日舞の会と阿波おどり

 雷連さんとさくら連さんが、国立大劇場で踊るというので行ってまいりました。浅草で稽古があったので、国立に着いたのは6時過ぎ頃。板東三津映(ばんどうみつてる)師のお弟子さんの発表会と、ご自身の創作日舞の会でした。阿波おどりは創作日舞の中に出てくるらしいです。

 この日舞の会、場所も国立大劇場と凄いんですが、助演の方々が凄いです。長唄では国宝の宮田先生が出演されています。三味線は先日鉄九郎さんの会で拝見した塚原さんがタテ三味線でした。お囃子は望月・福原の方が多かったです。

 私的には長唄も聴けて阿波おどりも見れるという二重に美味しい会でした。お稽古なければもっと早くから行きたかったです。みどケロさんは早めに行っていたんですが、二人椀久の踊りが素晴らしかったと感動していました。

 舞台も衣装もまあ歌舞伎の世界です。で、バックで国宝さん始め超一流の方々による生演奏。下世話な私たち夫婦はこれ出るのいくらかかるんだろう?と。あ~、我ながら下世話だ~。

 で、阿波おどりなんですが、どんな形で出てくるのかなと一抹の不安もあったんですが、普通に阿波おどりをやっていました。違っていると言えば、男衆もたぶんお化粧してることかな。舞台映えするようにだと思います。合同とか、国立という場所とか、緊張しそうなシチュエーションでしたが、準備を重ねてきたんでしょう、いつも通り笑顔・元気がウリの阿波おどりを見せてくれました。あと、阿波おどりやっている方って何気に人前でやることを経験しているんで、舞台慣れしていますよね。

 演舞の途中で普段は阿波おどりをみることのないお客様から拍手が自然とわき起こりました。これはうれしかったですね。みている方も色とりどりの衣装、雷連さんの浴衣の赤とか、さくら連さんの黄色とかピンクとかがホントにキレイでした。お顔もお化粧してライティングされると普段より5割増しでキレイに見えました。これホント。唯一残念に思ったのは、これは演出上しょうがなかったんでしょうが、三味線にマイクが欲しかったなあ~。音は大きすぎず小さすぎず適度なメリハリ。こちらも良かった!

 会主の方は現代を生きる若者のあふれる命の輝きを群舞で見せたかったのだと思いますが、その狙い通りの素晴らしい舞台でした。人間国宝さんと同じ舞台にその瞬間いたんですよね~。すごい経験ができたと思います。

 自分もいつか阿波で国立出たいなあ。これ野望です(笑)

 雷連さん、さくら連さん、お疲れまでした!

江戸囃子のお稽古

 篠笛は師匠が打つ締太鼓の玉に合わせて吹くということの2回目。結果から言うと大撃沈しました。前回の方がまだ良かったように思います。前回の反省から、ある程度の長さの玉用の手を考えていて、附けにも書いてチョロッと練習していました。このチョロッとが大敗因でした。うろ覚えなので笛の手を思い出すのに脳みその99%が使われて、太鼓の音が全然聞き取れません。最後の方は、いつも吹く決まりのパターンのメロをベースにしたら多少聞こえるようになりましたが、後、パニクって太鼓の知らせの手を混同していました。もっと、落ち着け!自分です。

 いつも吹いている決まったパターンは身体が覚えているんで、その分太鼓の音に集中できるんですね。改めてわかりました。あと、抜きバチで打たれると、拍を見失い、その結果動揺してますます太鼓の音が聞こえなくなる、ということも。師匠も抜きバチの多い玉には伸ばした音を多用するメロより、拍のはっきりした手を使った方がいいとのこと。

 お稽古のお仲間が聞いている中で、ひじょうに恥ずかしくもあったんですが、これが実力です。師匠もこれは本当に難しいことで少しずつできるようになりますから、と励ましのお言葉。これはやはり場数がものをいうタイプの難しさです。でも、何かひじょうにやる気が出てきました。これだけコテンパンなのは久しぶりだったからかもしれません。

 拍のはっきりした玉用のメロをもう1回考えて、吹き込んで、次回の練習に備えたいと思います。

 太鼓はひとっ囃子を締太鼓大太鼓で何回か通しで練習。先玉の手が飛んでしまった。いつもワキで打つことが多いからなあ。この辺も要練習。タテの打ち込みは、師匠のダメ出しで何とか格好が付いてきたように思う。大太鼓はドドストストスが相変わらずダメだなあ。太鼓は上手になってくると面白い。締太鼓少しそんな感じがわかるようになってきた。でも大太鼓は難しい。まだまだ。

俄獅子の合わせ練習

 唄・三味線チームとお囃子チームの初めての合同練習でした。顔ぶれは「七福神」で一度ご一緒しているのでそのあたりは気楽です。

 さて、ここで合同練習の意味合いを改めて考えてみました。思いつくままに挙げてみると。

・ノリ・テンポの確認
・お囃子が入る部分のタイミングの確認
・調子の確認
・合わせた音の確認

 笛的には今回きっかけを取るところはないので、主にノリ・テンポの確認。調子の確認、今回は竹笛は七本調子になります。

 で、まず一回合わせてみましょう、となったんですが、見事にキリンで落っこちました。三味線と太鼓の音がお互い探り合うような感じで始まり、あっ、と思ったら落っこちました。今回、竹笛は全部三味線とは全く違う手なので一度落っこちると、戻れる可能性が限りなく低くなります(汗)。こういうところが指揮者のいない長唄演奏の難しいところです。でも、1回やれば次からはだいたいの感じがお互いつかめるので、演奏が安定してきます。

 今回家練習では唄・三味線のみの音源で練習していたので、そのとき何カ所かガイドになる音が実際聞こえるかどうかも要確認です。

 通しで3回、部分練習を何回かやって終了。自分的には1ヶ月前でこれなら上出来のように思います。新たな練習用音源も撮れたし、今後はこの音をベースに練習。次の練習でさらに質の高い練習音源を撮って、段々レベルアップしていく。こんな感じで本番を迎えます。

長唄 能管・篠笛お稽古 「正治郎 連獅子」3

 3回目。何とか時間をひねり出し、能管はほぼ暗譜レベルまで持ってきて稽古に臨みました。いつもこれくらいやればいいんですが(笑)。この乱序・狂い、家の練習では最後の日吉までできるんですが、師匠の前だと力が入りすぎて最後の日吉がスカ(涙)。いつかはこれを舞台で吹きたいが、まだまだ修行が足りません。

 師匠からは音のレベルを上げることをもっと意識するように言われました。具体的には引き出しを増やすこと。もっと具体的にいうと、例えば 中ノ高音。澄んだ音色の中ノ高音。泥臭い中ノ高音。色んな中ノ高音を吹けるように研究すること。一声にしても、一つの曲の中で、獅子になる前の一声と獅子に変化した後の一声が同じではいけない。そういうことを意識すること。そして意識して吹き分ける引き出しを自分でたくさん作ること。そういうことをやりなさい。

 正直、ひぇ~です!とにかくトライします。それしか言えないです。

 次回、連獅子の竹笛の予定だったんですが、来月「俄獅子」で舞台に出るので、臨時で1回みていただくことにしました。師匠、そう言えば「俄獅子」の最後も狂いなんですよね、と。でも吹くのは屋台。俄ですからね、とのことでした。お三味線は狂いなんですね。

宣伝を仰せつかまつりました

1912090815_206

私の祭囃子の会のボスは、望月太左衛師匠です。本職は邦楽囃子なんですが、祭囃子も大好きなわけです。不思議なことに、長唄関係では太左衛師匠には関わりのない私です(笑)。

太左衛師匠、ネットにも力を入れております。ふくふくさんはネットに知り合い多いから宣伝してと、名刺をたくさんいただきました。

鼓楽庵というものを主宰されています。鼓とか太鼓に興味のある方は覗いてみてください。

鼓楽庵ホームページ
http://www.tazae.com/

鼓楽庵のブログ
http://ameblo.jp/korakuan/

鼓楽庵ツイッター
https://twitter.com/korakuanippon

望月太左衛ツイッター
https://twitter.com/tazae2

赤坂氷川神社祭礼 雨でした~(T_T)

1911927459_127

1911927459_55

 今日は神幸祭と連合渡御の予定でしたが中止。でも担ぎ手さんが続々と集まり、町内を一回り担ぐことに。お囃子は、神酒所を使わせていただき、居囃子でひとっ囃子や投げ合い。最後どしゃ降りのなか、なごり惜しげに担いでいました。町会の皆さま、ありがとうございました。

 あ〜、浴衣の写真撮るの忘れた。

長唄三味線のお稽古 「ねずみ・チンチリレンくずし・チチリチ」2

 チンチリレンくずし・チチリチは前に浚ったことがあるので、とにかく暗譜でテンポ良く弾くことを少しずつ練習しています。「ねずみ」は替え手の方なんですが、単独で弾いてもわかりにくい曲。今回師匠が本手を合わせて弾いてくださったの、これを録音して練習のベースにしよう。暗譜…、できるだけ頑張ります。

長唄 能管・篠笛お稽古 「正治郎 連獅子」2

 今日はなかなか師匠は厳しかった。十分に練習時間が取れなかったという言い訳はしたくはないが、準備不足でやるには難しい曲です。はめ込んで吹くことが多いんですが、どこで構えたら良いかがよくわかってないから、そこからもう負の連鎖…。せっかくお稽古しているのだから、次までにはその辺も含めて固めてからお稽古に臨みたい。

 狂いは覚えたつもりだったが、実際吹くと間違いオンパレード。乱序は覚えきれず、あたふた感、いっぱい。太鼓や大小の音をもっと聞けるといいんですが。

 獅子ものは避けて通れないから、もう少し身にしっかりつけないと。準備が大事です。

俄獅子の事前練習

 この秋に別な場所で長唄「俄獅子」と「五郎」の笛(能管・篠笛)を吹きます。素人お囃子チームなんですが、素人お囃子チームがいかに舞台に上がるのか、ちょっと説明したいと思います。

 だいたい次の段取りで本番に臨みます。

1.お囃子チームのみ集まって抜き差し・入りのタイミングの確認。まずは合わせてみます。
2.お唄・三味線・囃子が集まって合わせ練集。2~4回くらい。ここが重要です。
3.本番前に下浚い
4.本番

 で、「俄獅子」お囃子のみ集まっての練習がありました。ここに来るまである程度練習しておかないと、みな様にご迷惑をかけてしまいます。「俄獅子」は好きな曲で昨年けっこうまじめに取り組んだ曲です。ですから記憶も新たでお盆前くらいからボチボチ練習していました。

 「キリン」「神田丸」「屋台」とかを吹きます。名前の通り祭囃子から来ています。太鼓は細バチで篠笛はらしく吹きます。この「らしく」というのが長唄では重要です。祭囃子から来てますが、そのまんまの太鼓の手ではありません。同じような手は多いんですが、あくまで祭囃子風の手です。私は祭囃子も稽古しているのでわかります。笛も同じで祭囃子風に吹きます。三味線がありますから、その存在は無視してはいけないのです。

 この俄獅子、実は大好きな曲なんです。こういう風に篠笛を吹けるようになりたいなあ、ってずっと思っていました。少しでも祭り感を出したいなあ。差し指も少し入れて頑張ってみよう。

 本日、お唄・三味線チームの録音データをいただいたので、これからはこの音をベースに練習です。これ太鼓の音が入っていないから大変です(笑)。その分勉強になります。普段いかに入りのタイミングを太鼓に頼っているかがわかります。