六年ぶりの徳島でした。今回は見る阿呆のみで、前夜祭、選抜阿波おどりで25連、夜の桟敷、他で見てきました。ちょっと昨年今年の選抜出演連を比較してみました。
県協会
選抜2回出演連
悠久、殿様、娯茶平、蜂須賀、まんじ、達粋、藝茶楽、阿波扇
*この8連は昨年と同じですので、県協会の神エイトと呼びます(笑)。
選抜1回出演連
うきよ、独楽、菊水、奴、やっこ、新のんき、ほんま、金長
*昨年から見ると、葵と八千代が抜けて、ほんまが入ってきています。
振興協会協会
選抜2回出演連
阿呆、無双、天水、水玉、新ばし、ささ、葉月、うずき、ゑびす
*昨年は上記連に加えて扇と天保が2回出演組でした。
選抜1回出演連
天保、扇、のんき、若獅子、阿波、阿波鳴
*昨年出場せず今年登場は、若獅子、阿波、阿波鳴さん
達粋さんが2回出演というのがちょっと意外でした。あの、草鞋のじぃちゃんは好きですよ(笑)。そしたら龍虎連のおじいちゃんも見たいし。そして、葵さんが出ていないというのがけっこうショックでした。葵さんの踊り鳴り物を継承している連て関東にけっこうあるし、ある意味時代を代表する踊り鳴り物だったんだけどなあ。
私が今回舞台で見た連です。これだけ多いともうどれがどうだったか覚えてません(笑)。
●県協会
悠久、殿様、娯茶平、藝茶楽、奴、まんじ
蜂須賀、金長、達粋、★悠久、やっこ、うきよ
★達粋、新のんき、阿波扇
●振興協会
阿呆、水玉、天水、うずき、無双、ゑびす
葉月、天保、ささ、新ばし、阿波鳴、★天水
★葉月、のんき、★阿呆
★は2回見た連
延30連、正味25連です。我ながらよく見たなあ。見終わって感じたことは、常にブラッシュアップしていないと陳腐化する。ということでしょうか。一つの例として、新ばしさんの女の竹おどりという、ひじょうにハイテンポな踊りがあります。私は2003年に初めて徳島行って、この踊りを見たとき、凄い衝撃を受けましたが、正直今年見たとしてもそんなに受けないだろうなあ、と思っていました。しかしながら、実際今年見てやはりいいなあと思いました。見せ方を年々工夫しているからだと思います。一方で、某連のある踊りは、なんだかなあ、と感じました。その連の看板出し物だったはずですが、精度は悪くなっているし、見せ方の工夫もここ何年もない、という踊りでした。
今回、舞台見て一番衝撃的だったのは娯茶平さん。え~、あれだけ積み上がってきたものを全く無しにして、新しくチャレンジするって凄すぎです。娯茶平さんに限らず県協会の連の方はチャレンジ精神旺盛といった気風があるようです。特に鳴り物がそういう印象です。正直言うとベースのぞめきの音が未だ未だなのに、と思った時期もありましたが、県協会さんの鳴り物と女踊りのレベルアップはすさまじいものがあります。
やっている側でもある一人として強く感じたのは、その連の特徴とか強みを作っていかないといけない、ということ。これを解決するための有効方法の一つとして、徳島の有名連と姉妹なり友好になることがありますが、そういう方向性を取らない場合、自分たちで作り上げていかないといけません。真似から入っていって、そこから何かが産まれてくるには相当な時間がかかるのと、うっかりすると変な方向に走ってしまう。自分としては三味線なり、笛なり、そういった面でも助けになれるようにならないとダメですね。
徳島在中は、三味線流し見たり、一丁まわり見たり、思いもかけない人と出会ったりと楽しかったなあ。身体は正直しんどかったけど、やっぱり行って良かった。