に気楽な立場ですが、それでもふだんのおさらい会でやるのとは全然違います。おさらい会は基本自分が主役なので、自分が間違えても回りが合わせてくれます。が、こういう会だとタテに合わせないといけないし、タテがこけたらワキが支え、まあ全員で助け合って作り上げないといけません。なので緊張感半端ないです。

そして本番当日。早めに楽屋入りして三味線のセッティングを着替えを済ませます。楽屋で少し練習できるので、鶴亀チームは主に調子変えのところを練習。「勝三郎 連獅子」の笛は、まあなんとか吹けるだろうとの思っていたので、それ程心配はしていませんでした。

今回の自分の目標としては、「鶴亀」三味線は、暗譜で弾く、調子変えを成功させる、です。レベルの低い目標ですが(笑)、だって鶴亀は浚ったことがなく、話を聞いて自分で練習始めたのが9月に入ってからで、それから9月下旬に初めて師匠に稽古していただい訳で、3ヶ月足らずで暗譜はすごいことなんです!!(笑) 調子変えはこの曲の難所なんでここを乗り切れば最後まで行ける、という感じです。

そして舞台の幕が開きました。今回舞台上凄く暑く感じました。手に汗をかきそうで嫌な感じです。汗かくとネジが滑るのでいやなのです。演奏が始まればもうなるようにしかなりません。途中ここには書けないハプニングもありましたが、無事段切れまでたどり着きました。お客さんにもそう変な感じは与えなかったと思うのでまずまずの演奏だったかなと思います。暗譜も1回一瞬飛びましたがすぐ戻れたし、調子変えも8割くらいは上手くできた感じがするのでまずは目標達成かな。ただ、音を聞き返すと、勘所が悪いです。こんなにひどいとは演奏中はそんなに思わなかったんですが、まあ夢中だったのでのそこまで気が回らなかった、というところだと思います。

演奏を聞いてやろうという奇特なお方は

長唄「鶴亀」 2014-11-30 川崎市某ホール 三味線三枚目で参加 *レコーダーを私の後ろに置いたので私の下手くそな三味線の音が中心です

残すは「勝三郎 連獅子」です。笛の個人的な目標は、日吉の音のレベルアップ。日吉の立ち上がりがスヒィーにならない。それと終わりを「ーーィ」この最後のィが聞こえるように吹く。「狂い」息切れしないよう最後まで猛々しく。竹笛の音色、ピッチ。

こちらも本番中ならではハプニングがあったりしましたが、無事段切れまで行きました。個人的にはタテ三味線の方本当に頑張っていました。あの曲をあれくらい弾けるようになりたいです。

笛は、目標の達成度は8割くらいかな。日吉の立ち上がり・終わりは何ヶ所か上手くできなかったが完成度は少し上がったと思う。狂いは入る打ち合わせで、フー、ヒヒャー、ロルラー、リヤリと吹くんですが、大皮が入ってからヒヒャーとやるつもりが大皮の音を拾い遅れて、リヤリが余ってしまった。「狂い」は一ヶ所指がもつれた…。すぐ戻れので良し。狂いの最後のヒシギは息切れせず良し。最後の段切れは長すぎて息が持たず(笑)。思い切り息を吸っておくべきだった。竹笛はまだまだだなあ。

演奏を聞いてやろうという奇特なお方は

長唄「勝三郎 連獅子」 2014-11-30 川崎市某ホール 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

たくさん勉強してまた楽しい方達と曲を作り上げる楽しさを経験させていただきました。また来年も頑張ります。関係者の皆さまに感謝です。

本調子→二上がり と 女子東音会

 鶴亀練習してて、難しいなあと感じたこと。それは調子変えの感覚。今までけっこうアバウトにやっていました(汗)。トントン~トントン~、ってだいたい4回弾く余裕のある曲がおおかったんでそれでも別に不都合は感じなかったんです。師匠の音に合わせればOKだし。

 で、鶴亀は本調子からトン一発で変えて、トンツテドンいくので、一発でなるべく正しい二上がりにして次のトンで微調整くらいにしないといけないわけです。真面目な話、どれくらい角度回したらいいか大まかですが確認してみました。もとの調子とか室温とか色んな環境によって変わるんでしょうが、だいたいの基準ていうのは知っておきたかったので。思ったより回してない、と自分的には感じました。

 あとは実際に二の巻に手をかけて、どういう感じで回したらその角度近くになるかを反復あるのみ。なんとなくですがだんだん良くなってきている感じです。

 それから、私二の巻を上げるとき小指をかけると大きく上げられません。下げるのはできます。なんでやろ?上げる方向に回すとき小指がかけると力入らないんです。なので二上がりにするときは小指をかけずにグイッと回して、それから小指をかけながら押し込みを意識して微調整してます。師匠には特に何も言われないのでスルーしているんですが。小指かなり短いんでそのせいかな。

 ちなみにご存じない方のために説明すると、三味線の巻ってただ刺さっている状態なので少し押し込み気味に回さないと、キュルって緩んじゃいます。なので、一と三の巻は親指を糸倉にかけながら、二の巻は小指をかけながら回すのが基本です。

 師匠は基本通りかな。土曜日女子東音会でその辺観察してみたんですが、小指かけてないかたもチラホラ。要は緩まず調子変えができればいいことなんですけどね。その女子東音会では三の巻はキュルっとなった方はいったん三味線置いて巻き直してました。留めの方でした。タテで糸を切った方は、後見からすぐ替えの三味線がでてきました。もうお一方はお囃子のみになったときに三の糸をずらしていました。切れそうだったんでしょうね。30分近い曲だと糸が持たないこと多いんでしょうね。

 そうそう、その女子東音会なんですが、もとはみどケロさんのお師匠さんがご出演と言うことで聞きに行きました。そしたら、助演お囃子の中にマイ笛師匠がいらっしゃいまして、大変満足な演奏会になりました(^o^)。

 私ごときが三味線の感想を言うのもおこがましいのですが、東音の方の三味線は、清く正しく美しい、という感じがします。大薩摩なんかでも、もうちっと、あざとく派手にやってもいいようなときも割とサラッと弾く方が多い気がします。音、音程はもういうまでもなくキレイ。

 客席になんとなくいつもより男性が多い気がしたのは、男性は女性師匠につく方が多いのかな(笑)。なんとなくわからなくもないですが(笑)

 

長唄 能管・篠笛お稽古 「勝三郎 連獅子」

 先日合わせ練習した「勝三郎 連獅子」の音源を聞いていただきました。ダメ出しとヒントをたくさん。

 出だしのヒィーヤーヒィーがせわしない。ヒィー、ヤー、ヒィーのバランスが悪い。一声のアシライ、もう少しゆったりと。中ノ高音は清涼山をイメージしてクリアな音で。

 翔りのアシライは、終わりを狙っているのが見え見え。ヒーウィヤーを少し長めに。

 竹笛は少しメってる感じがする。後息が浅くなっている。これは私も感じていてお三味線の音が少し高い、あるいは気温が下がってきているので笛が少し低くなっているのかもしれない。六半の笛で抑え目に吹くか、六で頑張って吹くかどちらかですね、と言われ。会場が大きいとお話しすると、じゃあ六で頑張って吹きましょう、と。変に合わせようと思わず大らかに吹くと良いですよと。

 打ち出しのあとのフー、ヒヒャーは、大皮が入ってからヒヒャーに行くと良い。狂いは、変なところで息継ぎ、音が切れている。

 段切れ、オヒャーリヤリの後、三味線のヨのかけ声を合図にヒィーと入る。ここ練習では完全に入り損ねてました。段切れオヒャーリヤリのリヤリ、薬指の上げが遅い。段切れはあまりモニャモニャしない方が良い。

 ざっと、こんな感じにご指導いただきました。今月はもう稽古ないのでこれで練習して勝連に臨みます。この後の話も出て、年明けおさらい会があるので、「老松」を次回からやりましょうという話になりました。汐汲、山桜の唄はちょっと置いときます。

鶴亀・勝連の合わせ練習

 唄チーム、三味線チーム、囃子チーム集まっての初めての練習でした。このメンバーで私自身は4回目になるのでその点は気楽です。

 さて、いざ初めて合わせてみるとなかなかすんなりいきません。すんなりいかないのは主に呼吸とかタイミング。唄にプロの方がいるのでこの方に全体的な指導をしていただいています。例えば三味線線で流しバチの終わりの知らせる弾き方とかが重要になるんですが、普段お稽古しているときは師匠に合わせればそれで済むところ、自分がタテだと自分でそのあたりをリードしないといけないわけです。唄とかつられていつまでも終わらなかったり、逆に急に終わったりすると、唄やお囃子さんが困る訳です。

 この呼吸を合わせるのが、私たちアマには難しいところでもあり、また、勉強になるところでもあります。普段先生方の長唄演奏というのは超高度なやり取りで成り立っているというのがよくわかります。

 たぶん、今回の練習でポイントはハッキリ見えたので後は各自がそれに向かって精進あるのみです。残すは前日の下浚いのみ。たぶん時間があれば練習もやるでしょうが。

 三味線も笛も課題はいくつかあったので、要カイゼンです。

 今回あせったのは、もうすぐ鶴亀の練習というときに三味線の糸をしごいたら2の糸が切れたこと。三の糸は朝取り替えていたんですが、2の糸は大丈夫だろうとそのままにしていたのでしt。替えの糸を急いで張ってしごきまくりました。新しい糸は凄く伸びるのですぐ音が下がってしまうで。

 後、糸巻きがキュルキュルならなくて良かった。練習中はたまにあるんですよね。

 三味線では初めてだったので凄く疲れました…。

「鶴亀」「勝三郎 連獅子」の合わせ練習

 11月30日に川崎市麻生区の邦楽祭に長唄の三味線と笛で出演します。アマプロ混成チームです。いつもは笛のみなんですが、今回三味線でも出ることになり、先日その練習がありました。

 全員が揃うのは、合同練習1回と下浚いと本番ですので、最初の合同練習までにある程度形にしておかないといけないわけで、歌・三味線・囃子チームそれぞれで合わせ練習しています。

 私は三味線は三枚目なので比較的気楽な立場でして、タテが独りで弾く部分の確認、調子を変える部分の打ち合わせが主でした。今藤の中に入って弾くので当然そちらに手を合わせます。佐門の譜とそれほど違いはなく助かりました。この辺は事前に譜をいただいてあったので確認済です。

 個人的に一番の難所は、二上がりに変えるところかな。おさらい会だともう師匠の音に合わせればいいんですが、今回は素人が3名もいますから一発で合わせられるかどうか?後は暗譜ですね。

 翌日が囃子チームの練習。美学の音源やら、三味線チームの音源やらを使って、特につなぎの部分を確認。笛は基本こういうときお役御免なんですが、連獅子の場合、能管きっかけが2回ほど出てくるので気をつけないと。鼓・太鼓の方々は抜いた後、どう始まるかがポイントのようです。

 個人的には一声とか翔りのアシライのはまり具合が今一つ。最後の段切れも普通のとちょっと違うので吹き込んでおかないとタイミングが覚えられません。笛の鳴りが合わせることに気を取られ今一つだったのはいかんよね~。次の合同練習にはもっといい笛を吹かないと。

 三味線・笛、頑張ろう!