小鍛冶が終わってしまった…

弾き唄いの楽しさを教えてくれた小鍛冶がいったん上がりとなってしまいました。通しで弾き唄いして、注意点は一オクターブ上げて唄うこと。練習は二本調子くらいでやるんですが、そのときはオクターブ上げるようにとのことです。声が低すぎるようです。しかし、この一オクターブ上は私にとっては至難です。高い声出ないんですよ。師匠は慣れてくれば力が抜けて出るとおっしゃりますが…。ん~、ボイストレーニング研究してみようと思います。

で、来年4月にお浚い会をやることが決まったのでそれの曲を決めましょうとのことで、鞍馬山をリクエストしたんですが被っているとのことで橋弁慶に決まりました。自分的には唄も唄う、この曲の場合は謡うって書いた方がしっくりする感じかな、弾き唄いできるようやってみるつもりです。

稲荷山~

長唄三味線の方ですが、最初は家で練習していても全然形にならず、弾き唄いはまだ早かったのかなあ、等と思ったりしたんですが、継続は力です。なんかほんの少しずつですが、形になってきました。

師匠のお手本はもとより五郎治さんやら伊十郎さん、東音宮田さんの唄を聞いたりもしました。ほんと人それぞれ唄い方違うんですね。これは自分が唄うようになったからわかったことでもあります。最初の「いなりやま~みつのともしび~」という節だけとっても四人四様です。師匠からはなるべく素直に唄うよう言われています。

お稽古の方もずーっと三味線先行で唄はつぶやくように唄っていましたが、先日のお稽古で初めて自分がタテみたいな感じでの弾き唄いのお稽古になりました。これがまた難しい。あいまいに唄ってきたところは見事に音を外してしまいます。どういう風に節を回すか、微妙なところを直すと、あらっ!なんか少し長唄っぽくなるじゃあありませんか。

凄く楽しいです。

勧進帳の笛@川崎邦楽祭

個人的に勧進帳という曲が好きです。なので笛の出番は少ない曲ですがいつかは舞台で吹いてみたいと思っていました。時間の関係でごっそり抜いているので、次第も短いやつ、ノットも無し、延年の舞いもなかったのですが、それでも凄く楽しかったです。

練習や本番で一番不安だったのが、滝流しが終わって舞三段のところの入り口でした。それと、続けて吹く片シャギリ。チリカラスタッポン、ヒィーと入ってからのテンポのキープが何気に難しいです。本番では途中指がもつれたりしましたが、間が崩れず吹けたのでそれが凄く自分的にはホッとしました。

出だしのヒィーヤーヒィーは、重く吹かなければいけないんですが、緊張から出だしのヒィーがかすれ、すぐヤーにいってしまい結果軽いものになってしまいました。反省です。

段切れのヒィーヤーヒィーは、なかなか良い感じでした。

長唄「勧進帳」 2017-09-30 川崎市某ホール 能管笛で参加 *観客席から録音したものです

今回の三味線のメンバーが一部替わったりしましたが、会主のSさまが本当に素晴らしい方で準備やらなにやらとやっていただいて、本当に気持ちよく参加できました。他の参加者も同じ気持ちだと思います。勧進帳のタテ三味線も立派でした。

来年も是非参加させていただきたいです。