怒濤の一週間 その二 阿波おどり

 「おどれ高円寺セシオン2013」 土曜日の第一部と日曜日の第二部を見てきました。2日間で16連見たんですが、ひと言で言うと楽しかったです。

 全体的な感想としては、8連出ると各連正味の演舞時間が8分くらいなんですが、これは短いですね。あっさり短めが好きな私でも、今回あ~、もう終わっちゃうんだ~、と思うこと多々ありました。やっぱり10分は欲しいかな。15分は長すぎます、私的には。出演連の数とか1部と2部同じ連が出るという形も要検討じゃないかな。座高との棲み分けとかも。

 あと、土曜日は座席が鳴り物のすぐ横なんですが、あそこだと生音が聞こえて、マイクを通した音、特に笛・三味線の音が、たぶん他の座席と聞こえ方が違うんですね。

・「てやんで~」という小芝居にはびっくりした。
・鳴り物人数は天狗さんが一番多かったかな。女踊りの人数も。
・江戸っ子連長さん、ツケ板打つの上手い!
・飛鳥連さん、三味線で四丁目。これはみどケロさんがいつか舞台でやりたい、といってたやつ。やられた~、といってもしょうがない(涙)
・飛鳥連さんの笛方さん、篠笛で能管っぽく吹くのスゲーと思った。けど家帰ってやってみたらすぐできた(笑)。
・某連さんの音だしスタート、スゲードキドキした。破綻寸前だった(汗)。
・朱雀連さんの脇に引っ込まない手法、構成面白かった。たぶん時間短縮の意味もあったと思う。
・志留波阿連さん、鳴り物さんにも新しい衣装を作ってあげたくなった(笑)。
・小金井の某連長さん、舞台と鳴り物2丁拳銃で録画してた!
・そのパート、ホントに必要なの?なんて思わせないで欲しい。
・三味線が囃子のベースにある音が好きだ。打撃系が嫌いな訳じゃないですよ、念のため。
・天翔さんの男踊りのマスゲームは好き嫌いは別にして、凄いと思った。
・ん~、正直お金取って見せるもんじゃないでしょ。この踊り。
・やっぱりその場所はMさんがいないとなあ~。
・一拍子系が舞台に出るのが高円寺の良いところ。

 とまあ、こんなところです。本番は家でケーブルテレビで見てました。うちのケーブルテレビはJCN系だったんですが、JCOMと将来合併されるみたいで、今年から見れるようになりました。カメラは中央演舞場のテント前から終点くらいまで。解説少なめで、なかなか良かったです。全部で50連くらいは見れました。

 さて、来年はどうしてるかな。

怒濤の一週間 その一 長唄・囃子関係

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 いろいろと演奏会やらお浚い会に行ってきました。

★「若獅子会 夏祭り」 若獅子会
 10名の超流派囃子方の集まりである若獅子会によるライブ。二子玉川のKIWAというライブハウスで行われた、ライブです。そう、演奏会ではなくライブですと、百之助師がおっしゃっていました。また、囃子だけでライブをやるのが長年の夢だったそうです。
・若獅子Ⅰ
・若獅子Ⅱ
・獅子
・祭り組曲ほか

帰りに、つばめグリルのハンブルグを食べたんですが、美味かった。

★「夏の夜 日本の音」 芸大邦楽科卒業 女流演奏家たちによる邦楽ライブ
 白金台にある Stellato でのライブ。ビュッフェスタイルのお食事付きです。ちょっとバブリーな雰囲気のお店です。ウェイティングバーとかもある本格派。
・東都のひびき
・鷺娘
・道成寺
東都のひびきは、なんか妙に祭りっぽい曲で、鞨鼓とかみこし四丁目(投げ合い)を吹いて、太鼓打っているのがわかりました。後で解説を見ると、作調若山胤雄師で納得。鷺娘・道成寺は語り入りの演奏で面白かった。唄・三味線・囃子、もちろん悪魔に魂売っちゃった方々なので素晴らしかったです。同じテーブルにはミク友さんが(笑)

★「第八回 東京邦楽の集い」
 藤舎円秀師主催の合同お浚い会なのかな。鳳声晴之師のお弟子さん、杵屋勝松師のお弟子さんも出ておられました。時間の都合で幕開きから3つ、までしか聞けませんでしたが、ミク友さんの演奏は聞くことができました。
・老松
・越後獅子
・鶴亀
まで

聞いていて安心感のあるお浚い会でした。これって凄いことです。みなさんお稽古熱心なんでしょうね。

長唄 能管・篠笛お稽古 「正治郎 連獅子」1

 連獅子をお稽古することになりました。能管には乱序とか狂いとか楽とか能管らしい獅子らしい手が入っています。連獅子には勝三郎バージョンと正治郎バージョンがあります。素の演奏では勝三郎が多くて、舞踊では正治郎が多いとか。正治郎の方がドラマティックで舞踊向きのようです。

 勝三郎は前の師匠の時にお浚い会にかけたことがあるので、今回は正治郎をお願いいたしました。正連(しょうれん)と略してます。通な方は。

 能管はアシライ、舞踊の場合は見計らいで吹くことが多い。特に「髪洗い」、あの毛を振り回すやつが入ったりすると、立ち方が振り回している間は延延と狂いだそうです。

 取りあえず、曲の構成、能管中心流れを教えていただきました。

千葉神社祭礼

 一昨日、千葉神社の祭礼にお囃子で参加してきました。妙見大祭というそうです。

引用(千葉神社サイトより)
 毎年8月16日から8月22日まで、千葉神社で最も大きなお祭りである『妙見大祭(みょうけんたいさい)』が執り行われます。このお祭りは大治2年(西暦1127年)の第1回に始まり、本年平成25年には第887回目を迎える由緒あるお祭りで、勇壮な大神輿が氏子町内である市の中心街を巡ります。
 お神輿の出る16日・22日には、『妙見様に何か一言願いを掛ければ、必ずや達成される』と昔から伝えられており、『一言妙見大祭(ひとことみょうけんたいさい)』とも呼ばれ親しまれているお祭りです。

掛け屋台での演奏
掛け屋台での演奏

 ここの神輿の担ぎ方は、ちょっと独特です。僕らがイメージするのは「ワッショイ」に合わせてリズム良く担ぐやり方ですが、、ここは、まず歩くように行きつ戻りつ、時折神輿を落とします。地面にこそ付けませんが、グッと落として今度は上にグッと上げます。そんなのを繰り返しながら進んでいきます。

 ここのお祭りは師匠と一緒に実際の囃子を演奏できる凄く貴重な機会でもあり、毎回参加するようにしています。

 今回、ひとっ囃子を笛で1回、脇太鼓2回、大太鼓1回演奏。投げ合いを4回くらい。最期に神社の奉納演奏で笛(このときは6人くらい笛)。今回笛に関して感じたのは、取りあえずひとっ囃子を吹くことに対しての不安は無くなっていたこと、かな。以前は最期まで吹けるかどうか、太鼓に合わせられるかどうか、の不安が強かったんですが、今は最期までは間違いなく吹けるし、太鼓に対しても万一ずれても元に戻れる、という自信(というとおこがましいんですが)がついていました。多少地力が付いてきたんだと思います。課題はやはり長い鎌倉を吹けるようにしないと。

 一方、太鼓は最近難しさを感じています。締太鼓ワキで師匠の横に並んで打たせてもらったんですが、いや勉強になります。例えば、天天、ツ・イヤ、テケ天という手でツ・イヤの間の取り方が違うんです。ここの部分は終わった後師匠から、ダメ出しいただきました。並んで打つと、自分の下手さがよくわかります。この貴重な経験を活かさないとダメですね。

 千葉の会の皆さんも、年々上達され、簡易版ひとっ囃子を自前のメンバーで演奏できる程になっていました。やっぱり続けることが一番大事なんだなあ、と思います。皆さんが上手になられて、その分自分なんかの出番は少なくなるんですが、それでも夏の一日、電車を乗り継いで、暑い中、祭りの中にいる雰囲気が好きです。また、いつもお昼とか夜、ご馳走になるんですが、手作りサンドイッチや素麺がほんとに美味しいんです。

 千葉の会の皆さん、町会の皆さん、本当にありがとうございました。

江戸囃子のお稽古

 篠笛の方なんですが、前回で「寿獅子」は上がりました。なので、今回何を稽古するのかまったくわかりませんでした。神楽囃子に行くのか、はたまた最初に戻って江戸囃子をもう一度浚うのか。基本は師匠にお任せなんですが、自分の気持ちとしては神楽囃子に行くかどうかもわかりませんが、それはまだ置いといて、江戸囃子を洗練させたい、という気持ちが強かったです。取りあえず、屋台の長い中ノ切と秘曲の鞨鼓を家で練習してお稽古に臨みました。

 師匠から「獅子はあがったんだよね」と確認があり、はて、何をやろうかと思案顔。「一応一通りは全部やったんだよね」と続き、「太鼓が玉を自由に打って、それに笛を合わせるのはやりましたか?」とありました。ドキッ!今の自分に一番足らない部分を的確に突いてくるお師匠様です。

 ということで、師匠の張り扇を聞いて玉の終わりを捉える練習でしたが、もうボロボロです。いかに普段決まったパターンに慣れきっているのかを痛感。まずは笛の玉の節回しの引き出しが少ない。投げ合いでよく使う串中に頼りすぎ。玉のメロディを考えながら太鼓の手を捉えるのは無理でした。

 今の自分だったら、ある程度の長さの玉のパターンを用意して、それを眠っても吹けるようにしておくことが先決だと思いました。できたら先玉用と後玉用の2パターンですね。師匠もCDとか聞いて玉の節を研究してください、とのこと。

 師匠曰く、自由に打つ玉に合わせて吹けるようでないと一人前とは言えない、とのこと。まさしくその通りです。自分でもひとっ囃子吹けるようになった、なんて思っていましたが、本当の意味ではまだ吹けないということがわかりました。で、これは締太鼓を打つ場合も同じで、普段附け本通りの手しか打ってない自分は本当意味ではまだ打てていない訳です。私の笛の稽古をしながら師匠は他のお弟子さん達にアドバイスされていました。

 太鼓の稽古は、いかに音の粒が流れるよう打つか。動作を溜めるところと、流れるように続けるところ、聞こえない音を聞かせるイメージ。大太鼓、まだまだ身体に入っていません。自分は不器用でなかなかできないんですが、それでも諦めずに続けているうちに師匠の何気ない話がきっかけになったりするんです。自分の続ける力を大事にします。

長唄笛 浴衣会

 昨年伺った長唄笛を稽古なさっている方の浴衣会へ今年も行ってまいりました。

 会主はみな様ご存知の福原徹師です。あちこちにお稽古場をお持ちのようで、番組表を見ると浜松とか彦根からも大勢参加されていました。変わったところでは、東京第一弁護士会の笛同好会のみな様も。そういえばテレビで拝見したことのあるお方もいらっしゃいました。ん、この方小唄の会でも見かけたような…。

 唄と三味線は東音の中堅・若手の女性がメイン、お囃子はやはり東音つながりなのかな、流派で言うと、望月3、藤舎1、もちろん福原百之助師も助演でした。

 演奏される曲は意外と長唄曲が多かったです。笛のお浚い会だと、特に福原流だと寶山左衛門師作曲の笛独奏あるいは連管の曲が多く入っていたりするんですが、そういった曲は少なかったです。でも独奏なんて、今だからわかりますが、怖すぎます(汗)。長唄の中で唄や三味線、太鼓の音の中で吹く方が気が楽です。まあ、違った意味でのプレッシャーはありますが。

 浜松の知人の「供奴」を聞いて退散。浅草で稽古の予定があったので…、残念。最期までいたかった。

長唄三味線のお稽古 「松の翁」10

 たぶん10回目かなと(笑)。実は6月のお稽古で次回もう1回やって上がり、と言われていたんですが、私の出来が悪く、はい、練習不足以外の何者でもありません、その後3回目にしてようやく上がりです。師匠も諦めたんでしょう(汗)。あと、弟子合同で出る曲に入らないといけない、というのがあったと思います。

 「松の翁」は長さも短めですが、引いていて楽しい曲でした。返しバチという手法も初めてでした。あれは、バチでジャランとやるより、三味線を倒すことでバチが弦の上を流れるイメージが良いみたいです。

 さて、佐吉師作曲の「ねずみ」です。あと、替衣から2曲。頑張ろう!

長唄 能管・篠笛 「五郎時致」2回目

 この曲、笛は割と短いのです。前回言われていたこと、そう暗譜です。頑張って、というほどのことはないんですが、だいたい暗譜までいきました。竹笛の派手な節回しにするところもマルをいただきました。

 特に問題もないので、上がりです。次を何するか。笛のお稽古は私の場合ですが、曲はこちらが候補曲を上げて浚うことが多いです。新しいのにするか。はたまた、浚った曲を復習するか。迷うところです。次回お稽古までにメールで連絡することになりました。

 雑談で、「黒髪」のことを報告しました。師匠もゆっくりな曲は素が出るから難しいですよとのこと。五郎なんか簡単でしょ、と(汗)。まあ五郎も簡単ではありませんが、黒髪よりはボロがわかりにくいかなと(笑)。