毎年なんか書いているんですが、そろそろネタがないかなあ、なんて感じなんですが、書かないのも寂しいので書きます(笑) 徳島では前夜祭や選抜、桟敷、高円寺ではセシオン1日見た上での感想になります。
今年は三味線中心に思ったことをちょっと書いてみます。
ぞめき三味線の基本の手はシャンルリ・シャンラ と言われていて、徳島の有名連のほとんどがこう弾いています。娯茶平さんはシャンラ・シャンルリですけど。念のため口三味線はいろいろ流派や地域によって違います。これはうちの連での言い方になります。
ところがですね、今までシャンルリ・シャンラ と弾いていたところがシャンラ・シャンルリに変わっていました。天水、うずき、その東京での姉妹の吹鼓さんやひょっとこさんも変えてきてます。これ気がついたのは、今年の阿波おどり会館での天水さんの動画を見ているときです。なんかの拍子で逆になっちゃうのはあることなんですが、どうみても偶然じゃないので今年の夏、選抜の舞台でも確認しました。
で、これで何が変わる?と言われると困ります。よくわかりません。ぶっちゃけて言うとどっちでもいいような気がしますが、でもなんか少し違う部分があるような気もします。
これは前の連にいたときの話なんですが、女踊り手さん三味線の細かい手の話は知りません。そういう状況で何気なく三味線弾いていると、シャンラ・シャンルリで踊り出すんです。別な言い方すると、足が上がっている間がシャンルリで、足着いたときがシャンラ。ほぼ100%そうでした。普段その連ではその逆で弾いていたのに、です。
ただ、鉦と合わすこと考えた場合、チンカラリンチに合うのはシャンルリ・シャンラなんですよね。
皆さんからご意見伺いたいです。
話変わって、三味線の調弦の話です。日本の芸能、例えば長唄もそうだし、民謡もそうですが、三味線のキーは歌い手に合わせます。尺八や篠笛が入る場合はその三味線に合わせるのが普通です。なので笛吹きは複数のキーの違う笛が必要になります。
阿波おどりの場合、三味線は笛に合わせます。今はほとんど六本調子の連が多いので六本の三下がりに調弦するわけです。チューナーで三本の糸をでDGCに合わせることが多いと思います。
ですが、ここに落とし穴があって、連の笛方が六本調子の笛で吹いていたとしても、必ずしも正確な音程で鳴っていない場合があります。特に夏場は音程が上がるので、そうなると笛と三味線の音が合わないということになってしまいます。それに加えて三味線は刻一刻と音程がズレていきます。糸が伸びたり、糸巻きが緩んだり。ぞめきの弾き方はけっこう激しいので下がり方も大きいと思います。
音に関していうと、笛同士の音程が合っているか、三味線同士の音程が合っているか、笛と三味線の音程が合っているか、という三つの関係が全部合って初めて良い音になるわけです。これはひじょうに難しい。徳島の選抜の舞台を見ても、そこがハイレベルでできている連は数えるほどしかありませんでした。
自分はそこにこだわっていきたい。自分自身力の足らないところはあるけれど、理想は高く!持ちたい。
今更基本的な質問で恥ずかしいのでが……「シャンルリ」の主旋律は笛の音でいうと34、「シャンラ」が32という理解であってますか? 逆かな?
hyalali さま
あっ、逆の方ですね。
シャンは3(シャンの時は二の糸も弾いているので、これは笛でいうと六)。
ルリは正確に言うとスクってハジいて32。
シャンラが34になります。
ありがとうございます。私、なあんとなく、シャンラが一拍目(と言う表現が適切かわかりませんが)だと思ってたかも。この間、自連の三味線の音を確認していて、あ、思っていたのと逆だった(シャンルリが一拍目)と初めて認識しました。連によって違ったり、時代によって変わったりするんですね。
たぶん、うちのかみさんが、地元連で教わったときはシャンラ・シャンルリだったと思います。どっちが正解というものではないような感じです。
高円寺に29日(土)に参加いたしました。すごいのりのいい観客でした最後まで楽しく吹きました。三味線はわたしもどっちかなと迷っていた部分でした。
お疲れ様でした。阿呆さん系の連はシャンルリ・シャンラですね。シャンルリ・シャンラの出所は阿呆さんではないかと思ってます。