なんか最近手が回らない感じです。元からそんなに早く手が回るわけじゃないんですが、これはもしかすると老化の始まりなんかなとも思えます。こういうのにはそりなりの訳があって、他にも体力的な落ち込みを痛感することが最近多くなってきています。
レイトスターター、つまり年をある程度取ってからお稽古始めた人がどうしてもぶつからざるを得ない技術的な問題の一つがこの速さって問題かなと思います。若いうちにこの辺をクリアした方は、かなり年取っても手が回りますが、それを身につけないままそれに対応せざるを得ないってのは正直、ちょっと辛いなあ~。
この辺は地味に練習するのが取りあえず一番効果的なので、チンチリレンを色んな速さで弾いて練習しています。この中に出てくる、チリチリ系の連続とか、チリトテチンとかを雑にならず、かつ、できるだけ速く弾く練習です。プロの方のような速さは無理ですが、自分の限界をできるだけ上げておきたいです。反復練習すればある程度の上達が見られる部分でもあるので、こういった練習を日常的にすることが大切だろうと思ってます。
お稽古を始めると、最初の情熱がだんだんと薄れてきます。習い始めの目標がはっきりしているときはいいのですが、脱初級すると、こう上達が顕著に見られず、だんだんと目標もフォーカスできなくなっちゃいます。
こういうときこそ、お浚い会とか何かの会で弾く機会があれば、できるだけ出るようにしています。そのことである意味無理にでも三味線に向かう時間をつくる訳です。基本嫌いになったわけではなく好きな訳です。そうして続けていくことが、いつかどこかで報われる、そう思っています。
お稽古歴は笛の方が長く、笛もそんな時期が何回かありました。その結果そのとき止めなかったことで、今の自分の笛があります。上達しない時期は苦しい。特に和楽器系の稽古はメソッドが確立しておらず、その部分で、次の手がかりを段階的に追えないという辛さがあるような気がします。そこで踏ん張らないとね。
お稽古で一番大事なこと。それは続けること。自分はそう思っています。