長唄 能管・篠笛お稽古 「勝三郎 連獅子」 ダメ出してんこ盛り

 今度の日曜日、美紀会という杵屋勝み紀先生のお浚い会でお囃子の番組で笛を吹きます。立鼓・締太鼓・笛が素人さんで、回りはプロの先生方に助演いただきます。なかなかこういうのも珍しいです。だってお三味線の師匠のお浚い会ですからねえ。立鼓のかたが先生と懇意だそうで今回実現したそうです。

 2週前くらいに下浚いがあったので、その録音を聞いていただきいろいろダメ出しをいただいてきました。そんなダメ出しの中で、一番グサリと来たのが竹笛の部分。

 ふくふくさん、よく吹けてるんだけど音が幼稚なんですよね。ん!このセリフ、全く同じことを江戸囃子の師匠にも数年前に言われと全く同じ。譜面をただ棒吹きしてるだけ、もう少し自分でしゃれる工夫をしないとダメですよ、と。

 ここが邦楽お得意の「自分で工夫」です(汗)。江戸囃子の方は少しできつつあるんですが、長唄の竹笛はほとんどノープラン。この辺りは長唄笛の方が難しいです。なぜなら江戸囃子は笛が唯一のメロディ楽器ですが、長唄は三味線と唄があるから。この違いは凄く大きい。

 なかなか自分でしゃれるのできないんですと、答えると、優しい師匠はお手本を吹いてくださります。まずはこれを徹底的に真似るしかありません。今までもそうしてきたつもりなんですが、自分の中では自分はまだしゃれて吹くのは早いと思っていたんです。今回師匠の口からそういうお言葉も出たので、より一層取り組んでいかないといけません。

 こう書くと師匠はどんな笛を吹いたのか気になるんですが、実はそれほど三味線からは離れてません。まあ演奏会とかだったらまた違うんでしょうが、でもそれでもほんと自分が吹くのとは全然違うんですよね。

 笛での表現力が師匠と自分とでは大きな隔たりがあるんです。ただ吹くだけではダメ。自分で工夫しなさい。厳しいけれども、昨日より今日。今日より明日がよりよい笛でありたい。

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