還暦ひきだるま

長唄三味線のお浚い会でした。今回は師匠の稽古場がある東京・浜松・京阪・博多の合同お浚い会を小松のホールで行いました。土曜日下浚い、日曜日本番・夜打ち上げ、月曜日帰京というなかなかハードなスケジュールでした。たぶん私たち以上に師匠・助演の先生方が大変だったのではないかと思います。何しろ2日間で64番組ですから。

私は今回「風流船揃」を弾きましたが、ん~沈没しましたね~。いきなり間違えるし、膝ゴムがうまく袴となじまず三味線が落っこちないように抱えながらの演奏になったり、汗で調子変えがうまくいかず、そちらの方に気を取られて肝心の演奏に集中しきれなかったのが原因と反省中です。特に一の糸を上げきれず、後見の方に修正していただきました。後見にしっかりした人がいると安心ですね。ただ個人的には後見の方の手を煩わせないようにしたいです。

今回下浚い・本番と手汗が半端なく、これは今回のお浚い会の開催時期とかにも関係があったかもしれません。通常2~3月の寒い時期にやっていたのを5月末ということで気温が高く、何もしなくても汗がじわっとくるところに、ホールの照明が強力で舞台上が暑かったせいかなと。

以前から、汗が出る方なので本番前に石鹸で手を良く洗っていて今までは何とかなっていたのが、今回はそれ以上の暑さだったようです。もちろん緊張はしてましたが、上がる程ではない適度の緊張感だったので身体的な問題のような気がします。

何か対策を考えないといけないと帰りの飛行機の中で考えて、ある方法を考えつきました!今度の本番で試してみます。

夜の打ち上げは楽しかったですね。いつも本格的な余興がありそのレベルの高さにビックリです。私もちょこっと手伝わせていただきました。ほろ酔いで能管の手が怪しかったですが、なんとかお役に立てたかなあ~。

お浚いかが終わると次の曲になりますが、さて何なるでしょう。師匠に一つ希望をお願いしようと考えています。こうご期待です。

下浚いの様子

いよいよ三味線お浚い会

お浚い会前の最後のお稽古。いつもは向かい合わせで弾くのが今日は同じ向きに並んで演奏。一回弾いて終わりの予定が、師匠が危ないとみたのか三下がりのところを復習。ちなみに「風流船揃」を弾きます。

それから余興の打ち合わせ。なんと内容が変更になってた(;゚ロ゚)。慌てふためく自分。要所を教えていただくが大丈夫か自分?風流船揃だけでなく、合奏の「まつり」、余興とキャパオーバーかも。でも凄く楽しみ!

三社祭でした

宵宮から本社宮入までフルに楽しみました。さすがに疲れました。有力メンバーのお休みが多く、特に笛・大太鼓ができるメンツが少なくやりくりに苦労したお祭りでした。瞬間的に三カ所でやったのですがよくできたな、という感じです。自分は昨年ようやく全パートできるようになり、会に少しは貢献できたように思います。

今年一番の出来事は、宮入の神輿を見送ったとき、途中から笛になったのですがそのまま最後まで吹ききったことかな。つまりそれは今年の三社祭の演奏の最後の瞬間に吹いていた、ということな訳です。今までは会のナンバー1,2が吹いていた位置に自分が立てた訳で自分的に少し感動したわけです。今までも宮入の見送りの途中で笛を吹いたとこもありましたが、あくまで一時的なヘルプの役目でした。大太鼓で最後の瞬間いたときもプチ感動でしたが、今年は殊更感動しました。たまたまタイミングでそうだったんだと思いますが、ある程度自分の笛に信頼をいただけるようになったような気もします。

お祭り本番は普段なかなか経験できないことが経験できます。独りで30~40分投げ合いを吹いたりすると、もう唇の感覚がぼやけます。そうなると普段何気なくできることができなくなったりします。今年だと上げのヒィが不発になったりします。この不発の原因と対策を考えることで凄く力がつくのです。

大太鼓が普段あまり打たない手を打ってきたりして動揺することもあります。囃子はその時その時でいろんなパターンがあるのが本来の姿で、いつもと違う手がきても臨機応変に対応しないといけな意訳です。自分にはその臨機応変力がまだ不足してます。引き出しを増やして、いつでもその引き出しを出せるよう経験を積むことが必要におもいました。