この秋に別な場所で長唄「俄獅子」と「五郎」の笛(能管・篠笛)を吹きます。素人お囃子チームなんですが、素人お囃子チームがいかに舞台に上がるのか、ちょっと説明したいと思います。
だいたい次の段取りで本番に臨みます。
1.お囃子チームのみ集まって抜き差し・入りのタイミングの確認。まずは合わせてみます。
2.お唄・三味線・囃子が集まって合わせ練集。2~4回くらい。ここが重要です。
3.本番前に下浚い
4.本番
で、「俄獅子」お囃子のみ集まっての練習がありました。ここに来るまである程度練習しておかないと、みな様にご迷惑をかけてしまいます。「俄獅子」は好きな曲で昨年けっこうまじめに取り組んだ曲です。ですから記憶も新たでお盆前くらいからボチボチ練習していました。
「キリン」「神田丸」「屋台」とかを吹きます。名前の通り祭囃子から来ています。太鼓は細バチで篠笛はらしく吹きます。この「らしく」というのが長唄では重要です。祭囃子から来てますが、そのまんまの太鼓の手ではありません。同じような手は多いんですが、あくまで祭囃子風の手です。私は祭囃子も稽古しているのでわかります。笛も同じで祭囃子風に吹きます。三味線がありますから、その存在は無視してはいけないのです。
この俄獅子、実は大好きな曲なんです。こういう風に篠笛を吹けるようになりたいなあ、ってずっと思っていました。少しでも祭り感を出したいなあ。差し指も少し入れて頑張ってみよう。
本日、お唄・三味線チームの録音データをいただいたので、これからはこの音をベースに練習です。これ太鼓の音が入っていないから大変です(笑)。その分勉強になります。普段いかに入りのタイミングを太鼓に頼っているかがわかります。