録音聞き比べ 江戸囃子 鎌倉・四丁目の笛

用事があったのでお稽古は笛のみ。今回が年内最後になります。今年は先月休んだけで、昨年3回休んだのに比べると優秀でした。

お稽古の最後に師匠から、頑張っているから段々良くなってきている、とのお言葉をいただき凄く嬉しかった!ホントに出来の悪い生徒なんで、師匠には苦労ばかりおかけしていますが、少しでも進歩していると思うとがんばりがいがあります。

鎌倉・四丁目を吹いた後、昇殿を吹いてみましょうかと言われました。昇殿はさらっと吹く曲で、時間も短いけど、ただサラッと吹いても面白くない。昇殿もきちんと吹いている人は少ないとのことです。大まかにはマルをいただきましたが、オヒャイト-ロ-トヒャオヒャイのトヒャオヒャイの節回しでアドバイスをいただきました。そう、師匠のここの音凄く好きだったんです。普通に出している音じゃないんですよね。

この音は次のフレーズでも遣っている音なんですが、ここが違うと曲がすごく良くなる感じがします。すぐにはできませんが宿題です。

さて、聞き比べシリーズです。鎌倉・四丁目の笛@お稽古の録音です。

2010年10月

2015年12月

自分なりに良くなっている点は、鎌倉に関しては節回し、3メを含む2~4の音程が良くなってきている。四丁目はメリハリ良くノリ良く吹けている。全体的には少し曲になってきているかな。そんな風に感じます。

暗譜がはかどらない「外記猿」です【長唄三味線】

 今、ちょっとフォーム改造中です。誰に言われたわけでもないんですが、構えたときの安定感、右手だけで構えたときに天神がちょっと下がっちゃうのが気になるのです。調子変えの時に左手を棹からネジに持って行くときにそうなると少し手間取るんですよね。あと、そうならないよう右手で強く押さえたりしなきゃいけない。こういう余分なことをしたくないし、意識したくない、というのが改造の理由です。

 三味線の胴を今までより少し外側に置くと良い感じです。ただ、当然胴が少し体から離れるので、右手の置き方とかにも影響が出ます。まあ、誤差の範囲なので慣れてくれば問題ないかなと。

 で、来年のお浚い会で「外記猿」を弾くことになり、抜き差しも決まって、それで練習してますが暗譜がさっぱり進みません。半年以上やってるのに…。つらつら思うに、色種には楽しいちょっと長めの合方が2つあったので、ここを覚えるのが割と早い段階でできて、あとの部分はぼちぼち覚えていったんですが、今回の曲にはそれがない…。短めの合方が4つくらいあるんですが、暗譜の手助けにならない感じです。

 これはもう楽譜を見ないで弾く、という練習を徹底するしかないなあ。

能管が新しい持ち主の元へ、そして…

 10年以上吹いていた能管が新しい持ち主の元へ嫁いでいきました。私はプラ管ではなくいきなり本管を吹いたので、この能管が私にとっての初めての能管でした。手元に来たときはいいのか悪いのかさっぱりわかりませんでした。そのときの師匠はいい能管ですよ、とおっしゃっていましたが、何しろヒシギ(日吉)は出せないし、ちんぷんかんぷんの自分には判断できない代物でした。

 その後少しずつ吹けるようになり、能管らしさもちらほら出てくるようになって、この能管がいい能管であることがわかるようになりました。その後中古やいろんな能管を見て、良し悪しがわかるようになってきたので、けっこう粗悪な能管も多いこともわかってきました。いいか悪いかをどこで判断するかというと、いくつかの手を吹いて、違和感なく聞こえるかどうか?ここを一番重視しています。その次にヒシギかな。この能管は音律がしっかりして、ヒシギも割と出やすい笛だったのです。

 新しい持ち主さんの元でまた活躍してくれるといいなあ。

 そんなことがあって10日ばかりして、ふと今の能管を購入した楽器店を覘きに行ったら、今の能管と同じ銘の能管が出ていたので、試奏させていただきました。今の管より少し太めで、呂が少し低めで、より吹き手のパワーがいりそうですが、吹きづらいということはない。はい、いい能管です。正直言うと、今の能管より、さらに好みです。ここ数年探していて出会わなかったのに半年あまりの間に2本、しかも同じ銘で出会うとは。はい。お買い上げしてしまいました。ちょっとボーナスも入ったのでいいでしょう。

 でもこれで打ち止めにしないと(^0^;)

川崎の邦楽祭に参加してきました

4年前から参加させていただいている、プロ・アマ混成長唄ユニットで長唄「京鹿子娘道成寺」の能管・篠笛を勉強させていただきました。

さて、4年前から上達しているのか?多少していると思うんですが、ここでちょっと検証してみます。次の音源は a.3年前の川崎での演奏、b.今回の本番演奏、c.師匠のある演奏会、それぞれで狂言羯鼓を吹いている部分だけをピックアップしたものです。

何となくですが、師匠の音に近づいている感じがしてると思いませんか。まだ師匠の音には程遠いですが…。

ただ、反省点はたくさんあって、急ノ舞の出だしのオヒャーは幼稚な音出しちゃいました。ここ出だしなんでもっと重い感じで吹かないといけないんですが、軽いオヒャーになっちゃってます。楽も雅さがゼロです。梅さんの竹笛は特に3の音がメってて、華やいだ感じが出てない。

と反省点はあったものの、練習から下浚い本番と楽しく勉強させていただきました。今回の娘道成寺は、素で演奏する場合いろんなパターンがあり、譜面だけではわからない部分がたくさんありました。急ノ舞一つにしても、三味線のお浚い会なんかでは入ることないし、毬唄のタテ三味線の入れ事なんかもいろんな手付けがあってそれによって寸法も大きく変わったりします。限られた演奏時間の中、唄・三味線・囃子でどこをどう入れるか?カットするか?で悶悶としたりして、そういうことも勉強になりました。

お浚い会とはまた違い、それぞれが自分の責任を果たさないといけないので、より緊張感を持って演奏に臨む、そのことが自分にはすごくいい経験になっています。今回助演いただいた、プロの先生にも、演奏する場合には、何があっても対応できるよう準備しておくことが大切と教わりました。私たち素人にはなかなか難しい部分ですが、そういうことも少し意識できればいいな、と今後の大きな課題もいただきました。

最後に今回の演奏です。