お稽古でしてきたことを実践する場として、何よりも祭りの雰囲気を楽しむ場として毎年三社祭に囃子として参加しています。今回も宵宮から最終日の最後まで楽しんできました。
・宵宮は屋台の飾り付けから
屋台を藤の花(造花)で飾り付けしたり、鉄パイプに緑色のテープを貼って竹っぽく見えるようにお化粧します。ご近所に挨拶回りに金魚の糞になってついて回り、最後は神社神楽殿の若山社中にご挨拶。笛の師匠もそこにいらっしゃいます。
宵宮はいいですね。全体的にゆるりとしています。笛・締太鼓・大太鼓でひとっ囃子を計5~6回やったかな。今回私はこの5656会館の掛け屋台ではなく、もう一ヶ所の浅草警察前がメインの活動場所になり、そこではほとんど笛になるだろうとのこと。土日の2日間2ヶ所の囃子方を確保するのはけっこう大変なんですね。
知り合いの方が宵宮を聞きに来てくれました。楽しんでくれたようで良かった。囃子を楽しむには宵宮はお勧めです。お客様もほとんどいないし(笑)。
・土曜日は連合渡御と6ヶ町渡御
土曜日は全町会神輿が神社へ宮入りします。私のいる浅草警察前はその通り道という訳ではないので、神輿の間はひとっ囃子(簡易版)を演奏したりします。この場所のメインイベントは夜に警察前にあるお富士さんにこのあたりの町会神輿6基があつまる6ヶ町渡御です。最初の神輿が現れてから最後の神輿が降ろされるまで、30~40分くらいかな。演奏しっぱなしです。そのご一斉に神輿が担がれ各町内へ戻っていきます。
まあ、笛的にはきついきつい。全力で30分吹いて、さすがにちょっとだけ交代してもらい、またすぐ復帰。この経験ができるのはすごくありがたい。師匠クラスだと平気で1時間以上吹けます。しかも音の劣化がないんですよね。自分レベルだと音の劣化もするし、まだまだです。
・日曜日は朝囃子と本社神輿が3回お見送り
6時宮出しに合わせて音をだすというのが会の約束事。始発に乗って6時5分前に到着。当然半纏以外は既に着込んでいます。これは5656会館の掛け屋台の話です。町会の方に朝ご飯をいただいたりして、しばらくはのんびり。10時過ぎに私は浅草警察前に移動。この日は三ノ宮がこのここを3回通り過ぎるので、それを囃すのがお勤めです。前日天気が良かったので唇も日焼けしてます。これが曲者で唇がかさかさして笛が吹きにくい。2年前も経験しましたが、今回はそれでも音のレベルを下げずに吹けたかな。前日の6ヶ町渡御より時間的には短いので精神的には楽でしたが、本社神輿に囃すのはまた別な意味で力が入ります。入りすぎて喉に水分がなくなってしまい、咳き込むという失敗をしてしまいました。これは大反省です。
3回お見送りした後は5656へ戻って、一の宮のお見送りです。この時はうちの会のメイン笛方のサポートで1回笛吹いて、後は締太鼓を交代で打ちました。
昨年の三社祭の日記
昨年挙げた課題
>・もっと笛スタミナが必要。限界を超えて吹くと何かが涌きだしてくる、という師匠のお話。
もっとスタミナが必要。もっと楽に吹けるようになればスタミナも出てくる。でもだいぶついてきた、と褒めておく。
>・臨機応変。いろんな意味で。これは経験とそういう意識を持つということが大事。
神輿がず~っと先に見えるときは、鎌倉でつないで、近づいたら上げて投げ合いに入る。ということができた。これは経験が役に立った。
>・大太鼓がホント下手くそ。
相変わらず下手くそ。でも何かヒントみたいのは感じられた。後は練習で身につける。
>・鎌倉の長いバージョン。去年も書いているけど進歩なし。
今年少しだけできた。が、鎌倉の引き出しがまだ少すぎ。でも、今年このつなぎとしての鎌倉の大切さを身を以て体験できたことは大きい。
>・鉦。これも去年書いているのに進歩なし。
これはまだできていない。
>・笛の節回しの研究。音がぶつ切れになりがちなので、とくにつなぎのところ。
みどケロさんが、少し上手くなったねと言ってくれた。いろんな笛を聞いてるみどケロさんの言葉は素直に受け止めていいと思う。うれしい。でも、まだまだ。
今後の課題
・音色・節回しの向上
・鎌倉の引き出し更に増やす
・スタミナ
・大太鼓
・鉦