江戸囃子のお稽古

 寿獅子やひとっ囃子を稽古したんですが…。ダメ出しのてんこ盛りでした。祭りが終わってちょっとは上達してるかなあ、との甘い考えは粉砕されました(汗)。ちょっとあまりにも出来が良くなかったんで、いろいろ考えました。考えて考えて、だいたいの原因はわかってきました。

 篠笛は間の取り方が全然できていません。じゃあ、今までできていたのか?と言われれば、まあできていたんですね。以前と今で違うのは、太鼓の手がわかってきて太鼓の音を聞くようになってきたことなんです。それはいいことでしょ、と言われそうですが、実はそうでもあり、そうでもない部分があります。

 以前は笛の唱歌だけを一生懸命追って吹いていて、結果太鼓となんとか合っていた、ような状況でした。今はなまじ太鼓の音がわかっているので、ふとした瞬間にあれ?これで笛合っているのかな?と不安になったりしてその結果笛の手が遅れたり早まったりしているような状況です。特に弟子同士で合奏する時にこれが顕著です。

 師匠に言われたのが太鼓のこの部分にこの音をぶつける、という意識を強く持つこと。太鼓の手に、天天ツ、イヤ、テレツクツ、ヨーイ、テレツクツ、天ツクツというのがあって、これに笛がチイヒャイヒャイトロトーヒューヒャ、トーヒューヒャーヒエヒャイトロと合わせるんですが、何気なく今まで吹けていた部分が昨日はあれ?になってしまいました。これのどことどこがリンクするかをしっかり覚えていなかったということです。

 ではどうしたら良いかというと、今までそれぞれ笛の唱歌、太鼓の唱歌をそれぞれ覚えたんですが、それをもっと高度にリンクして自分の中に再構築しないといけないわけです。それができていなくて、中途半端になっているから間が悪くなっちゃうわけです。

 二つ目の原因は、頭の中の間やリズム、唱歌と言い換えても良いです、を実際手を動かして太鼓を打ったり、笛を吹くのにずれがあるということ。このずれはやっかいでして、まあリズム感が悪いという言葉で片付けられちゃうと身もふたもないことになっちゃいますので、なんとか対応策を考えないといけません。

 大太鼓でいうと、プレモーションが大事。江戸囃子の屋台や四丁目の大太鼓は締太鼓が打っている中の部分部分で入るという、難しいことを要求されています。プレモーションに入る位置、動作の形、この辺り師匠も教えてくださったことをもう一度自分の中に再構築しないといけません。

 獅子の笛でいうと、ドンドンドンの最後のドンを聞いてからチヒヒャイヒャイトと吹いては遅れます。今までの自分を振り返ってみるとそこが一番のポイントだったように思います。今試行錯誤中ですが2回目のドンを聞いたら吹くイメージの方が良い感じです。3回目のドンで息を軽く吸って、ドンドン(ス)チヒヒャイヒャイトの感じです。

 その他にも曲の中でここはもっと陽気にとか元気よくとか、そういうアーティキュレーションにもっと気をつけるように注意をいただきました。

 最後まで吹ける・打てるようになったからこその厳しい指導と前向きに受け止めて頑張ります!

 自分はMだな(笑)

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