あとは下浚いと本番を迎えるのみ

 「松の翁」は難しい。前弾きと「およそ千年の~」の前に入る合方が特に難しい。知り合いに聞きに来てくださいと言ったものの、とても他人様にお聞かせできる演奏ではありません。でも、おさらい会はその時の自分を発表する会。聞きに来てくださるみな様、その辺をご承知おきください(汗)。

 先日、たまたま3年前のおさらい会で弾いた「花見踊」を聞き直したんですが、まあ、その、恥ずかしいくらいの出来でした(笑)。あれから少しは上達したんでしょうか。曲は違いますが、昨年の「雨の四季」はまあまあ弾けたと思います。聞き直してもまあまあ、がんばっているじゃん。それを思うとやはり今回の曲の難しさを感じます。

 この曲を弾いていてよくあるのが、続けて弾くと明らかに2回目の方が出来がグンと良くなること。言い換えると1回目の出来が特に良くない。前の曲の時はこんなに極端では無かったんです。本番は一発勝負。そこが特に心配です。

 あと、幕開きで合奏で「ねづみ車」を弾きます。去年の秋弾いた曲です。あんときは暗譜していたんですが、けっこう忘れています。プログラムをいただき、へぇ~、幕開きでねづみ弾くんだと知りました(笑)。これもまた練習しています。2曲の暗譜はきついです~。

 明日は午後から下浚い。昨日の夜全部の糸を張り替えました。三の糸は前の晩にも張り替える予定です。不安もありますが、楽しみでもあります。がんばろう!

三味線サイレンサー

三味線サイレンサー
三味線サイレンサー

 先日「花見踊」の合わせ練習があったんですが、勉強になりました。何か勉強になったかと言うと三味線の減音です(笑)。練習会場で大きな音がNGとダメ出しをいただき、三味線の方が音が小さくなるよう色々と工夫されていました。そのなかで自分でもやってみようと思ったのが写真の方法です。

 ちなみに家ではコマの代わりに消しゴム使っています。忍びゴマは右手小指が当たるのがイヤで使っていません。

 写真の方法だと普段のコマを使えるし、ゴムのハサミ方で減音の度合いを変えられなかなか良いです。ゴムは100均の滑り止めゴムを切ったものです。

 笛で参加していたんですが、笛は能管は唱歌、竹笛は小さく吹いて対応しました。それはそれで難しい。鼓の方は手を打って、太鼓の方は座布団被せて打っていました。

 なかなか面白い体験でした。

長唄 能管・篠笛お稽古 「老松」

 神舞というのがあって、神様が舞います。笛的には二段目・三段目というのがあり、能管を吹きます。

二段目
 頭・呂・中・二段目ヲロシ・呂・中・干・中・呂・中

三段目
 頭・中・呂・中・干・中・呂・中・干・中・呂・上ゲ

 伊十郎CDなんかだと、普通に中・干・中・呂を吹いています。美学のは二段目ヲロシを吹いています。この辺は謎です。私は、最初の師匠の時は伊十郎バージョンでした。今回は正規?バージョンを教えていただきました。

 話変わって、私の師匠は福原百貴師です。今年教え始めて10年だそうで、自分のお弟子さんのお浚い会を初めてやることにしたそうです。来年の1月(日にちは未定)、場所はお江戸日本橋亭あたりを予定しているそうです。なるべくかかりが少なくなるようにしてくださるとのこと。芸大人脈+若獅子会人脈を駆使して、二挺一枚お囃子付きです。曲を5月くらいに決めないと。2曲くらい候補を挙げて師匠に決めてもらうのがいいのかな。他のお弟子さんとかぶらないほうがいいだろうし。

 獅子ものをやってみたい、という気持ちはある。あと、やってないけど神田祭とかもやってみたいなあ。お浚い会は、自分のためにプロの方が助演くださるという、贅沢な楽しみなんですよね。ん~、なんか楽しみができて嬉しいです。