今の笛の師匠についてから丸4年になります。師匠自身のお弟子さんのお浚い会というものは今回が初めてということで、その記念すべき第一回お浚い会で「老松」を勉強させていただきました。この曲を選んだのは「神舞」を吹きたかったから。それと竹笛(篠笛)も2ヶ所あり、それぞれ曲調が違っていてバランスが取れてる曲だと思ったからです。第一回だしご祝儀的におめでたい曲がいいなとも。
さて、会場はお江戸日本橋亭です。こぢんまりとした会場でちょうどいい塩梅です。助演は2挺一枚、太鼓、鼓、大皮がつきます。
笛の出番を中心に振り返ってみます。
・ヒィーヤーヒィー
唄の「さざれいしのいわをとなりて~」を聞いて入りますが、下浚いのときもうまくはめることができませんでした。下浚いの音を何度も聞いて太鼓に合わせるコツをなんとなくつかめ、本番ではそれを上手く吹くことができました。
90点
・出端
ここはアシライ吹きなので、唄・三味線にうまくはめないといけないところ。まずは上々な出来かな。あくまで自分的にですよ。
80点
・竹笛(二上がり)
今回の一番の失敗ポイントです。出だし六の音を吹くんですが、本来クレシェンドというかフェードインっぽく入らないといけないんですが、緊張のため息のコントロールが効かず、大きめに出てそのためか三味線よりちょい音程が高い。慌てて吹き直すような格好になり、その後も息が浅くなり最後まで息が持たず出だしのフレーズの最後の音を吹けませんでした。練習では息苦しい何とか最後までいける、と踏んで臨んだのが、本番は思った以上に息が浅くなっていました。これを事前に想定して、予備の息継ぎポイントを考えていなかったのが大反省です。中盤以降は持ち直したものの竹笛の聞かせどころの出だしがダメダメのはいかんです。三(3)メの音も甘い。
45点
・神舞
ミスなく吹いているけど、自分で期待していた出来映えではなかった。やっぱり平坦に聞こえる。音の厚みがない、薄っぺらいのがダメ。まあ、最後の日吉は良く鳴っていたのが救いかな。
65点
・渡り頭・地・狂言鞨鼓・本上げ
以前に比べると少し能管らしい音になってきたように思う。
75点
・竹笛(三下がり)
このときは三味線と音程合わせられていて、割と気持ちよく吹けました。
80点
・段切れ
最後のヒィーのキレが今一つだけど、オヒャーが上手くなってきてると思う。
80点
平均すると73点。だいたいそんなところかな。師匠の前で吹くということがお客様の前で吹くとはまた違った緊張感があるのを再確認しました(笑)。師匠からは上手く吹けてましたよ。また、師匠の師匠からは鮮やかな演奏でしたね。とお褒めいただきました。その気持ちをありがたく嬉しくいただきました。演奏の反省点は今後の練習にいかしていかないと。
長唄「老松」 2015-01-23 お浚い会@お江戸日本橋亭 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです
助演の先生方は素晴らしい、当たり前か。これに負けない、見劣りしない笛を吹きたいなあ、ほとんど無理に近いんですが、少しでも近づくよう頑張ります。
終わった後はお茶会。普段会うことのないお弟子さんとお話しできて楽しかったです。けっこう遠くから通われている方もいてびっくりしました。
帰ってから、かみさんに言われたのは、あなたは師匠の一番弟子(ここでいうのは年数長くて他の方より多少吹ける、という意味です)なんだから責任重大よ、皆のいい目標にならないといけない、ということ。言われてみて、そう言えば昔笛を習い始めた頃先輩方の演奏を聞いて自分もああいう風に吹きたいなあ、なんて思ったことを思い出しました。そう、確かに今の師匠のためにも自分ががんばらないと。
応援にきていただいたみな様ありがとうございました。これからも暖かく見守ってくださいネ。