長唄の笛の久しぶりの稽古でした。曲は「英執着獅子」で、今回は獅子物で付きものの「乱序・狂い」を見ていただきました。吹き終わって、師匠が難しい顔をされています。あれ、そんなにひどかったかな?自分的にはそこそこ吹けたんではないかと。そんな甘い考えは吹き飛びました。師匠に言わせると、能管が全然鳴っていないと。師匠はもう長い間私の音を聞いています。私が気がつかないようなことも気がつく方です。その方がそういうんですかそうなんだと思います。
能管の蜜蝋をチェックされて少し少ないかもしれないとのこと。この部分は私自身で調整しているのでそのせいかもしれません。まずは録音の音を聞いて判断しようと思い稽古を終了しました。
で、家に帰って録音を聞いてみます。自分的にはなんとか及第点かなとは思うのですが、数日前の師匠の演奏の音を思い出すと、確かに全然鳴っていないのは明らかにわかります。師匠はそこを目指せってことなんだろうな。ありがたいことです。褒められるのはもちろん嬉しいんですが、もっと上に行けるよ、っていうダメだしをいただけるのは同じくらい嬉しいことです。
蜜蝋の方も何度か試行錯誤して、多少鳴るような感じに再調整しました。師匠の耳は確かですからもっといい音鳴らさないと能管にも申し訳ないし。
がんばろう!
はじめまして。私は篠笛をはじめて四年、能管は三年のまだまだ初心者です。いつも読ませていただいて参考にしています。
質問なのですが、能管三年くらいでは本物は持たせてもらえないものなのでしょうか。私にはあまり残された時間がないので(年齢的に)、早く本物が持ちたいのですが、私の先生は許してくれません。一生樹脂製のままかもしれません。
正木様コメントありがとうございます。
篠笛と能管をお稽古されているんですね。長唄系のお師匠様でしょうか?
私の経験と私の見知った話(別のお師匠も含む)をまとめるとだいたい次のような感じになります。
・篠笛の稽古を始めて1~5年すると能管のお稽古を勧められる。
・このときいきなり本管を勧める師匠(私の師匠はそうでした)と、最初はプラ管もしくは木管(花梨だったかな)を勧める師匠の二通りあるようです。
・プラ管や木管から本管にするタイミングは主に生徒の経済的事情とそれを出す覚悟を重要視するお師匠様が多いようで、正木様のようなケースは初めて伺いました。
正木様のお師匠様がどうしてそのようになさっているのかは私にはわかりません。一方、正木様の時間が少ないので早く本物を持ちたいというお気持ちはよくわかります。同じ弟子仲間で本管お持ちの方はいらっしゃいますか?その方に相談してみるのも良いかもしれません。能管は初心者は選ぶことはできません。中古楽器屋で能管を何本も見ましたが、本当に吹いてみないとわかりません。なので最初の本管を買うときは事実上師匠を通さないと入手できません。
あと私正木様がどれくらい吹けるのかわからないのですが、3年吹いているのであれば、ある程度吹けるものとしてお答えしています。
なんか良いお答えができず申し訳ありません。