江戸囃子 篠笛・太鼓のお稽古

 師匠が先日一緒に出演したことでいろいろと思うところがあったようで、笛は鎌倉をやることになりました。鎌倉は実際のお祭りでも吹く頻度の高い曲です。笛吹きにとっては一番の聞かせどころ。だからこそ上手い下手がはっきり出てしまう曲でもあります。上手い人はありとあらゆるテクを駆使してきます。なので師匠としてもここを強化したいと思ったのかもしれません。あくまで想像です。

 一番ダメ出しをいただいたのが、吹き出しの後の、「ヒークーヒャー ヒオトーロー」のトーローのところ。3メ2と吹くんですが、3メの音程が落としきれていないと。もっと下げなさいと。以前にも指摘されたところで、自分ではある程度下げれるようになったと思っていましたが、師匠が求めるところまでにはいってませんでした。確かにここをぐっと下げた音だと、曲に重さというか締まりが出ます。出だしなんでひじょうに重要なところなわけです。

 家に帰ってから、録音聞いて師匠がどこまで落としているかチューナーで確認しました。自分が普通吹いていたピッチより全然下でした。ん~、ここまで落とすのけっこう大変です。

 後注意されたところは、洒落て吹こうと思って間違えないこと。はい、確かにそういうところが出ちゃってました。

 太鼓は笛を入れながら練習。打っていない音、間で、音が聞こえるようにするにはどうしたらいいか。それを考えなさいと。打つ前の間の取り方、気を入れる打ち方。ヒントとしては、フッ、ヨッ。

赤坂氷川神社祭礼

 宵宮と神幸祭(町会神輿)にお囃子で参加してきました。

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↑猩々の頭が少しだけ見えてます

宵宮は「猩々」の山車に乗せていただくという大変貴重な経験をさせていただきました。何しろ江戸時代には江戸城内に入っていたという由緒ある山車です。当初の予定は「翁二人立」の山車の予定でしたが、人形を昇降する装置の不具合があり、急遽変更になりました。昨年は舟形の山車「恵比寿」に乗せていただいたりと、貴重な経験の連続で恐縮するばかりです。

 ちなみに赤坂氷川神社は毎年山車の再建をしており、将来的には山車と神輿が練り歩く昔の江戸の祭を再現するという大きな目標に向けて活動されています。来年は宮神輿ができあがるそうで、今から楽しみです。

 今年は師匠も山車に乗り、笛や太鼓を間近で聞くことができ。それもまた得がたい経験でした。こういう本当の本番での師匠の笛、曲の選択、テンポやノリの違い、いろんな事を教えていただきました。特に山車に乗っているときの囃子がどういうものかを体験できたのは貴重な経験になりました。

 日曜日は町会の神輿について、町内渡御、山車と神輿の連合渡御、再び町内を渡御。投げ合いを中心としたお囃子でした。個人的には笛は去年よりはいいかな。最初力みすぎ。もっと力を抜いても吹けるのに妙に力が入りすぎます。この辺は経験の少なさもあります。居囃子だと相当長く吹けるようになったんですが、歩きながらだとまだダメですね。

 大太鼓を相当打ったので、課題のドドストストストがなんとなくつかめてきた感じ。やっぱり本番で打ち込むのが一番身につきます。そういえば締太鼓打たなかったかも。

長唄三味線のお稽古 「外記猿」8月

 夏は阿波おどりシーズンで徳島に行ってきたり、連で出演があったりで忙しいです。よって長唄三味線にかける時間がひじょうに少なくなってます(^^;)

 まずは秋の千代田区の音楽祭の曲目が決まりました。替衣闇夜連弾、とまつりから2曲。これを組み合わせて弾きます。これから11月まではこちらの稽古もあります。いずれも過去にやった曲覚えた曲なので、暗譜は比較的楽かなと思います。

 さて、今日は稽古の失敗談をカミングアウトしようかなと(笑)。

 その日は夜お稽古の予定が入っていましたが、昼間遠方の友人が遊びに来るというので浅草のどぜう屋にいくことになりました。ちょうど夏なので浴衣を着て、その足で稽古にゆく予定でした。予定ではどぜう屋→軽くお茶して散開、その後お稽古場へ。

 どぜう屋でまる鍋とかウナギの白焼き、ぬた、うざくとかを美味しくいただき、その後もう一軒行こうということになり、ホッピー通りへ。昼間飲む酒の美味いこと。久しぶりに会う友人と話もお酒もはずんで大酔っ払い状態。それでも稽古へ行かないといけません。稽古場へ行きましたが、まともに稽古を受けられる状態ではありません。また、荷物を確認したらバチとかを忘れていました。師匠から借りるという手もあったのですが、稽古できる状態ではない、という自覚はあったので、師匠に丁重にお詫びを申し上げて稽古場を辞しました(^^;)

 師匠には後日改めて失態をお詫びしたのはいうまでもありません(^^;)

長唄 能管・篠笛お稽古 「娘道成寺」

 秋に川崎の方で吹く予定の曲を見ていただきました。

 抜き差しがあって確定してないところもあるんですが、取りあえず

急ノ舞

竹笛 梅さん~

を中心に。急ノ舞、短いバージョンも色々あるので取りあえず、美学バージョンで。最初の入りが難しい。八拍の間をきちんと掴んでいないとズレてしまいます。

 楽も最初の入りのところが難しい。五郎治バージョンと美学バージョンは三味線の手が違うんですが、五郎治バージョンの方がやりやすい。美学は少しせわしない感じがします。

 竹笛は一杯の予定なので、最初からシャレて吹くといいですよとのこと。

 羯鼓は抜かれるので、笛的にはちょい少なめです。なので吹くところを大事にしたい。

 話変わって、師匠からおさらい会の話が出ないので聞いてみた(^^;) 師匠、あ~、いつか聞かれると思ってました、と。忙しくて年明けはもう無理で、夏に浴衣会にしようと思っているとのこと。やっぱり(笑) 師匠忙しいからな~。浴衣でやるのは初めてだからそれもいいかもです。新しい浴衣が欲しくなった(笑)

見る阿呆の総括 2015

 毎年なんか書いているんですが、そろそろネタがないかなあ、なんて感じなんですが、書かないのも寂しいので書きます(笑) 徳島では前夜祭や選抜、桟敷、高円寺ではセシオン1日見た上での感想になります。

 今年は三味線中心に思ったことをちょっと書いてみます。

 ぞめき三味線の基本の手はシャンルリ・シャンラ と言われていて、徳島の有名連のほとんどがこう弾いています。娯茶平さんはシャンラ・シャンルリですけど。念のため口三味線はいろいろ流派や地域によって違います。これはうちの連での言い方になります。

 ところがですね、今までシャンルリ・シャンラ と弾いていたところがシャンラ・シャンルリに変わっていました。天水、うずき、その東京での姉妹の吹鼓さんやひょっとこさんも変えてきてます。これ気がついたのは、今年の阿波おどり会館での天水さんの動画を見ているときです。なんかの拍子で逆になっちゃうのはあることなんですが、どうみても偶然じゃないので今年の夏、選抜の舞台でも確認しました。

 で、これで何が変わる?と言われると困ります。よくわかりません。ぶっちゃけて言うとどっちでもいいような気がしますが、でもなんか少し違う部分があるような気もします。

 これは前の連にいたときの話なんですが、女踊り手さん三味線の細かい手の話は知りません。そういう状況で何気なく三味線弾いていると、シャンラ・シャンルリで踊り出すんです。別な言い方すると、足が上がっている間がシャンルリで、足着いたときがシャンラ。ほぼ100%そうでした。普段その連ではその逆で弾いていたのに、です。

 ただ、鉦と合わすこと考えた場合、チンカラリンチに合うのはシャンルリ・シャンラなんですよね。

 皆さんからご意見伺いたいです。

 話変わって、三味線の調弦の話です。日本の芸能、例えば長唄もそうだし、民謡もそうですが、三味線のキーは歌い手に合わせます。尺八や篠笛が入る場合はその三味線に合わせるのが普通です。なので笛吹きは複数のキーの違う笛が必要になります。

 阿波おどりの場合、三味線は笛に合わせます。今はほとんど六本調子の連が多いので六本の三下がりに調弦するわけです。チューナーで三本の糸をでDGCに合わせることが多いと思います。

 ですが、ここに落とし穴があって、連の笛方が六本調子の笛で吹いていたとしても、必ずしも正確な音程で鳴っていない場合があります。特に夏場は音程が上がるので、そうなると笛と三味線の音が合わないということになってしまいます。それに加えて三味線は刻一刻と音程がズレていきます。糸が伸びたり、糸巻きが緩んだり。ぞめきの弾き方はけっこう激しいので下がり方も大きいと思います。

 音に関していうと、笛同士の音程が合っているか、三味線同士の音程が合っているか、笛と三味線の音程が合っているか、という三つの関係が全部合って初めて良い音になるわけです。これはひじょうに難しい。徳島の選抜の舞台を見ても、そこがハイレベルでできている連は数えるほどしかありませんでした。

 自分はそこにこだわっていきたい。自分自身力の足らないところはあるけれど、理想は高く!持ちたい。