江戸囃子「恭の会」と長唄ライブを聴きに行きました

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 まずは、川崎能楽堂へ。「恭の会」という江戸囃子・神楽囃子のおさらい会です。会主の鈴木恭介師は国無形文化財 里神楽 若山社中の重鎮です。私の江戸囃子の師匠が賛助出演されるということもあり、以前より何回か聞きに行っていました。ここ2年ほどは都合がつきませんでしたが、今回3年ぶりに聞いてきました。

 番組は全部で24あり、江戸囃子と神楽囃子が半々くらいかな。以前より神楽囃子の番組がかなり増えています。お弟子さん達が長い方が多くなってきているのかもしれません。私自身は神楽囃子の方は稽古していないし、これから先するかどうかも微妙なんですが、今回演奏を聞いて、演奏としての神楽囃子もなかなかいいなあ、と思いました。なんかちょっと切ない心に染みいるメロディが多いんですよね。

 江戸囃子の方はわりとシンプルな構成のひとっ囃子が多かったです。秘曲入りや、つめ打ちとかもなかった。もっとも最後まで聞いた訳ではなく、用事があったので13番目の神楽囃子まで聞いて、次の場所へ向かいました。

 今回、ネットで知り合いの方がご出演で、会場に入ったらすぐ目の前にその方らしき方がいらして、先方もこちらをわかったようで、お互い初ご対面が果たせたのが嬉しかったです。その方もレイトスターターですが、今回は神楽囃子の笛を吹かれましたが、立派な演奏でした。大宮・鎌倉・昇殿・仁羽・幣神楽という演奏でしたが、仁羽なんかはノリノリで身体が揺れてましたよ(笑)。あ~、気分も乗って演奏されているなあというのが感じられる演奏でした。時間がなく演奏後にご挨拶できず失礼いたしました。

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 さて、川崎から六本木へ移動しないといけません。東海道線で新橋、メトロで六本木までいって会場に着いたのが開演10分前、ギリギリでした(汗)。長唄三味線師匠のライブです。「綱館の段 曲舞入り」と邦楽落語「松山鏡」の2曲。綱館の演奏が始まろうかというまさにその瞬間に雷鳴が轟きます。自然現象までBGMにしてしまう師匠の力凄すぎ(笑)。まさに綱館にぴったり雰囲気の中の演奏でした。師匠の唄・三味線もノっていました。

 「松山鏡」もとは落語ですが、杵屋正邦さんが曲を付けていらしたんですね。私は落語も知らなかったですが、こちらも師匠の役者としての本領が存分に出ていた作品になっていました。

 さて、この2作品にはある共通点があるんですが何かわかりますか?それは、…。「箱」でした。「ためつすがめつ眺める」というのが二つの作品の共通点。一つは「茨木童子の腕が入った箱を眺める」場面、一つは「鏡が入った箱を眺める」場面。おどろおどろしい状況と、ちょっと滑稽な状況での場面を師匠ならでは表現力で魅せてくれました。

 師匠は長唄三味線の腕も凄いですが、一人の表現者としてスーパーマンです、ホントに。こんなに一人で観客を魅了できる三味線プレイヤーはいないんじゃないかな。

 終了後は師匠と弟子有志と邦楽ジャーナルの方と打ち上げ。美味しいビールとお酒をいただきました。

“江戸囃子「恭の会」と長唄ライブを聴きに行きました” への2件の返信

  1. 昨日は、お忙しい中、恭の会においで頂きまして有難うございました。
    ふくさんに初めてお目にかかれてほんとに嬉しかったです。
    私ごときの演奏にコメントいただき有難うございます。やはり神楽囃子は私では荷が重すぎ、見事に撃沈でした。お気付きのように仁羽なんかノリノリで揺れていたのではなく裏、裏、を叩く先生方の太鼓に振り落とされそうで、身体ごと揺らしながらテンポキープしないと追いついていけないような、邦楽ではお見苦しい演奏になってしまいました。
    ふくさんの日記の中の試行錯誤、ものすごく参考にさせてもらってます。
    これからも拝見させてください。

  2. チロリンさん、コメントありがとうございます。
    先日はチロリンさんの演奏を聞き終えてすぐ能楽堂を後にしました。ご挨拶できず申し訳ございませんでした。

    ご本人的には不満足かもしれませんが,素敵な演奏でした。十分神楽囃子の雰囲気が出ていたと思います。神楽囃子は祭囃子以上に雰囲気を出すのが難しそうですよね。

    会場に着いたら控え室を覗いてチロリンさん探そうかなと思っていたら、すぐ会うことができて良かったです。遠くから東京へ稽古に来る熱心さを見習わないと。チロリンさん始めみなさんの演奏にたくさん刺激をもらいました。

    これからもよろしくお願いいたします。

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