長唄「小鍛冶」を吹いてきました

2011年から参加しているアマチュア主体のメンバーの一人として「小鍛冶」を吹いてきました。

小鍛冶はお能からきており、笛も能管だけの曲になります。手組は比較的シンプルで能管の稽古を始めると割と初期にお稽古する曲です。なので最初に稽古したときは取りあえず指と字配りが合っていればそれで上がりとなるので、曲を煮詰めるということはありませんでした。

使われる主な手は、セリ、来序、働キ。今回の目標はいかに唱歌っぽく聞こえるに吹けるか、ということでした。セリの冒頭「ヒャイトウロ ヒャリヤリヤリ」という風に聞こえるか。どうでしょう?少しか感じが出てきたように思います。自画自賛です(^0^;)

ここで面白い比較を。2011年に別な会で小鍛冶を吹いているので、セリの部分だけ取り出してみました。

2011年

2018年(今回)

こうして聞くと少しはしんぽしているのかなあ、と安心?します。でも安心ばかりしてもしょうがありません。プロの方の演奏ははるか彼方です。音の飾りの付け方、アタックの強さとか、私なんか屁のカッパですね。

話変わって、今回の演奏全くノーミスというわけではありませんでした。普段やらないミスをしたりしてます。やっぱり緊張しているせいだと思います。よく自分は落ち着いて見えるらしいんですが、本番はやはり緊張します。でも少し緊張するくらいが良いとも思っています。

昔は不安、音が出なかったらどうしようとか、間違ったらどうしようとか、を理由とする緊張が多かったように思いますが、そういった意味での緊張はなくなってきました。これは場数を踏んできたおかげでしょうね。大勢の前に出て吹くことに良い意味で慣れてきたからです。

あと少し誤魔化すことができるようになってきたのかな。間違ったときになんとか元に戻れる。周りの音が少し余裕を持って聞けるようになってきました。

いずれもやはり何度も舞台に出させてもらったおかげでしょうね。いろんな機会をいただいた皆さまに大感謝です。

今回のフルバージョンの録音です。よろしければお聞きください。