笛のお浚い会でした

長唄の能管・篠笛のお浚い会でした。前回より3名程参加者が増えて少し賑やかになりました。もう、3~4人増えると良いなあ。

私は「常磐の庭」を出させていただきました。能管・篠笛てんこ盛りのお囃子向きの曲です。

客席からの録音を聞いての反省です。

・序の舞
能管で吹くが、後ろの三味線と近く、思っていたより自分の笛が聞こえない。音が出ていないかと思い、強めに息を入れて吹いたが、結果的にはこれが裏目に出てしまった。後で客席で録った音を聞くと、十分音は出ており、オーバーブローでした。その結果、能管の0(甲)の音が曖昧な音になってしまいました。この音に気をつけていたのに…。ただ、全体的には悪くない。80点。

・神田丸
竹笛ですが、唇がちょっと唄口に深く入りすぎて、チャルメラみたいな音に。オーバーブローは気にならなかったが、節回しが今ひとつかな。70点。

・とまやの~
竹笛。最初の笛が鳴っていないという勘違いから、強く息を入れなければという意識が強く、せっかくの竹笛の聞かせどころが台無しに…。特に音の入り方が強く入りすぎのところが多い。60点。

・太鼓地
竹笛。3メの音が甘い。元気良さという点では良かったかな。80点。

・神楽、神舞
能管。この曲のメインイベントみたいな部分です。とにかく間違えないで吹けて良かった、というのが正直な感想です。神楽の雰囲気が少しは出てたかな。神舞はオロシのところで間を見失いそうになったが、なんとか落っこちずに最後まで吹ききれました。最後のヒシギもまずまず。80点。

・段切れ
能管。最後のヒシギの出だしが乱れたが持ち直してヒィーィのィが出せた。70点。

・全体 73点
普段の家での練習環境が凄くライブ、つまり音が響くので、いざ本番になると自分の笛の音が小さく感じるのを痛感した。それに加えて後ろの三味線との距離が近いので、ますます、練習のように自分の音が聞こえないという状況に上手く対応できませんでした。

同じ環境で師匠は素晴らしい笛を吹くわけで、ここは言い訳できない。自分の出す音に芯があれば小さくとも自分に十分聞こえるはず。自分の音のよりいっそうの進歩がないと。それと練習環境に工夫が必要かなと、耳栓をしたりして、わざとデッドな環境にして練習することも必要かなと。

あと、篠笛の微妙な表現力が全然不足している。能管もあるところまで進歩したが、師匠の音に比べれば雲泥の差がある。目指すところは遠いの改めて痛感しました。たどり着けるかわからないけど、少しでも近づきたい。

長唄「常磐の庭」 2016-06-23 お江戸日本橋亭 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

下浚いが終わりました

 下浚いは凄く大事です。本番で助演していただく先生方と本番さながらに吹く大事なものです。ノリとかテンポとか、普段練習している音源と違ったりもします。先生方はたぶん、このとき始めて抜き差しを聞いて、唄・三味線・囃子で合わせるんですから凄いものです。

 今回吹く曲は「常磐の庭」です。けっこうな大曲で一部抜きますが演奏時間は約20分間あり、笛の出番も多い曲です。この下浚い、私の一つ大事な目的があります。それはこの下浚いで良い練習音源を録りたいのです。そうすればその音源をベースに本番に近い環境で練習できます。

 去年は下浚いで失敗して、音源を切り貼りしてその後の練習音源にした苦い記憶が…。今年はまあ、まずまずの音源が取れました。全体的にノリがいいので、置いて行かれそうになりました(^0^;)。

 賛助(敬称略)
唄:東音 安岡麻里子
三味線:東音 西野朋子、東音 齋藤久美子
囃子:福原貴三郎、望月佐太寿郎、千代園剛

集-笛お浚い会-福原百貴
日時:6月23日(木)13時開演~15時終了
会場:お江戸日本橋亭

お時間ありましたら。

山王祭(赤坂)でした

 6月10日(金)~12日(日)、祭囃子で参加してきました。

image

 金曜日は神幸祭で、まさるさまの山車に乗って、坂下門から神社まで約5時間囃しました。師匠が鎌倉を吹くのを聞けて幸せ。なかなかこういう機会はないのです。

 京壱の方々や地元の小学生達が山車に乗り、私たちはそれをサポートする形です。特に子ども達が山車を曳いたりもするので怪我のない気をつけないといけません。

 私は体力のなさを痛感しました。途中足が釣って危うく離脱しそうになりました。足袋に雪駄で長時間歩くのはけっこう足に負担がかかります。それと歩きながら笛を吹くのは大変でした。阿波おどりで笛吹いていたんですが、神幸祭の進む速さは阿波おどりよりかなり速いです。息と足が保ちません。ちょっと体力つけないとダメですね。でも鉦を打ったりして勉強になりました。

image

image

 土曜日は町会の神酒所の掛け屋台で町会の方々がお囃子するのをサポート。

image

 日曜日は下町連合渡御で京橋から日本橋まで中央通りを通行止めにして山車や神輿が渡御します。今回、干支の山車に乗って子ども達を笛でサポートするという大役を拝命いたしました。一応ヘルプの笛が一人ついてくれましたが、その方は子供たちのサポートという大事なお役目があり、「ふくふくさん、なるべく笛一人で頑張ってね。水飲むときは交代するから」と(笑)。

 これは自分を試す良い機会と思い、気持ちは最後まで一人で吹ききろうと。で、結果はいかに?なんとか、最後までノンストップ休憩無しで吹けました!時間を見たら、役50分間投げ合いを吹いていました。これは自分的にはちょっと嬉しい出来事でした。子供たちのサポートなのでゆっくりめの投げ合いだったのも良かったのかもしれません。何しろ50分吹き続ける。この大変さは篠笛をなさっている方には理解していただけるのではないでしょうか。