【長唄三味線】次の曲は「風流船揃」になりました

 一昨年の「秋の色種」以外はシェフのお任せでした。今回もシェフのお任せだったんですが、師匠の前に座るとスーッと譜面が出てきました。去年は確か、「外記猿」やりましたっけと聞かれてから、譜面を探していらしていたのと比べるとちょっと違います。来年の大きなお浚い会を考えて、師匠がけっこう考えていらしたんだと推察しています。

 来年の大きなお浚い会は、お囃子も付く予定です。稽古の前に師匠から、アンケートが来ていて、二挺二枚+お囃子と答えていたのも関係あるかと。

 風流とつく長唄がいくつかあります。「都風流」とか。この「風流船揃」とはどんなことを表しているのかを調べていたら鉄九郎師匠のサイトにわかりやすいのがあったので引用いたします。

>「船揃」とは、本来は海の戦いや航海のために多くの船が海岸や港に出揃うことで、
> 中世の軍記物語では、開戦前の緊張感溢れる場面として描かれます。
>もちろん、この「風流船揃」は、戦いの唄ではありません。
>この曲が唄うのは、「これぞ真の江戸の花」と言い切る、賑やかな隅田川の様子です。
> 江戸時代には、「風流……」という題名を持つ浮世絵や浮世草子が数多く作られました。
>この場合の「風流」とは、現在私たちが使うような「優雅な趣」という意味ではなく、
> 古典的な題材を、当世風の派手で伊達な様にやつして表現したことを意味します。
>つまりこの曲は、軍記物語にあるものものしい舟合戦の準備の様子を、
> 多くの舟がひしめきあう隅田川の風景にやつして表現しているのです。
> 遊びの中から文化を生み出した船。吉原通いの粋な足となった船。
>そして、江戸前の漁業を支え、上方からの下り物を運んで、江戸の大都市経済の要となった船。
> 隅田川に浮かぶ数々の船は、江戸っ子のアイデンティティと深く結びついたものでした。
http://www.tetsukuro.net/nagautaed.php?q=123

 ちょっと弾いたら面白そうな感じがしたので先が楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です