「南越谷阿波踊り 地元連発表会2014」を動画で見て

 もうすぐ7月ですね。7月になると個人的には「阿波おどり」シーズンに入ります。5~6月は祭シーズン、7~9月は阿波シーズン、秋冬は長唄シーズンかな。もちろん厳密な区切りではないのですがそんな感じです。

 今年は2年ぶりに阿波復活して、来月早々には合羽橋で出演があります。練習も今年の構成をちゃくちゃくと固めつつあるところです。7月に2回遠征があって、その後小金井の本番を迎えますので、遠征の一つ一つが大事になってきます。小金井の本番は本来なら2日間出るところなんですが、開催日が土日になったので日曜日が地元の阿波と重なるのでその日は出られないのがちょっと残念なところです。連も大事だし、地元の阿波踊りも大事だし、身体が二つ欲しい~。

 で、久しぶりの阿波ネタですが、「南越谷阿波踊り 地元連発表会2014」を動画で見ました。6連くらい見ての感想です。まずは、発表会というのが面白いコンセプトだなと。公演とかじゃなくてあえた発表会と名付けたのは何か理由があるんでしょうか?ひとつ考えられるのは、舞台を見ていてそういえば照明はまったく使っていなかったのが、その理由の一つなのかな~と。あと、鳴り物さんが舞台後ろに並んで出ているのも、演出上の効果より、そうしなさいとの約束でもあったのかなと。

 鳴り物さんが後ろにいると、それはそれで目に入ってくるので踊りの演出上は基本邪魔だと思うからです。更に舞台自体が広い、特に奥行きが深いので、これを上手く使えば面白いのに鳴り物さんがいるのでそういった演出はできなくなります。その辺が発表会という割り切りかたなのかもしれません。

 でも、こういった試みはいいと思います。やはり舞台というもので他人様に披露するとあれば練習にも熱が入ります。南越谷ってもともと祭り期間中にも舞台が2ヶ所くらいあって、見せるということに力を入れている場所だと思っています。詳しくはわからないんですが、今回初めて舞台に出たという連もあったのかな?そうであればより意味のある発表会だったと思います。

 個々の連についてはコメントしませんが、皆さん一生懸命練習されてきたのがわかるいい舞台でした。あと、連オリジナルの構成をどこも心がけていたように感じました。南越谷って提灯の連が多くて、阿呆さんの団子を真似た構成を前はよく見たんですが、今回なかった!これって凄いと思う。だってあれ提灯の連ならやりたいと思うから。

 三味線的には以前よりおとなしくなった感じ。誰かが言っていたのを聞いたけど某団体との微妙な関係が影響しているのかな?でも、どこの地域より三味線がいるのが南越谷。高円寺も遅ればせながら協会で三味線教室やっているようなので、ぞめきの三味線弾きがもっと増えると嬉しいです。

 早く梅雨開けないかな~。三味線に雨は天敵ですから!

山王祭で江戸囃子

山王祭ポスター

 京橋一丁目町会のお囃子のお手伝いに行ってきました。山王祭は赤坂日枝神社の例大祭で2年に一度行われます。神田祭の本祭と交互ですね。山王祭と神田祭は皇居の中に入ることを許された祭と言うことで天下祭とも言われています。

 京橋一丁目というと、日本橋と銀座の間くらいで、大きなビルが林立している街ですが、ちょっと裏に入ると飲食店もたくさんあるといった街です。このオフィス街でどんな感じでやっているかというと、こんな感じ。

神酒所 掛け屋台 神輿

 三社祭は街中が祭といった雰囲気ですが、山王祭はオフィス街でちょっとそれとは違う感じです。金曜日なんかだと道を歩く人も、祭があること自体を知らない人も多い印象です。あれ、こんなところで祭やっているの?みたいな。

 金曜日は神幸祭。土曜日は町会神輿。日曜日が連合渡御。だいたいこんな感じの日程です。私は金・土に参加させていただきました。江戸囃子を稽古していますが、特におさらい会とかがあるわけではないので、ある意味祭が発表の場です。で、本番には本番だけしか味わえないこと、初めてわかることがてんこ盛り。また、突発的な事態やアクシデントに対応しないといけません。

 例えは掛け屋台でやっていて、神輿もいないし、初級の方を交えてひと囃子やりましょうかということで始めて、屋台が終わって鎌倉なんかやっていると神輿が遠くからやってきます。さあ、こうなったら鎌倉を上げて、投げ合いに突入です。しかも神輿が見えなくなるまでエンドレスです。交代の人がいなけらばそととき屋台に乗っている人で囃子続けないといけません。これが、また祭本番のおもしろさでもあります。

 神幸祭の行列が通っているときは、延延と鎌倉です。鎌倉を長く吹くというのは、こういう場面があるから当然必要になってくる訳です。今回幸いに神幸祭の行列のとき笛を吹くチャンスをいただきましたが、本当に勉強になりました。ある程度自分で長い鎌倉の手を勉強していましたがまだまだ足らないです。あまり凝った手を吹くと経験の浅い太鼓だと迷子になるというのもよくわかりました。そう、鎌倉で笛が凝った手を吹いたときに動揺せず、間を外さず、太鼓特に大太鼓を打つのは本当に大変なのです。普段の吹く鎌倉にはこんな場面がある訳です。それが経験できるのが本番です。

 土曜日の夕方、神輿もいないときに、町会の囃子の方からお手本演奏をいうことで社中の上級メンバーでひと囃子やることになり、名前を呼ばれたのでワキ太鼓かなと思ったら笛でした。社中でNo.1の笛の方が太鼓にまわったので??? 思わず演奏するのは初級バージョンですか?と聞いたら、いや、ひと囃子のお手本をと言うリクエストがありましたから、と。え~、自分でいいのかとあせりましたが、ここまできたらやるだけです。結果はというと、2~3ヶ所よれたところがありましたが、自分的には今までのベストの演奏ができまたように思います。このメンツでやると当然テンポがもの凄く速くなって以前だと笛が追いつけずボロボロになっていたんですが、自分でテンポをしっかり捉まえながら演奏できた感覚がありました。さすがに最後の本上げのところは2日間の疲れが出たのか唇が震えていいビブラートでした(笑)。まだ、音色とか差し指とか課題はてんこ盛りですが、ああ、本番でこれだけ吹けるようになったんだと自画自賛です。

 夜は中央通り側にテーブルと椅子を並べて一杯。こんな経験なかなかできないです。町会の皆さまを始め、町会囃子連のみな様、社中のみな様、ありがとうございました。

長唄 能管・篠笛お稽古 「操三番叟」3

 能管のみお稽古。日吉の音を聞いて、師匠がちょっと能管見せてというのでお渡しすると、唄口の蜜蝋の様子を見て「ちょっと蜜蝋を足した方がいいかもしれない」とのこと。自分でやる場合の注意点や道具のことを教えていただきました。以前、江戸囃子の師匠に教えていただいたのと同じ道具でした。

 蜜蝋より自分の腕の方が本当は問題なんですけどね(笑)。家ではもう少しマシな気がするんですが…。師匠の前でも、どこでも、ちゃんと音出せないとダメな訳です。

 トビの手の後の三番地は一拍食い込んでいるので気をつけること。留メの手シマルところ、鈴の段の入り口は遅れないよう注意。

 今日で能管は終わって、次回から竹笛の部分です。竹田のところもやるのかな。やるよね。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」7

 難儀している「琴の合方」です。先日の稽古で勘所を押さえながら行ったり来たりするところをどうも間違えて理解していたようです。今回もどうも師匠と同じ音じゃないなあ、と気になり、珍しく帰ってからすぐ録音を聞いて何度も試してみてようやくわかりました。現場ではわかったつもりだったんですけど、間違ってました(汗)。

 譜面てそれだけでは役に立たない部分もたくさんあって、師匠というある意味では通訳してくれる人が必要なんですね。昔は譜面なんてものはなかったそうで、その時代のお稽古は大変だったろうな、と。今は録音もできるし、習う側にとっては便利な時代です。

 最後の三下がり、予習してない自分は白旗。師匠にお手本弾いていただき終了です。けっこうテンポ速くてここも難しそうです。

傘寿を祝う会

 長唄三味線の社中に傘寿を迎えられる先輩がいらして、その傘寿を祝う会で箱根に行ってきました。

 こんなバスで一路箱根へ。宿へ14時頃到着。すぐさまお祝いの会の支度です。ご当人の長唄演奏や、ご祝いの舞踊「鶴亀」や「伊勢音頭」、弟子一同の「白浪五人男」「三人吉三」の芝居が演目です。

 この日のためにお唄のプロの方がお二方、師匠が呼んでくれています。長唄や舞踊、師匠達の唄・下座音楽付きの芝居とある意味贅沢な遊びですね~。なんか幸せな気持ちになります。私も精一杯、「お尚吉三」を務めさせていただきました(笑)。いや、芝居って難しい!素人丸出し、当たり前か(笑)。

 夜は宴会。これがまたまた面白い。お唄の方は端唄のお家元でもあるので、もうお座敷芸は得意中の得意。サービス精神旺盛で、祇園小唄から奴さん、阿波踊りまで、皆で唄って踊って楽しみました。

 獅子舞の舞を勉強してこういうときにできたらなあ~、と…。あらたな野望が。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」6

 このお稽古が終わるとちょっと一休み。今日の目標は琴の合方の最後まで行くことでしがた、何とか最後まで行けました。超スローなテンポでしたが(汗)。ここは色んな三味線の技法がてんこ盛りで、本来のスピードで弾くのは至難です。ここをすらっと弾けたら超クールです。

 この琴の合方が終わると、三下がりにして最後まで行きます。全体的には、本調子→二上がり→三下がり、となる訳です。ゴールが見えてきた。

江戸囃子のお稽古

 今週の失敗は三社祭の直後に3つもお稽古を入れてしまったこと。練習不足と疲労でボロボロです。当然お稽古内容もボロボロです。

 篠笛は、蛇の目返しから間波昇殿へ入る道筋を練習。まずは師匠から、蛇の目返し「笛こんなに味気なかったかなあ」厳しいご指摘。2回同じことを繰り返すのでサラッと吹いたのでは面白くないところなので、低い呂の二とか三を響かせるように吹かないとダメ。間波はキリンと似ているが違うところを特に意識して強めに吹いてリードする。蛇の目返しからの昇殿、間波のテンポのメリハリを吹く前にイメージして吹かないとダメ。

 亀戸・階伝・夏祭りでは、差し指の変なヶ所を指摘されました。そこをそう吹くと気持ち悪い差し指をしていたとのこと。この差し指の入れ方はホントに難しい。それとヒャイトロというフレーズをもって研究してくださいとのご指摘も。師匠から見るとこのヒャイトロをちゃんと吹いている人はほとんどいないとのこと。せっかくやっているんだからここをきちんと吹ければ1段階レベルがあがるとも。

 言われていることは何となくわかる。師匠のヒャイトロと自分のヒャイトロは全然違う。附けで書けば「532」ですが、たんなるそれではない。息づかいとか一瞬6を聞かせるとか。自分の音はどうも単純すぎるようです。ちょっと吹き方を荒々しく吹く方向で練習するといいような気がしている。風音を入れる吹き方とかをコントロールできるような感じ。

 今日唯一褒められたのは、夏祭りの「ホー・ホー」。変な音をさせるところ。ここは工夫が見られていいですよ、と。今回厳しい指摘が多かったが、自分でも自覚している弱点なので納得です。

 大太鼓は、何となく見えたものは幻でした(笑)。速い流れ(テンポ)の中に大太鼓でスッと入っていくが難しい。リズム音痴です。締太鼓のように打ち続けるのならまだまし。締太鼓は後ダマで後半ばててしまった。でもだいぶ注意されることが少なくなったような…。大太鼓がもう少しまともにならないと鉦はやられてもらえなさそうな感じ。鉦は四助(よすけ)ともいって他の四人を助けないといけないから、大太鼓が危ないままでは助けられないよな。あせらず、大太鼓がんばろう。

長唄 能管・篠笛お稽古 「操三番叟」2

 あまり家で練習できていません。そういうときにお稽古行くの気が重いんですよね~。さらに三社祭があったので、心も体も疲弊。

 今日はまず、「あれ?日吉が弱いですね」と言われ。日吉千本ノック、はうそですが、15回くらい師匠の前で吹きました。確かにちょっと弱いです。こうポイント外れた感じ。最後の方でようやく自分では納得できる感じで吹けたら、師匠もその音です、と。

 下がり端が、ちょっとニュアンス違いますね、とのことで師匠に改めて唱歌を歌ってもらい吹き直し。ちょっと変なクセがついちゃったようです。これは直さないと。

 あまりの出来の悪さに、見かねたのか、三番地のお手本を吹いてくださいました。その日吉の音のすごさは、まあ、口あんぐりの凄さ。三番地もかっこいいし。手を動きを録画したいよな~、といつも思います。

 師匠についていると、知らぬ間に弱くなっていた日吉とか、変な節回しになってしまった下がり端とかをきちんとダメだししてくださるので本当にありがたい。お手本付きですからね。

長唄三味線のお稽古 「秋の色種」5 と 「春宵の響」

 三社祭でほとんど稽古できないまま稽古日が来てしまいました(汗)。しかも疲れで体も心もボロボロです。当然、お稽古もボロボロでした(涙)。琴の合方に苦労しています。

 「春宵の響」私は、はるよい、ってつい読んでしまいますが、しゅんしょうのひびき、と読みます。洗足池で行われる野外の笛を中心とした演奏会です。今年20回目を迎えますが、今回でひと区切りとのこと。残念。

 私の長唄笛師匠もご出演。更に囃子で参加の3名の方とは、なんといずれも共演したことがあるじゃありませんか。うむ、私も顔が広くなったなあ。もともと顔はでかいけどね(笑)。

 師匠の音が好きだなあ、やっぱり!能管はけっこう吹き手の個性が出るので、私でも、あっ!これは師匠の音だ!ってわかります。

 演奏会後は地元に戻ってちょっと飲んで帰りました。