川崎邦楽祭 「五郎」で笛吹いてきました

 今年も川崎邦楽祭でした。私は長唄「五郎」の笛で参加。もう一曲「俄獅子」は観客席で勉強させていただきました。

 2年前に知り合いから出ませんか?とお誘いいただき、その時は力足らずとは思いつつ勉強の場と思い参加しました。自分の場合、笛のお浚い会というのがないので、笛を吹く場が欲しかったというのもあります。またアマチュアのメンバー中心で演奏を作り上げていく、ということも面白そうだなって思ったからです。

 今回もお囃子メンバーだけ集まっての事前練習、唄・三味線・お囃子の合同練習、下浚いと貴重な経験を楽しく積むことができました。また今回長唄の演奏は唄・三味線・お囃子がお互いに支え合っているんだなってことがよくわかりました。

 自分自身この会に出ることでいろんな勉強をさせていただいています。来年もまた頑張りますよ~!

長唄「五郎時致」 2013-10-20 川崎市某ホール 能管・篠笛で参加
[audio:https://twonine29.sakura.ne.jp/mymusic/nagauta-fue-/2013-11-24gorou.mp3 | titles = 五郎時致]

長唄 能管・篠笛お稽古 「大人への通行手形」

 週末に長唄「五郎」を吹くのでみていただきました。合わせ練習の録音を聞いていただきましたが、自分的はそこそこ吹けているつもりでしたが、たくさんダメ出しを…。

 日吉が「ヒィー」ではなく「スヒィー」になっている。ということで日吉を50回ほど吹きました。これ冗談じゃなくマジです。良い日吉だと、OKサインが出ます。とにかくアタックあるのみ。終わったら息がゼイゼイしてました。こういう練習も必要ですよ、とのこと。竹笛は前半がもたれているとダメ出し。これ少し意識してやっていたんですが、もたれるならもっともたれないとダメだそうです。インテンポでもっと明るく!

 で、レッスンの終盤にふくふくさんももう大人の笛を吹きましょう、という話になりました。飾りの音を研究してください、と。師匠もこのことはいつか言おうと考えていらしたそうです。ふくふくさんはアマですが舞台に出る機会も多いんですから、プロっぽい音を目指しましょうと。

 江戸囃子の師匠にも同じこと言われ、そちらの方は少しずつ差し指を入れるよう研究中なんですが、いよいよ長唄の笛でも同じことを言われました。それだけのベースができてきたと前向きに捉えています。師匠は特に能管を意識しておっしゃっているようでした。今の師匠について、来年は4年目になります。来年は大人の笛を目指しましょう、という「大人への通行手形」をいただいたような気持ちです。

 道は険しいけど頑張ろう~!

長唄三味線のお稽古 「松の翁」

 来年3月のお浚い会の出し物が「松の翁」に決まりました。え~、今年はこれしかやっていません(汗)。いつもより時間がかかっているのはやはり曲が難しかったせいかなあ、と。その間、「鼠ぐるま」とかをやっていたこともあり、新しい曲はやっていまえん。おそらく、今から新しい曲をやるより、この曲を仕上げるのが良いというお考えが師匠に浮かんだのではないかと想像します。

 先日、あるお浚い会に行った時、幕開きにその会のお師匠さんと助演のプロによる模範演奏が「松の翁」でした。それはそれは素晴らしい曲でした。替え手が入るとまたかっこいい!そうかっこいいって感じの曲なのです。私も師匠が替え手を入れてくださります。が、替え手が入ると動揺します(笑)。まずはここに慣れないと。

 それと合方でテンポが凄く速い部分が難しい。師匠が「これくらいで弾いて」と弾いてくださったテンポ、速すぎて譜面を追っていたらまず弾けません。まずは暗譜しないと。コカシが上手くできないんですよね。でも非常にやりがいのある曲です。理想は慌てる感じを出さずに、サラッと弾く。あくまで理想です(笑)

千代田区の芸術祭に参加

 長唄三味線の弟子有志15名で千代田区の芸術祭に参加してきました。曲は「鼠ぐるま」(四世杵屋佐吉作曲)にチンチリレンくずし・チチリチ。この「鼠ぐるま」は主旋律パートと伴奏パートの二重奏曲でリズムがなかなか複雑です。ねずみがくるくる走り回っているイメージの曲でした。

 本番はまあまあ良かった!タテの姉弟子が間をしっかりコントロールしてくれたからだと思います。ものすごーく突っ走ることもなく、個人的には一番心配だった「鼠ぐるま」の第三部出だしの部分もスムーズでした。

 アクシデントと言えば、出待ちの時にあるお弟子さんの糸が突然切れました。もうあと5分もないようなときでしたが、コマのところだったので、師匠がすぐつないで調子を合わせてくださいました。当日張ったばかりの糸ですが、そんなこともあるんですね~。私の方がびっくりしました。

 本番の後は楽しい打ち上げ。こちらの方が本番だ~、という噂も(笑)。ゲストがお二方ほどいらして、お一人は先日のある演奏会で聞いた義太夫のタテ三味線の方でした。一時長唄をお稽古していたことがあって、師匠は兄弟子だったそうです。

 そんなこんなで楽しい1日でした。師匠始め、練習を仕切ってくださった諸先輩方、打ち上げ会場を手配くださった兄弟子さん、荷物を預かってくれた兄弟子さん、いろんな方の協力でこの日があったんですね。みな様に感謝です。