長唄三味線おさらい会

日付が変わって一昨日のことになってしまいましたが、長唄三味線おさらい会終了いたしました。今回は菖蒲浴衣の替え手を演奏しました。

色んなテーマを持っていたんですが、最大のテーマは終わる直前のコカシ撥の連続するところ。チリトチチン、トチチリチン、ドツツルツン、トチチリチン、ドツツルツン、トチチリ×4のところ。ここ練習ではドツボに嵌まっていました。頭でこう撥を滑らせばと思うと、手首が固くなります。前日夜遅く、当日朝も練習しましたが、打開策が見つからないまま本番を迎えました。

さて本番どうだったかというと、自分では全く記憶がありませんでした。これは理由があって三下がりになった直後にアクシデント発生。これは師匠が悪いという問題ではなく誰の身にも起こり得ることなんですが、師匠の巻がキュルンとなったのです。その音はもちろん聞こえたのでその瞬間頭が真っ白になりました。思ったのは師匠はすぐ戻ってくるからそれまでは音を切らしてはいけない。その後のことはよく覚えていなくて気がついたら演奏が終わっていました。

なのでみどケロさんに演奏どうだったと聞いてみたらコカシのところ上手く弾けてたわよとのこと。みどケロさんも呪いのようにそこの練習を聞いていたのでドキドキしながら聞いていたそうです。

つまり頭が真っ白になって何にも考えずに弾いたらうまくできたみたいです。動画を聞いてみたんですが確かに自分比で過去最高に上手く弾けていました。

アクシデント転じて福となす、でした。

もちろんミスはたくさんしているんですが、ここがうまくできたことが一番うれしい😊

応援来ていただいた皆様ありがとうございました。また応援メッセージもありがとうございました。

お唄の塩原庭村先生、杵屋五功次先生、愛すべき邦寿師匠、愉快な同門のみなさま、ご来場のみなさま、全ての方に感謝です。こんな楽しい一時を過ごすことができて幸せです。

久しぶりにこんな長文書いてしまいました。まあ、本当に楽しかったんです😊

カメラが趣味の高校時代の同級生や友人に写真をいただいたので載せます。載せて良いよね😅

長唄「菖蒲浴衣」 2023-02-23 港区田町 三味線お浚い会 *観客席から録音したものです

新春獅子舞

木挽町広場にて獅子舞と祭囃子

獅子の笛はお稽古は受けていたのですが、人前で吹くのも獅子に合わせて吹くのも初めてでした!今回は時間も短いので屋台と投げ合いのみ。

通り神楽は出だしオーバーブロー。最高音のキを入れるので強く吹かないといけないと思ったのですが、息が強すぎて音が詰まってしまいました。屋台は太鼓に付いていくのが精一杯で獅子らしい笛じゃないなあ。所々太鼓に遅れてそれを修正しながら吹いてますが、本来は笛が太鼓に先行するくらいで合わせていくのが良いのです。

師匠は太鼓を打っていたのですが、締太鼓と桶銅を自由自在に打っているのが凄すぎでした。自分に対してはとにかく何度も本番を経験することとのこと。

江戸囃子お稽古始めた頃、自分には獅子は遠い憧れでした。何とかここまで来たんだなあと嬉しい一日でした。

,

昨日お浚い会でした。

出だし、ここは大事にと言われたところをミス。焦りましたが何とか持ち直して、課題の合方へ。トチチリがトンチリ、まあ一つ音が足らないところが幾つかありましたが、一番恐れていた破綻はしなかったので、曲の流れは何とか保てたかなあ。

調子変えも途中二の糸が下がったのを修正できて良かった。もうこの後は糸巻きに触れない最後の時に下がってるのがわかり修正できていたので意識して糸巻きに手をやる習慣を意識していたのが良かった。厳密に言うと若干上げきれなかったんですが、もし上げていなかったらと思えば全然良かったと思う。

終わりの方の師匠との打ち合わせは最後の最後に落っこちそうになりましたがギリセーフ。けっこう乗れていたと思います。

本番中実はトラブルがあったのですが、何か変な雰囲気を感じて無事乗り切りました。そこは師匠に終わってから誉められました!

今、自分にできる8割くらい出せたと思います。

間違ったところ、弾ききれなかったところ、顔が棹に向いている等、反省点もたくさんあるのでこれからまた精進いたします。。

応援もいただき感謝の気持ちでいっぱいです。思いがけない応援もありました!ありがとうございました。

長唄「多摩川」 2018-04-08 麹町 三味線お浚い会 *観客席から録音したものです

長唄「小鍛冶」を吹いてきました

2011年から参加しているアマチュア主体のメンバーの一人として「小鍛冶」を吹いてきました。

小鍛冶はお能からきており、笛も能管だけの曲になります。手組は比較的シンプルで能管の稽古を始めると割と初期にお稽古する曲です。なので最初に稽古したときは取りあえず指と字配りが合っていればそれで上がりとなるので、曲を煮詰めるということはありませんでした。

使われる主な手は、セリ、来序、働キ。今回の目標はいかに唱歌っぽく聞こえるに吹けるか、ということでした。セリの冒頭「ヒャイトウロ ヒャリヤリヤリ」という風に聞こえるか。どうでしょう?少しか感じが出てきたように思います。自画自賛です(^0^;)

ここで面白い比較を。2011年に別な会で小鍛冶を吹いているので、セリの部分だけ取り出してみました。

2011年

2018年(今回)

こうして聞くと少しはしんぽしているのかなあ、と安心?します。でも安心ばかりしてもしょうがありません。プロの方の演奏ははるか彼方です。音の飾りの付け方、アタックの強さとか、私なんか屁のカッパですね。

話変わって、今回の演奏全くノーミスというわけではありませんでした。普段やらないミスをしたりしてます。やっぱり緊張しているせいだと思います。よく自分は落ち着いて見えるらしいんですが、本番はやはり緊張します。でも少し緊張するくらいが良いとも思っています。

昔は不安、音が出なかったらどうしようとか、間違ったらどうしようとか、を理由とする緊張が多かったように思いますが、そういった意味での緊張はなくなってきました。これは場数を踏んできたおかげでしょうね。大勢の前に出て吹くことに良い意味で慣れてきたからです。

あと少し誤魔化すことができるようになってきたのかな。間違ったときになんとか元に戻れる。周りの音が少し余裕を持って聞けるようになってきました。

いずれもやはり何度も舞台に出させてもらったおかげでしょうね。いろんな機会をいただいた皆さまに大感謝です。

今回のフルバージョンの録音です。よろしければお聞きください。

長唄「竹生島」を吹きました

大田区のある三味線弾きの方にお誘いいただき、大田区のイベントで吹いてきました。

三挺三枚、お囃子です。プロの方々に混じらせていただいての演奏でした。越後獅子、橋弁慶と続く三連ちゃんのトリです。笛は能管のみで、出端、神舞、早笛、働きとか、けっこうてんこ盛りです。

反省点から書くと、出だしの次第のヒィーヤーヒィーがひどい音。後で師匠に聞いていただいたら、ギリ、セーフと笑いながら言われました。師匠でも幕開きのヒィーは今でも緊張するそうです。ふくふくさんもその辺の怖さがわかったなら、半分プロですよ、なんて慰められたのか褒められたのか(笑) でも、ほんと怖いです。ちょっと吹き方とかルーチンがルーズになっていたんだと思います。この機会にもう一度見直して取り組まないと。

神舞はもっと力強く。早笛はフレーズのお尻が延びすぎ。働きは手を間違えましたが、寸法合ってたのでまあセーフとの講評をいただきました。

その他、もうただ吹くだけではダメみたいな、高度な要求がありました!それが一番難しいです。ねえ師匠(笑) 頑張ります!

長唄「竹生島」 2018-04-21 大田区某ホール 能管で参加 *舞台上で録音したものです

三味線お浚い会がありました!

すっかり書かなくなってしまったブログです。書かなくなるといっそう書く気が無くなる悪循環ですが、ちょっと落ち着いてきたので少しずつ書いていきます。

ことの発端は忘れましたが、ひと月の間に笛の舞台2つ、三味線お浚い会が入ってしまいました(^0^;) これは素人の自分には凄くきついことは受ける前からわかってはいたのですが、まあ、やらんといけなくなったので引き受けた訳です。

先日の越後獅子から2週間ちょっとでこの三味線のお浚い会だったんですが、一番やばいと思っていました。17分くらいのを暗譜ですよ!暗譜の苦労は笛の比ではありません。あっ!ちなみに曲は「橋弁慶」でした。本番一ヶ月前にまずは暗譜を目標に年が明けてから取り組みました。今までの暗譜と今回はちょっと違います。何故なら長唄と言いながらこの「橋弁慶」は謡うような唄で、その台詞に合わせて弾く部分がすご~く多いのです。例えば、「むさしぼう~」の「ぼ」にテンを当てる、みたいな感じです。こんなのがてんこ盛りなので、フレーズ自体は難しくないのですが、歌の流れを覚えてポイントの歌詞を頭に入れないと弾けないのです。今までは三味線のメロディーを覚えれば良かった曲ばかりなのが、ある意味それと反対の曲です。長唄の中で特にお能からきた曲にこの手のものが多いようです。

それから今回心配事がもう一つ、下浚いが諸般の事情で無かったのです(T_T)。これは正直困りました。この曲こそ下浚いしたかったです。お稽古は師匠が唄ってくれますが、助演の先生方とリハしておきたかった。まあ、無いものはしょうがないので師匠との稽古を信じてやるだけです。

さて本番です。全体的にはまずまず。自分的には予想以上にできたように思います。最初のドンテンの連続から、ドツツン以降、この出だしがつまずくとまずいと思っていたところを無事に通り抜けられたのが大きかったと思います。ただ、スカバチが怖くて、けっこうバチのところを見てしまったので、動画で見ると顔が下向きすぎでした。

長唄「橋弁慶」 2018-04-08 神保町 三味線お浚い会 *観客席から録音したものです

↑ちょっと音質良くないのはご容赦ください

それから、今回出番が後ろの方だったので、控え室で何回か練習できたのも良かったようです。ギリギリまであがいてみるものですね。

さて、次は何の曲になるでしょう?

長唄「越後獅子」を吹きました

お囃子の知人からお声がけいただき、長唄「越後獅子」の笛を吹きました。

もともとはお三味線のお浚い会なんですが、会主のご好意によりひとつ番組を出させていただいているような状況です。私にとっても立派な唄・三味線・囃子の中に混ざって勉強できる良い機会です。

さて、出演を承諾したものの問題が一つ。「下浚い」と「本番」しかありません。プロの方ならなんら問題ないんですが、素人の自分にはかなりの難関です。幸い「下浚い」と「本番」の間が2週間ほどあるのでよい下浚いをしてそれを練習音源にしたいところです。

なので下浚いまでに自分である程度本番に近い出来に練習しないといけません。越後獅子、お笛をお稽古するとわりと早い時期に練習する曲なんですが、今回は三味線べたつきでない笛を目指しました。師匠にある程度その辺は以前お稽古してもらっているので、この機会にさらに練り上げていくことを目指しました。

それから一ヶ所だけ、笛に入るタイミングが三味線の演者というか流派によって違うところがあってそこはもう下浚いで確認するしかありません。

そんなこんなで昨日本番でした。自分的には反省点はもちろんあるのですが、何とか及第点はあげられるかな。

一番の反省はちょっと雑な感じに聞こえることと、3メリを外したヶ所が、ああ~って感じです。

良かったのは竹笛の全体的な調子が三味線と合っていたこと、楽しい感じが出せたかなって。

よい勉強をさせていただきました。

勧進帳の笛@川崎邦楽祭

個人的に勧進帳という曲が好きです。なので笛の出番は少ない曲ですがいつかは舞台で吹いてみたいと思っていました。時間の関係でごっそり抜いているので、次第も短いやつ、ノットも無し、延年の舞いもなかったのですが、それでも凄く楽しかったです。

練習や本番で一番不安だったのが、滝流しが終わって舞三段のところの入り口でした。それと、続けて吹く片シャギリ。チリカラスタッポン、ヒィーと入ってからのテンポのキープが何気に難しいです。本番では途中指がもつれたりしましたが、間が崩れず吹けたのでそれが凄く自分的にはホッとしました。

出だしのヒィーヤーヒィーは、重く吹かなければいけないんですが、緊張から出だしのヒィーがかすれ、すぐヤーにいってしまい結果軽いものになってしまいました。反省です。

段切れのヒィーヤーヒィーは、なかなか良い感じでした。

長唄「勧進帳」 2017-09-30 川崎市某ホール 能管笛で参加 *観客席から録音したものです

今回の三味線のメンバーが一部替わったりしましたが、会主のSさまが本当に素晴らしい方で準備やらなにやらとやっていただいて、本当に気持ちよく参加できました。他の参加者も同じ気持ちだと思います。勧進帳のタテ三味線も立派でした。

来年も是非参加させていただきたいです。

川崎邦楽祭に参加してきました

アマチュア主体のプロ・アマ混合ユニットで「岸の柳」「鷺娘」を演奏してきました。私は「岸の柳」の笛で出演でした。

知り合いのプロの方が見に来てくださったり、出演者のお師匠様がいらしたりと、別な意味でのプレッシャーがかかったかもしれません(^0^;)。演奏自体は、ちょっろっと指を間違えたり、音がひっくり返ったりしたところはありましたが、演奏自体を壊すようなこともありませんでしたので、まずまずだったかなと。三味線とのピッチが合っていたので、それだけでも少し上手く聞こえます。

今回竹笛で気をつけたのが、最初の出だしの竹笛。祭囃子っぽい手を途中何カ所か入れるんですが、その収まり具合。変に収まりを合わせるのために音を伸ばしたりとか詰まったりしないで、良い具合に収めることができました。

能管、舞三段の出だし、オヒャーに味を付けること。とにかくオヒャーは他の手にもたくさん出てくるのでここを色んな味で吹けるようにしたい。今回、ここと、最後の段切れのところのオヒャー、段切れの方が良い感じで吹けました。

この出演、私は数えたら6回目になりました。五年前に比べると少し上手になっていると思います。が、5年後今より上手くなっているかなあ?だんだん伸びしろ少なくなってきていると感じる今日この頃です。でもまだまだ頑張りますよ。

長唄「岸の柳」 2016-11-27 川崎市某ホール 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです

笛のお浚い会でした

長唄の能管・篠笛のお浚い会でした。前回より3名程参加者が増えて少し賑やかになりました。もう、3~4人増えると良いなあ。

私は「常磐の庭」を出させていただきました。能管・篠笛てんこ盛りのお囃子向きの曲です。

客席からの録音を聞いての反省です。

・序の舞
能管で吹くが、後ろの三味線と近く、思っていたより自分の笛が聞こえない。音が出ていないかと思い、強めに息を入れて吹いたが、結果的にはこれが裏目に出てしまった。後で客席で録った音を聞くと、十分音は出ており、オーバーブローでした。その結果、能管の0(甲)の音が曖昧な音になってしまいました。この音に気をつけていたのに…。ただ、全体的には悪くない。80点。

・神田丸
竹笛ですが、唇がちょっと唄口に深く入りすぎて、チャルメラみたいな音に。オーバーブローは気にならなかったが、節回しが今ひとつかな。70点。

・とまやの~
竹笛。最初の笛が鳴っていないという勘違いから、強く息を入れなければという意識が強く、せっかくの竹笛の聞かせどころが台無しに…。特に音の入り方が強く入りすぎのところが多い。60点。

・太鼓地
竹笛。3メの音が甘い。元気良さという点では良かったかな。80点。

・神楽、神舞
能管。この曲のメインイベントみたいな部分です。とにかく間違えないで吹けて良かった、というのが正直な感想です。神楽の雰囲気が少しは出てたかな。神舞はオロシのところで間を見失いそうになったが、なんとか落っこちずに最後まで吹ききれました。最後のヒシギもまずまず。80点。

・段切れ
能管。最後のヒシギの出だしが乱れたが持ち直してヒィーィのィが出せた。70点。

・全体 73点
普段の家での練習環境が凄くライブ、つまり音が響くので、いざ本番になると自分の笛の音が小さく感じるのを痛感した。それに加えて後ろの三味線との距離が近いので、ますます、練習のように自分の音が聞こえないという状況に上手く対応できませんでした。

同じ環境で師匠は素晴らしい笛を吹くわけで、ここは言い訳できない。自分の出す音に芯があれば小さくとも自分に十分聞こえるはず。自分の音のよりいっそうの進歩がないと。それと練習環境に工夫が必要かなと、耳栓をしたりして、わざとデッドな環境にして練習することも必要かなと。

あと、篠笛の微妙な表現力が全然不足している。能管もあるところまで進歩したが、師匠の音に比べれば雲泥の差がある。目指すところは遠いの改めて痛感しました。たどり着けるかわからないけど、少しでも近づきたい。

長唄「常磐の庭」 2016-06-23 お江戸日本橋亭 能管・篠笛で参加 *観客席から録音したものです